医大・医学部受験プロ家庭教師 日本医科大学 英語の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

日本医科大学 英語
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)の特徴

長文問題3題の中で読解力・文法語法・語彙・発音・アクセントなど英語の総合力を問う出題となっている。医療系の英文が出題されることも多いが、人文・社会系の英文が毎年出題され得るのが特徴的といえる。随筆が出題されることもある。英文のレベルは標準的とも言えるが、英文をかなり正確に読めていないと解けない設問も多く、全体としてはレベルが高い出題となっている。和訳問題をはじめ記述問題も多く時間がかかる設問も多い。

出題量と時間配分

試験時間は90分。3題の長文に30分ずつ配分するつもりで解けばよいが、読みづらい英文や、時間がかかる設問が多い大問にはやや時間を多めにかけるなど現場での時間調整も必要だ。また、小問レベルでの時間配分も重要だ。発音アクセントや、動詞の変化など実質的には単発の知識問題は素早く解き、和訳や部分英作、文章全体からの内容一致問題など負荷の多い設問に時間を長めに確保出来るようにしたい。

出題形式の特徴

英文自体のレベルは標準的であるものの、設問レベルがやや高い。本文中から適切な語を探しだす設問も、2015年は与えられた英文に組み込むという形で問われた。また、英文の空所に本文の内容に即して適切な英語表現を書く部分的自由英作文が出題されることもある(2015・2013)。和訳問題も例年出題され、英文構造の把握だけではなく前後の内容の流れが正確に取れていないと訳出しきれないものも多い。

解答形式の特徴

選択式・記述式の混合形式となっている。和訳問題では書き出しが解答用紙に書かれているものもある。例年出題される8~9の英文の中から本文の内容に一致する3つの英文を選択する問題では、選択肢の英文がやや長いためしっかりとした読解が必要であり、時間配分に対しての意識を持つ必要がある。また、本文から語彙を探しだす設問が必ず複数出題されるため、前もって設問に目を通しておくことで、無駄な2度読みを排し効率的に解くことが出来るだろう。

攻略のポイント

[読解問題]

長文問題のみの出題となっている以上、読解力向上に向けた取り組みに時間をかけたい。試験時間は90分であるが、設問処理に時間がかかることを考えると、英文自体は素早く読みながらも内容を把握する速読能力の向上も必須だ。意味のかたまりごとに前から意味をとっていく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ない。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけたい。

一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し読み下すトレーニングをしよう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるだろうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになる。併せて行いたいのが音読だ。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしよう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来るし、日本語を介在させなくとも内容が頭に入ってくるようになる英文が増えてくることになる。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにすること。漫然と読んでいては効果は半減だ。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来る。

 医系テーマを扱った読解問題が出題されることも多いことから、普段の長文読解の素材として取り入れたい。後述の問題集を是非利用してもらいたい。背景知識があると読みやすさの点で大きな差がでることがある。

[単語]

長文で用いられる単語にそれほど難易度が高いものがあるわけではないが、類推する箇所をなるべく少なくして速読につなげるためにも単語力はしっかり付けておきたい。医系単語を別途用意する必要はない。後述の「私立医大の英語」のイラスト説明部分に記述されたものがある程度判断できるようになりさえすれば十分に対応できる。それでも未知の単語は出てくるが、単語集をしっかり終えていれば文意を参考にすることで正しい答えを絞ることができる。

[文法・語句整序]

 大問として出題されるわけではないが、動詞の語形変化など小問レベルでは文法・語法知識が問われる。素早く処理し終えるためにも標準的な知識は正確に頭に入れておきたい。むしろ文法・語法学習の際には、読解のツールとしての意識を強く持つことが得点力アップに繋がる。英文和訳も多く出題されるため、各文法・語法知識の確認の際には、ある程度の長さの英文の中で判断できるか常に意識できるような学習が必要だ。小問の一つとして語句整序も出題される。場当たり的な解き方ではなく、他動詞の性質や節の個数を意識した英文の骨組みから組み上げる手順をしっかり確立しておきたい。

[発音・アクセント]

問われる単語は基本的なものであるため、あらためて発音アクセントの問題集までやる必要はないが、両者とも基本的なルールは身につけておくことで得点率を上げることが出来る。単語学習の際に発音アクセントまでしっかりカバーする意識を持つことが大事だ。前述のCD音源を用いた長文学習も発音・アクセントの知識の充実につながる。

推奨テキスト

[英文解釈]

『入門英文解釈の技術70』(桐原書店)

英文構造の把握を身につけるための良書。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しよう。

『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)

講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来る。『入門英文解釈の技術70』をやる時間がない人はこちらでも良いだろう。

[長文読解]

『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)

ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっている。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形。

『イチから鍛える英語長文500・700』(Gakken)

テキストの使い方から長文読解学習の方法まで丁寧な記載がなされており自習用教材としてよく出来ている。CDも付いているので有効に活用したい。

『やっておきたい英語長文500・700』(河合出版)

CDが付いていないものの、記述問題が多く、テーマも多分野に渡っているため、日本医科大対策には良書といえる。

『英語長文レベル別問題集4・5:CD付き』(東進ブックス)

『私立医大の英語(長文読解編)』(教学社)

医療系のテーマに絞った長文問題集。CDは付いていないが、最新医療の時事問題、医学・生物学など医学部で出題されることが多いテーマをバランスよく扱っている。また、イラストを用いて背景知識を説明してくれているページは読み物としても面白い。長文のレベルにややムラがあるが、どのレベルの英文にも対応できるようになりたい。

過去問

当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものだ。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておこう。

[文法・語法]

『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)

文法・語法系のインプット教材としてはややボリュームがあるが、比較的説明が厚めなので自分で進めやすい。

『英文法ファイナル問題集[標準編]』(桐原書店)

全10回のテスト形式。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良い。語句整序も各回に出題されているため、苦手な設問形式をピックアップして取り組むという使い方も可能だ。

『英語整序問題精選600改訂版』(河合塾)

単元別に分かれているため、文法知識の運用力を高めるためにも利用価値が高い。各章、レベルは3まであるが2までやれば十分であろう。

[単語・イディオム]

『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)

学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではあるが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良い。上級まで回すことができれば単語力に不足はない。

『解体英熟語』(Z会)

ボリュームはあるが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになる。

『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)

語源ごとに編集された単語帳。単語としてはやや難易度の高いものが多いが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよい。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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