医大・医学部受験プロ家庭教師 東京慈恵会医科大学 物理の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

東京慈恵会医科大学 物理
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)

2007年以来大問3題の構成が定着しています。力学、電磁気が各1題、残り1題が熱力学または波動というセットですが、2019年には原子分野から放射線が出題されています。力学と電磁気以外の1題は波動、熱力学、原子のいずれから出されても対応できるようにしておくことが合格のためには必須です。近年の最大の特徴は、日常生活あるいは人体など見慣れない素材を単純化して物理的考察を加えるという傾向です。たとえば、水槽から連続的に気泡を発生させるアクア・パーティション(2019年)、血管内を流れる血液の粘性(2020年)、尻もちをついた拍子に背骨を骨折するメカニズム(2021年)などです。これらはまず初見の問題と覚悟するほかありません。題意・設定が一見してわかるとは言えず、小問の誘導に従いながら、最後までたどり着けば、その大問の主題に「なるほど!」と納得する良問ですが、試験場ではまぶしすぎる難問に見えることもあるでしょう。しかし、全体の7~8割の小問は1~4行程度の計算で計算できる基本から標準レベルなので、問題文をよく読み、それらを正解することが目標となります。そのための最大のポイントは、「見慣れぬ設定をいかに教科書レベルの慣れ親しんだ土俵に落とし込むか」です。試験場でのぶっつけ本番は心もとないでしょう。「見慣れぬ設定」の問題に恐怖心を感じなくなるよう、初見の問題を自分の発想に落とし込む訓練がモノを言うでしょう。

出題量と時間配分

理科2科目で120分の記述式です。物理は小問が20~30問前後です。1問を2~3分で解かなければなりません。全部を解こうとするのは戦略的に得とは言えないでしょう。大問の主題(モチーフ)が読み取れる1題をほぼ完答しましょう。他の2題は中盤まで食い込みたいです。あるいは、3題とも最後の1、2問の小問を捨てる形でもよいでしょう。見たことのない設定に動揺することなく、「初めの1、2問は誰でも知っている基本の公式のはず!」と信じて、冷静に読解し誘導に乗ることが大切です。

出題形式

大問3題、各大問は5~10問程度の小問からなり、誘導に乗って解いていくと、前出のように一話完結的に一つの主題を求めた、あるいは示した形なっていることが多いです。その意味で、各大問の最後の小問まで読んで題意を想定してから、解き始めるのが望ましいでしょう。その問題の前の小問のみならず、後ろのほうの小問がヒントとなることもあることを覚えておきましょう。

解答形式

大半は結果のみ答える客観的な形式ですが、本年の大問1問7に見られるような記述の問題、2009~2011年のような描図の問題も出されます。2008年には、数学の記述問題のように論述する形式もありました。常日頃から単に計算式だけでなく、簡潔な説明や図解をそえた記述形式で問題演習することが大切です。

攻略のポイント

第1段階:教科書の内容の定着が基本かつ重要

近年の教科書は非常に充実しています。受験生たるもの、教科書は初めから最後まで熟読してすべての例題や問を解くことは当然のことと考えましょう。なにしろ「入試問題の出典」は原則教科書なのですから。教科書にある公式は、単位・次元を含めてスラスラと出てくることが必要です。学校によってはほとんど教科書を使用しないケースもあり、既卒生は手元に無い場合も考えられますが、必ず教科書は入手しましょう。入試の出題の基本枠・原点の確認のために、さらに、図表や口絵、写真に至るまで目を通せば、力のある受験生も思わぬ発見や収穫があるでしょう。教科書の例題を見た瞬間、解法が浮かび、すらすらと解けるのがこの基準です。本学の受験者は既にこのレベルは問題ない場合が多いでしょう。しかし、ダブルチェックの意味で、教科書傍用の問題集として定番の『セミナー物理基礎・物理(いわゆるセミナー物理)』または『エクセル物理・総合版』の基本例題・基本問題を演習しストレス無く解ける基準を固めましょう。(ここで言う教科書とは『物理基礎』『物理』の両方のこと)

第2段階:次は入試物理の「標準」レベルの問題集を一冊マスターすること

『セミナー物理』または『エクセル物理・総合版』の発展例題・発展問題がこのレベルに相当します。最低でも一冊を2周、できれば受験期も含めて3周以上して、大問の中盤くらいまではすらすら解けることが必要です。同時に1のレベルに上げた公式も、下記のようなものは何度も反復して自力で導出出来るようにしましょう。例えば、単振動、万有引力とケプラーの法則、力積と運動量保存則・エネルギー保存則、ドップラー効果、特に、光波の干渉、状態方程式とポアソンの公式などの近似計算があるものは何度も繰り返しましょう。公式の導出は標準以上の問題の攻略に大きな底力となるでしょう。

第3段階:次は何と言っても過去演習

設定・題意が見えにくい問題を誘導に乗ってゴールに向かう教育効果の高い、よく考えられた良問が本学の物理です。特に近年はその傾向が強いです。試験場の受験生にとっては相当の圧迫と感じるでしょう。「習うより慣れよ」です。前期・後期の日程を廃止した2007年以降の過去問は、じっくりと何度も解き直して、「慈恵の物理」が受験生に求めているものを研究しましょう。満点を取る必要はないのです。また、全問解く時間もありません。6割以上、7割前後を想定目標にして、今の自分自身との距離感を把握しましょう。やや本末転倒の感もありますが、同様の傾向を持つ東大の物理も解いてみるとよいでしょう。「全問解く時間のない試験、設定が見慣れない、題意が見えにくい、小問の誘導に乗って標準レベルの問題を拾ってゴールを目指す」、これが指針です。

推奨テキスト

(1) 『教科書』(各出版社)
第1段階用です。
教科書はなければ合格できないというものでもなく、これさえマスターすれば合格というものでもありません。しかし、教科書が入試の出典の原点であることは強調し過ぎということはないでしょう。入試の基準としての教科書は、手の届くところにキープしましょう。各種公式・法則の導出過程やさまざまなカラーの図式・写真などだけでも相当の価値があるでしょう。

(2)『セミナー物理基礎・物理(セミナー物理)』(第一学習社)

(3)『エクセル物理・総合版(エクセル物理)』(実教出版)
第1段階用です。
セミナー物理、エクセル物理は、定番の教科書傍用の問題集です。教科書の例題とともにこの基本例題、基本問題をマスターするのが第1の段階です。セミナー物理はとても良い問題集ですが、市販されていないのが難点です。入手困難ならエクセル物理で十分です。
重問も大定番の市販問題集です。セミナーやエクセルの発展例題、発展問題が大丈夫なら、重問にトライしましょう。少しずつ入試問題も更新されていて、しっかりとした内容です。

(4)『物理のエッセンス(力学・波動および熱・電磁気・原子)』(河合出版)

(5)『良問の風』(河合出版)

(6)『名問の森』(河合出版)

(7)『漆原の物理・明快解法講座 四訂版 (大学受験Doシリーズ)』(旺文社)

(8)『漆原の物理・最強の99題 四訂版 (大学受験Doシリーズ)』(旺文社)
第2段階用です。
教科書と上記の二つの問題集を理解するために必要な「物理の思考回路」を磨くための参考書兼問題集が物理のエッセンスまたは明快解法講座です。エッセンスは文字通り、一言一句、エッセンスというべき内容が凝縮しています。名著と言えますが、エッセンスだけに行間を埋めてくれるチューターがいた方が良いかもしれません。明快解法講座は解法を徹底的にパターン化してくれます。エッセンスと明快解法講座はその意味で両極かもしれません。だからこそどちらも試してみれば、日医の物理を攻略するために必要な、物理的なものの見方、思考回路を開いてくれるでしょう。エッセンスは良問の風、名門の森、明快解法講座派は最強の99題を解きましょう。

(9)『Z会 物理 入試の核心 難関大編50題』(Z会)

(10)『物理標準問題精講』(旺文社)

(11)『難問題の系統とその解き方(難系)』(ニュートンプレス)

(12)『同新装第3版 』(ニュートンプレス)

(13)『実戦 物理重要問題集2022 物理基礎・物理(重問)』(数研出版)
第3段階用です。
余裕のある受験生や、東大、京大、東京医科歯科大、横浜市大、千葉大、慶大などの超難関校の医学部と併願する生徒は、過去問演習をやりながらこれらの問題集に取り組むとよいでしょう。また、苦手な単元や問題にぶつかった時は、類題を5題探してこなすと良いでしょう。類題の宝庫としては、同じ『入試の核心』シリーズの標準編100題を併用するのもオススメです。全部やるのは無理としても、類題演習のためにもあると良いでしょう。

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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