医大・医学部受験プロ家庭教師 東京女子医科大学 物理の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

東京女子医科大学 物理
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)

本学の物理は例年、大問3題で「力学」、「電磁気」が1題ずつ、残りの1題は「波動」か「熱力学」という構成です。「原子」からの出題は2016年に見らましたが、2021年までは出題されませんでした。波動と熱力学では、2016年から2021年の間に毎年、交互に出題されました。基本的にまんべんなく出題されています。難易度は標準レベルとやや難のレベルの問題が混在しています。

出題量と時間配分

理科2科目で120分です。2題の大問に3~5問前後の小問があり、文章による空欄穴埋め問題でその中に記述問題やグラフを書かせる問題があります。どの大問も、基本的なものから思考力を要求される小問や穴埋めまであるので、穴埋め問題を完答し、記述で差がつきそうなので慎重に解答していきましょう。

出題形式

いずれも誘導形式で、前問がヒントになりますが、後方の問題もヒントになりうるでしょう。全体にサッと目を通してから問題の流れにのり解き始めるのがよいでしょう。設定のイメージ図は必要に応じてついています。典型的な設定にプラスアルファの工夫がされています。問題文を前後でしっかり読み込む読解力、記述力、思考力も必要と言えます。描図問題との対策も怠ることのないように念入りに対策する必要があるでしょう。

解答形式

穴埋め形式以外の大問は、記述式の数学の問題のように答案全体を記述する形式です。また、2021年大問1に見られる「問題文中にない物理量を用いる場合は定義してから用いること」のただし書きは、与えられた条件から解答に至る思考力、記述力もまた試されている点、本学の大きな特徴といえます。グラフなど描図の問題も毎年のように出されます。文章力、基礎力をみる部分が多いので、しっかりやれば最後まで完答できるでしょう。

攻略のポイント

1、まずは教科書の内容の定着が基本で重要
教科書にある公式は、単位・次元を含めてスラスラと出てくることが必要です。学校によってはほとんど教科書を使用しないケースもあり、既卒生は手元に無い場合も考えられますが、教科書(物理基礎・物理)は入手しましょう。入試の出題の基本枠・原点の確認のために、フォトサイエンスなどの図表や口絵、写真に至るまで目を通せば、力のある受験生も思わぬ発見や収穫があるでしょう。

教科書の例題を見た瞬間、解法が浮かび、すらすらと解けるのがこの基準です。しかし、不安があれば迷わず、教科書傍用の問題集として定番の『セミナー物理基礎・物理』(第一学習社)などの基本例題とその類題をストレス無く解ける基準を固めよう。

2、その次は入試物理の「標準」レベルの問題集を一冊マスターすること
『セミナー物理基礎・物理』(第一学習社)、『物理重要問題集』(数研出版)の発展問題がこのレベルに相当します。最低でも一冊を2周、できれば3周以上しましょう。そうすれば、標準レベルくらいまでは対応する力がつけられます。同時に、1のレベルに上げた公式も、下記のようなものは何度も反復して自力で導出出来るようにしましょう。例えば、単振動、万有引力とケプラーの法則、力積と運動量保存則・エネルギー保存則、ドップラー効果、特に、光波の干渉、状態方程式とポアソンの公式、熱運動とボルツマン定数などの近似計算があるものは何度も繰り返しましょう。公式の導出は標準以上のやや面倒な問題の攻略に大きな底力となるでしょう。

3、最後に過去演習が大切
理科2科目で120分という限られた時間の中で、上記のように本格的な標準またはやや難の問題に取り組むので、全問解こうとするのは無理があります。各自、「物理に何分使って、最低何点は取ろう」という目標が設定できるように過去問演習を繰り返しましょう。本学の大問は一つのテーマを誘導形式で求めていきますが、「過去問演習の何回目かでは、小問ごとではなく、数学の長い証明問題のように一気に結論へ向けて論証してみる」と良い訓練となるでしょう。本学の志望者は問題集や他校の過去問演習の際も、常に答えだけを求めるのではなく、上記の点を意識して記述の答案を書くようしましょう。

推奨テキスト

(1)『教科書』(各出版社)
教科書はなければ合格できないというものでもなく、これさえマスターすれば合格というものでもありません。しかし、教科書が入試の出典の原点であることは強調し過ぎということはないでしょう。入試の基準としての教科書は、各種公式・法則の導出過程やさまざまなカラーの図式・写真などだけでも相当の価値があります。おすすめは数研出版です。

(2)『セミナー物理基礎・物理』(第一学習社)
(3)『リードα物理基礎・物理』(数研出版)
(4)『実戦 物理重要問題集2022-物理基礎・物理』(数研出版)
『セミナー物理』は、定番の教科書傍用の問題集です。教科書の例題とともにこの基本問題をマスターするのが一つの段階です。とても良い問題集ですが、市販されていないのが難点です。インターネットなどで高い値段で売られている場合には『リードα』でも十分です。
『重要問題集』も大定番の市販問題集です。セミナーやリードの基本問題が大丈夫なら、こちらを始めてもよいでしょう。少しずつ入試問題も更新されていて、しっかりとした内容です。

(5)『物理のエッセンス(力学・波動および熱・電磁気・原子)』(河合出版)
(6)『良問の風』(河合出版)
(7)『漆原の物理(物理基礎・物理)明快開放講座』(旺文社)
教科書と上記の二つの問題集を理解するために必要な「物理の思考回路」を磨くための参考書兼問題集が物理のエッセンスです。文字通り、一言一句、エッセンスというべき内容が凝縮しています。名著と言えますが、エッセンスだけに行間を埋めてくれるチューターがいた方が良いかもしれません。医学部の物理を攻略するために必要な、物理的なものの見方、思考回路を開いてくれるでしょう。『物理のエッセンス』と並行しながら、『良問の風』を解くとよいでしょう。『漆原の物理』は原則的に本質に迫るというよりは、解法をわかりやすくパターン化してくれるタイプです。『物理のエッセンス』『漆原の物理』は受験物理への異なるアプローチです。どちらが向いているか、実際に手に取って確かめましょう。

(8)『スタディサプリ』(リクルート) ※動画視聴 
動画は物理における図示の重要性、図示のやり方・描き方、物体の運動イメージ・電流や電化の動き方などが紙面からではわかりにくい部分が理解できます。基本的な全体の流れを確認するときにはよいでしょう。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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