医大・医学部受験プロ家庭教師 杏林大学 英語の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

杏林大学 英語
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)の特徴

例年、大問1が文法語法等知識を問う短文空所補充、大問2が対話文完成問題、大問3が誤文訂正問題、大問4が2つに分かれており長文読解問題が2題という問題構成となっている。短文の空所補充については標準的な知識も多いが、一部難易度の高い表現も問われている。誤文訂正もやや細かい知識が含まれている。落としてはいけない問題をしっかり取っていくという意識が必要な問題だ。読解問題については医療系・自然科学系のテーマの出題が多いが、人文系のテーマが出題される年もある。内容把握を問うものが中心である。英文レベルはやや高く細部まで読み取ることが難しい英文が出題されることが多いため、細部にこだわらず文意の流れを見失わない読み方を身につけたい。

出題量と時間配分

試験時間は60分。大問1~3までの知識系問題を20分弱で解き終え、長文1題あたりに20分は確保したい。大問1の空所補充は小問が15と多いが、与えられている英文も短く、単純知識を問う問題であるため素早く処理出来るようにならないと、合否を左右することになる読解問題の出来に響いてしまう。誤文訂正もオーソドックスな論点を優先的に検討し、取れる問題を拾っていくイメージで時間をかけず解いていきたい。

出題形式の特徴

どの大問も細かい知識が一部含まれているため、全てで正しい答えを導こうとすると時間がかかりすぎてしまう。試験時間が60分であることを考えて、確実に取れる問題を優先して解いていき、出来るだけ読解問題に時間を確保することで合格ラインをうわまわることが出来る。

解答形式の特徴

すべて選択式となっている。読解問題の英文に読みにくいものもあるが、内容一致問題の設問リード文に本文についての具体的な情報があるため、前もって目を通しておくことで、本文を読みやすくすることが出来るだろう。

攻略のポイント

[読解問題]
知識系の問題で、取りやすいものとそうでないものがはっきりしているため、読解問題の出来が合否を左右する。そのため読解力向上に向けた取り組みに時間をかけたい。長文1題あたりに20分前後しかかけられないことを考えると、英文自体は素早く読みながらも内容を把握する速読能力の向上も必須だ。意味のかたまりごとに前から意味をとっていく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ない。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけたい。
一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から読み下すトレーニングをしよう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるだろうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになる。併せて行いたいのが音読だ。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしよう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来るし、日本語を介在させなくとも内容が頭に入ってくるようになる英文が増えてくることになる。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにすること。漫然と読んでいては効果は半減だ。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来る。
医系テーマを扱った読解問題が出題されることも多いことから、普段の長文読解の素材として取り入れたい。後述の問題集を是非利用してもらいたい。背景知識があると読みやすさの点で大きな差がでることがある。

[単語]
長文で用いられる単語にやや難易度が高いものがふくまれているが設問を解く上ではおさえておく必要のないものだ。もっとも類推する箇所をなるべく少なくして速読につなげるためにも標準的な単語集掲載の単語はしっかり身に付けておきたい。医系単語を別途必要とすることはない。後述の「私立医大の英語」のイラスト説明部分に記述されたものがある程度判断できるようになりさえすれば十分に対応できる。それでも未知の単語は出てくるが、単語集をしっかり終えていれば文意を参考にすることで正しい答えを絞れる。

[文法・誤文訂正]
空所補充については、一部細かい語法・イディオムが問われるが、殆どの問題が標準的な問題だ。これらを取りこぼしのないようにしたい。後述のような文法・語法系のインプット教材を一冊完璧にすれば十分得点できる。誤文訂正に関しては、すべての選択肢を一律に検討するのは効率が悪い。動詞・名詞関係など頻出でかつ正答率が高くなりそうな論点を優先的に検討して時間をかけ過ぎないようにする必要がある。

[会話表現]
会話表現については、対話文完成問題が毎年出題されるものの、口語表現の知識を聞くというよりは内容把握と語法・文法の混合問題の要素が強いのであまり神経質になる必要はない。もっとも、会話の特殊性があるので、苦手意識があるのであれば後述の問題集をやっておくと良いだろう。

推奨テキスト

英文解釈

①『入門英文解釈の技術70』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しよう。

②『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来る。①をやる時間がない人はこちらでも良いだろう。

長文読解

①『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版
ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっている。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形。

②『イチから鍛える英語長文500・700』(Gakken)
テキストの使い方から長文読解学習の方法まで丁寧な記載がなされており自習用教材としてよく出来ている。CDも付いているので有効に活用したい。

③『英語長文レベル別問題集4・5:CD付き』(東進ブックス)

④『私立医大の英語(長文読解編)』
医療系のテーマに絞った長文問題集。CDは付いていないが、最新医療の時事問題、医学・生物学など医学部で出題されること多いテーマをバランスよく扱っている。また、イラストを用いて背景知識を説明してくれているページは読み物としても面白い。長文のレベルにややムラがあるが、杏林を受ける以上どのレベルの英文にも対応できるようになりたい。

⑤『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものだ。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておこう。

文法・語法

①『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
文法・語法系のインプット教材としてはややボリュームがあるが、比較的説明が厚めなので自分で進めやすい。

②『英文法ファイナル問題集[標準編]』(桐原書店)
全10回のテスト形式。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良い。語句整序も各回に出題されているため、苦手な設問形式をピックアップして取り組むという使い方も可能だ。

③『スーパー講義英文法・語法『正誤問題』』(河合出版)
正誤問題に苦手意識のある生徒はぜひ取り組むべき。重要な文法・語法の知識や理解の精度をあげることが出来る。

単語・イディオム

①『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではあるが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良い。上級まで回せれば単語力に不足はない。

②『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはあるが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになる。

③『システム英単語Premium(語源編)』
語源ごとに編集された単語帳。単語としてはやや難易度の高いものが多いが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよい。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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