医大・医学部受験プロ家庭教師 日本大学 英語の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

日本大学 英語
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)の特徴

2015年は文法・語法を問う空所補充問題、誤文訂正問題、イディオム・定型表現を問う短文空所補充問題、短い会話文の読解、長文読解問題(3題)という問題構成であった。2013年まで出題されていた自由英作文と単語の記述問題は2014年と同様出題されなかった。文法・語法等、知識系の問題には細かい知識も含まれている。また、細かい知識ではなくとも、しっかりとした理解に基づいた知識でないと正答を導き出せない作りにもなっているため難易度は高いといえる。読解については、会話文は比較的読みやすいが、長文読解問題は語彙レベルも高いものもあり、論理的な類推力を鍛えておく必要がある。

出題量と時間配分

試験時間は75分。2015年の形式であれば、大問1~3までの知識系問題を15分、会話文の読み取りを10分で解き終え、長文3題に50分確保したい。大問1~3の空所補充・誤文訂正は、大問あたり小問が5題ずつであるためできるだけ時間をかけずに終えたい。細かい知識が問われていると判断できたら、見切りをつけて進めていくのが大事だ。読解問題は時間をかけただけ正答率が上がるからだ。タイムマネジメントも大きな要素となるのが本校の問題である。

出題形式の特徴

知識系の問題を問う大問1~3は細かい知識が一部含まれているため、全てで正しい答えを導こうとすると時間がかかりすぎてしまう。かけられる時間を考えて、確実に取れる問題を優先して解いていき、出来るだけ読解問題に時間を確保することで合格ラインをうわまわることが出来る。

解答形式の特徴

すべて選択式となっている。読解問題ではすべてが英問英答となっているため、選択肢の検討にも細心の注意が必要だ。時間配分においても、本文読解の時間だけでなく設問を読み取る時間まで念頭に置きながら戦略をたてたい。自由英作文については、2014年以降出題がないものの、実践英語を問う現在の流れを考えるといつ復活してもおかしくないため、最低限の準備はしておくべきだろう。

攻略のポイント

[読解問題]

知識系の問題に難易度の高いものがありここでは点数をかせぎづらいため、読解問題の出来が合否を左右する。そのため読解力向上に向けた取り組みに時間をかけたい。長文1題あたりに15~20分前後しかかけられないことを考えると、英文自体は素早く読みながらも内容を把握する速読能力の向上も必須だ。意味のかたまりごとに前から意味をとっていく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ない。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけたい。

一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し読み下すトレーニングをしよう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるだろうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになる。併せて行いたいのが音読だ。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしよう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来るし、日本語を介在させなくとも内容が頭に入ってくるようになる英文が増えてくることになる。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにすること。漫然と読んでいては効果は半減だ。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来る。

 医系テーマを扱った読解問題が出題されることが多いことから、普段の長文読解の素材として取り入れたい。後述の問題集を是非利用してもらいたい。背景知識があると読みやすさの点で大きな差がでることがある。

[単語]

長文で用いられる単語にやや難易度が高いものが含まれているため単語力はしっかりと身につけておきたい。類推する箇所をなるべく少なくして速読につなげるためにも標準レベル以上の単語集掲載の単語はしっかり身に付けておきたい。医系単語を別途用意する必要はないが、後述の「私立医大の英語」のイラスト説明部分に記述されたものがある程度判断できるようにはしておきたい。それでも未知の単語は出てくるが、単語集をしっかり終えていれば文意を参考にすることで正しい答えを絞ることができる。

[文法・誤文訂正]

 空所補充については、一部細かい語法・イディオムが問われるが、それらを完全に得点しようとすると膨大な労力が必要となってしまう。標準的な知識・理解を問う問題をきっちり取れることを目指し、読解でかせぐというのが受かりやすい勉強の仕方だ。後述のような文法・語法系のインプット教材を一冊完璧にすれば、標準的な問題については得点できる。また、誤文訂正に関しては、すべての選択肢を一律に検討するのは効率が悪い。動詞・名詞関係など頻出でかつ正答率が高くなりそうな論点を優先的に検討して時間をかけ過ぎないようにする必要がある。

[会話表現]

会話表現については、対話文完成問題が毎年出題されるものの、口語表現の知識を聞くというよりは内容把握の要素が強いのであまり神経質になる必要はない。もっとも、会話の特殊性があるので、苦手意識があるのであれば後述の問題集をやっておくと良いだろう。

推奨テキスト

[英文解釈]

『英文解釈の技術100』(桐原書店)

英文構造の把握を身につけるための良書。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しよう。

『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)

講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来る。『英文解釈の技術100』をやる時間がない人はこちらでも良いだろう。

[長文読解]

『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)

ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっている。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形。

『イチから鍛える英語長文500・700』(Gakken)

テキストの使い方から長文読解学習の方法まで丁寧な記載がなされており自習用教材としてよく出来ている。CDも付いているので有効に活用したい。

『英語長文レベル別問題集4・5・6:CD付き』(東進ブックス)

『私立医大の英語(長文読解編)』(教学社)

医療系のテーマに絞った長文問題集。CDは付いていないが、最新医療の時事問題、医学・生物学など医学部で出題されること多いテーマをバランスよく扱っている。また、イラストを用いて背景知識を説明してくれているページは読み物としても面白い。長文のレベルにややムラがあるが、日大医学部を受ける以上どのレベルの英文にも対応できるようになりたい。

過去問

当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものだ。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておこう。

[文法・語法]

『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)

文法・語法系のインプット教材としてはややボリュームがあるが、比較的説明が厚めなので自分で進めやすい。

『英文法ファイナル問題集[標準・発展編]』(桐原書店)

全10回のテスト形式。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良い。語句整序も各回に出題されているため、苦手な設問形式をピックアップして取り組むという使い方も可能だ。

『スーパー講義英文法・語法正誤問題』(河合出版)

正誤問題に苦手意識のある生徒はぜひ取り組むべき。重要な文法・語法の知識や理解の精度をあげることが出来る。

[単語・イディオム]

『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)

学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではあるが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良い。上級まで回せれば単語力に不足はない。

『解体英熟語』(Z会)

ボリュームはあるが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになる。

『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)

語源ごとに編集された単語帳。単語としてはやや難易度の高いものが多いが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよい。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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