医大・医学部受験プロ家庭教師 埼玉医科大学 化学の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

埼玉医科大学 化学
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)

私立医大としては必ず無機が一つの大問として出題される点が特徴と言えます。かつて大問の数が3~5と揺れ動く時代がありました。今は無機と理論と有機が各1題ずつという形で3題に落ち着きつつあります。理論は原子の構造、結晶格子、熱化学方程式、酸・塩基の中和、酸化還元、電池・電気分解、気体、平衡など幅広く出されます。無機は周期表をベースに教科書、図録₍後出₎で覚えこみを徹底しましょう。工業的製法、イオン系統分析も落とせません。努力が報われる分野なので後れを取らないように心がけましょう。理論、有機は基本から標準レベルの問題が大半ですが、有機は難易度としてはやや高いです。油脂、糖、アミノ酸・タンパク質などの天然高分子はもちろん、合成高分子も出ます。医薬品関係や生物の知識も基本レベルは押さえておきましょう。

出題量と時間配分

理科2科目で90分です。化学は40問前後です。他の私立医大のスタンダードが2科目120分と考えると、90分は短いです。10年ほど前は現在と同じく2科目で100分という制限時間でありながら、化学は大問5題で小問50問という量的に圧倒される時代もありました。今はそれに比べると穏やかになりました。それだけに逆にきちんと7割くらいという目標点を設定して、実際に取れる戦略を立てねばなりません。各大問に数値計算があると考えましょう。計算して結局は最も近い数値の番号をマークするのだから、要領も必要です。近い値がなければいったんはスキップする冷静さも求められます。基本的な知識問題も少なくないので、ペア科目と相談して、各自適正な時間配分を見つけ出せば、8割程度に手を付けることも可能でしょう。時間配分が合格への一つのカギです。

出題形式と解答形式

すべてマークシート方式となっています。数値計算も近い値をマークすることになります。近似計算など計算の簡略化も大切なスキルとなります。一連の流れのある大問が多いですが、小問集合も出題されます。また、大問自体が設問で大きく二分されている場合もあります。数値計算、正誤問題、知識問題が多く、考察問題は少ないですが、グラフを用いて考えさせる問題にも対応が必要です。有機では構造決定の問題が当然出ると考えましょう。選択問題では「同ものを繰り返し選んでもよい」や「すべて選べ」、「該当なしの時は~をマークせよ」というものもあり、要注意であり、やや難といえます。

攻略のポイント

第1段階:まずは教科書レベルの定着が基本かつ重要
言うまでもないことですが、教科書の内容の定着が基本かつ重要です。医学部受験生たるもの、教科書は初めから最後まで、すみからすみまで熟読して、すべての例題や問を解くことは当然のことと考えましょう。なにしろ「入試問題の出典」は原則教科書なのですから。教科書にある公式などは、単位を含めてスラスラと出てくることが必要です。既卒生は手元に無い場合も考えられますが、入試の出題の基本枠・原点の確認のために必ず教科書は入手しましょう。さらに、図表や口絵、写真に至るまで目を通せば、力のある受験生も思わぬ発見や収穫があるでしょう。教科書の例題を見た瞬間、解法が浮かび、すらすらと解けるのがこの基準です。また、ダブルチェックの意味で、教科書傍用の問題集として定番の『セミナー化学基礎・化学(いわゆるセミナー化学)』(第一学習社)または『エクセル化学・総合版』(実教出版)の基本例題・基本問題を演習しストレス無く解ける基準を固めましょう。(ここで言う教科書とは「化学基礎」「化学」の両方のこと)

第2段階:次は入試物理の「標準」レベルの問題集を一または二冊マスターすること
『セミナー化学』(第一学習社)または『エクセル化学・総合版』(実教出版)の発展例題・発展問題がこのレベルに相当します。最低でも一冊を2周、できれば受験期も含めて3周以上して、大問の中盤くらいまではすらすら解けることを目指しましょう。

第3段階:次は何と言っても過去演習
「習うより慣れよ」です。本学が受験生に求めているものを研究しましょう。満点を取る必要はありません。また、全問解く時間もありません。6割以上、7割前後を想定目標にして、今の自分自身との距離感を把握しましょう。繰り返しになりますが、本学の2科目で100分という制限時間は短く、他校に類例を見ません。だからこそ本学の過去問は可能な限り入手して時間演習で鍛えることが必要となります。医学部受験生は併願校も少なくないはずなので、他校の過去問から一部の問題をカットして時間演習に用いてもよいでしょう。また、旧センター試験は過去問も豊富で対策問題集も中古でよければいくらでもあります。これらの活用も一案です。入試は満点を目指すテストではありません。過去問演習によって、一部の面倒な問題をスキップしても時間内に合格想定ラインを確保できる感覚を磨くことが、本学合格のカギなるでしょう。

推奨テキスト

 

(1)『教科書』(各出版社)
第1段階用です。
教科書はなければ合格できないというものでもなく、これさえマスターすれば合格というものでもありません。しかし、教科書が入試の出典の原点であることは強調し過ぎということはありません。各種公式・法則の導出過程やさまざまなカラーの図式・写真などだけでも相当の価値があるでしょう。

(2)『セミナー化学基礎・化学(セミナー化学)』(第一学習社)
(3)『エクセル化学・総合版(エクセル化学)』(実教出版)
第1段階用です。
セミナー化学、エクセル化学は、定番の教科書傍用の問題集です。教科書の例題とともにこの基本例題、基本問題をマスターするのが第1の段階です。セミナー化学はとても良い問題集ですが、市販されていないのが難点です。入手が困難なら、エクセル化学で十分です。重問も大定番の市販問題集です。セミナーやエクセルの発展例題、発展問題が大丈夫なら、重問にトライしましょう。少しずつ入試問題も更新されていて、しっかりとした内容です。

(4)『化学(化学基礎・化学)基礎問題精講(基礎精講)』(旺文社)
(5)『化学重要問題集−化学基礎・化学(重問)』(数研出版)
(6)『鎌田の理論化学の講義(大学受験Doシリーズ)』(旺文社)
(7)『鎌田の無機化学の講義(大学受験Doシリーズ)』(旺文社)
(8)『鎌田の有機科学の講義(大学受験Doシリーズ)』(旺文社)

第2段階用です。
『基礎精講』『重問』は長年受験生の愛用問題集として風雪に耐えた定番の良問題集です。ボリュームがかなり違うので、どちらにするか手に取って選びましょう。『重問』はA、Bの問題ランクがありますが、本学の場合Aだけで十分です。また、理論、無機、有機の大学受験Doシリーズ三部作も必須といえます。仕組みや受験で出やすいポイントが整理されているので、教科書を読んで生じる、“なぜそうなのか”や“どこを覚えるのか”という疑問が解決できます。

<番外編>
(1)『化学 図録』(数研出版)
無機化学のさまざまな「色」の暗記には誰しも苦労します。また、化学は本来なら実験によって学ぶべきものですが、受験科学に登場する有名実験といえども実際に経験した者は少ないでしょう。追体験的な意味でビジュアル的要素の本書は必須です。

(2)『化学の新研究 改訂版』(三省堂)
これは文字通り「大学入試化学のバイブル」と言えます。本学突破のためには必ずしも必要とはいえませんが、医学部受験生として辞書代わりに1冊買っておいても後悔はしないでしょう。

(3)『ネット上のサイトの語呂合わせ』
下ネタも多いので、特にどこのサイトがおすすめというわけではありませんが、探せば語呂合わせも相当あります。化学は数学や物理に比べて暗記分野が多いです。はっきり言って覚えたもの勝ちです。逆に暗記を避けていると医学部合格は遠いといえるでしょう。受験もまた情報戦です。活用しない手はありません。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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