医大・医学部受験プロ家庭教師 大阪医科大学 化学の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

大阪医科大学 化学
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)の特徴

最新の出題範囲について、検討する。大問は4問構成であるが、その内訳は、理論・無機分野系が3問、有機分野系が1問である。この年だけを見れば、有機分野系が少ないようにも思えるが、前年は、もっと有機分野系が多かった。この辺りの内訳が、あまり固定されていないようなところが、本校の特長である。また、理論分野、無機分野、有機分野のように、はっきりと区別できる大問が少ない点も、本校の特長である。融合問題的な問題が多い、という印象である。この辺りの感覚は、数年分の過去問の演習を通して、自ら実感することが重要である。

出題量と時間配分

最新の時間配分は、2科目で、120分である。ということは、化学のみに対しては、60分となる。大問は4問構成であるので、1問当たり15分となる。各大問の下には、複数の小問があるので、各小問に対して、さらに、時間配分することになる。
もっとも、試験というものは、難易度やボリュームの異なる問題の特長を、素早く把握し、比較的解きやすいと判断した問題から解いていき、解くたびに、残りの問題に対して、残りの時間を再配分しながら、解き進めていくものである。また、出題する方も、その辺りのことを十分に考慮の上で、難易度の異なる問題を、複数出題している。受験生としては、過去問演習を通して、比較的解きやすい問題を素早く見つける練習もすべきであろう。

出題形式の特徴

最新の出題形式として、大問4問構成のうち、第1問は小問2問構成、第2問は小問2問構成、第3問は小問6問構成、第4問は小問5問構成である。
具体的な出題形式として、第1問は、穴埋め形式と文章作成形式である。この文章作成形式は非常に珍しい形式であり、本校の特長といえるだろう。
第2問は、物質の性質を問う形式と数値計算形式である。
第3問は、物質の名称やイオン反応式、数値計算を問う形式、ある現象の理由説明形式、などである。この理由説明形式は、要注意である。普段から、理由を理解しておく必要がある。
第4問は、穴埋め形式や数値計算形式などである。全体的には、問題集でよく見られる形式と大差はないといえよう。

解答形式の特徴

最新の解答形式は、マーク式ではなく、記述式である。具体的には、穴埋め形式で語句を入れる形式、有効数字の指定のある数値計算形式、反応式を書かせる形式、などである。
全体的には、特に変わった解答形式の問題はなく、問題集でよく見かける解答形式であるといえよう。

攻略のポイント

まず、最新の出題内容から、検討する。
第1問は、電子軌道とイオン化エネルギーに関する問題である。具体的には、電子軌道とイオン化エネルギーについて、長い穴埋め形式の問題となっている。
電子軌道については、高校で教える場合もあるだろうが、基本的には、大学で学ぶ内容といえるだろう。もっとも、穴埋め形式の問題というものは、一種、誘導問題的な部分もあり、電子軌道について、事前に詳しくは知らない場合であっても、難しい部分自体は、穴埋め部分になっていないので、穴埋め部分の前後の内容を理解することで、なんとか対応できたかもしれない。
言うまでもないが、電子軌道について、事前にある程度知っていたならば、かなり楽になったことだろう。やや難し目の問題集には載っていることもあるので、一度は、チェックしておくとよいだろう。

第2問は、イオン化傾向や電池に関する問題である。
具体的には、8種の匿名の金属を、様々な情報を参考にして、イオン化傾向の大きい順に並べよという問題、6個のダニエル電池で鉛蓄電池を充電した場合の電気量や極板の質量変化、が問われている。金属の数が増えれば増えるほど、その決定は難しくなる。8種という数は、かなり多い方といえるだろう。したがって、その名称を決定するためには、かなり時間がかかるだろう。落ち着いて考える必要がある。電池の方は、ダニエル電池と鉛蓄電池の反応式を正確に覚えていれば、それほど難しくはないだろう。

第3問は、酸化還元滴定に関する問題である。具体的には、指示薬、酸化剤と還元剤の半反応式、酸化数が最も変化した原子、中和滴定の数値計算、などが問われている。
本問は、ほとんどの小問は標準レベルといえるだろう。受験生としては、落とせない問題といえるだろう。

第4問は、生体高分子化合物に関する問題である。
具体的には、タンパク質・アミノ酸・デンプン・核酸等に関する知識、デンプン・タンパク質の検出反応、コロイドが電気泳動する場合の移動の様子、陽イオン交換樹脂に吸着する分子、透析に関する数値計算問題、などが問われている。
通常の問題集において、よく見られる問題から、あまり見られない問題まで、様々である。前者については、ほぼ全ての受験生は、解けるだろう。後者の出来で、合否が変わる可能性がある。

全体として、標準レベルの問題が大部分であり、中心となっていることは間違いない。
しかし、この標準レベルの問題では、受験生の間で、差は付かないだろう。やや難しい問題で、どれだけ解けるかが、合否の分かれ目といえるだろう。
受験生としては、まずは、できるだけ早く標準レベルの問題集を終わらせ、その後で、本校の過去問や、やや難し目の問題集に取り組むことで、本校の問題全体のレベルに慣れることが重要といえるだろう。

推奨テキスト

まず、良い問題集とは、少なくとも、次の2点を満たしているものである。
すなわち、①解説が詳しいこと。解説がある程度詳しくなければ、自習ができない。これは、問題演習の効率を、著しく低下させる。
次に、②ほぼ全ての分野の内容を網羅していること。網羅性の低い問題集は、完全に解き終えたとしても、穴が多く残っているものである。
以上の2点に注意して問題集を選べばよいが、勿論、完璧な問題集というものは、存在しない。上記2点に注意しながら、後は、自分の好み・相性も大事にして、決めることになるだろう。

(1)『化学の新研究:三省堂』

やはり、この参考書は外せない。難関大学合格を目指す化学選択者にとって、これほど、役に立つ参考書はないといっていいだろう。この本を、最初から最後まで読み通す強者もいるが、通常は、気になったところを参照するという使い方でいいだろう。
また、できれば、この参考書内に載っている問題にも目を通してほしい。該当部分を理解するうえで、とても良い問題が載っているからである。

(2)『化学の新演習:三省堂』

上記(1)の問題集版が、これである。難関を目指す人にとってみれば、良い問題集である。ただ、化学を苦手としている人にとっては、難しいと思う。そういう人が、いきなり本問題集に挑戦することは、お勧めしない。途中で投げ出す可能性が高いだろう。そういう人は、一旦、もう少し易し目の問題集から入り、その後で、本問題集に挑戦することが、効果的だろう。
前述したように、本校の化学は、やや難しい問題も含まれている。したがって、できれば、このレベルの問題集にも、挑戦してみて欲しい。その場合には、本校の過去問も、並行して解いていくことが重要である。そうすることで、本校の問題のレベルを意識しながら、問題集に取り組むことができるだろう。

(3)『化学の新標準演習:三省堂』

本問題集は、上記(2)を易しくしたような位置付けの問題集である。化学を苦手とする受験生にとっては、最初の問題集として、悪くない問題集といえるだろう。
この問題集を、ある程度、終えてから、上記(2)の問題集に挑戦することも、良いと思われる。化学に対する自信がまだない場合には、まずは、本問題集のような、標準レベルの問題集を完成させてから、難問問題集に挑戦するようにすべきである。本校のような、やや難しい問題を含む問題であっても、問題の大部分は、やはり標準レベルの問題だからである。

(4)『セミナー化学:第一学習社』

セミナー化学は、言わずと知れた、学校用問題集の代表格である。学校用問題集を軽視する人もいるようだが、一般論として、その風潮は良いとはいえないだろう。やはり、よく出来た問題集である。
特に優れていると思える点は、基礎チェックレベルや、基本例題、基本問題、発展例題、そして、発展問題などという、レベル分けの細かさである。このレベル分けを大いに活用して勉強するのも、本問題集の活用ポイントである。
もっとも、学校用問題集にはあまりいい思い出がない、という人もいるかもしれない。そんな人は、他の問題集を使った方が、効果があるだろう。

(5)『化学重要問題集:数研出版』

本問題集は、従来より、大変定評のある問題集である。網羅性を気にする人もいるが、その点が気にならないとすれば、導入用として、使えるだろう。

 

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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