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5年生の勉強法

SAPIX5年生の学習ポイント

5年生になると授業も週3日となり、1コマの授業時間も4年生時の60分から90分へと拡張します。授業時間における集中力と程よい緊張感の持続が、より大切になります。授業形式は、授業当日に配布される教材を授業中に演習し効率よく復習する、というパターンは基本的に変わりません。したがって、復習(家庭学習)のウエイトが必然的に高まります

また、定期的に実施される「マンスリー確認テスト」「復習テスト」・「組分けテスト」「実力診断サピックスオープン」「志望校診断サピックスオープン」を、学習の成果を見極める機会として有効活用することが大切です。

 

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算数の勉強法

5年生は「論理的に考える力」を構築する

「基礎学力」を深めて「基礎力」にする

5年生における算数の学習のポイントは「論理的思考力の構築」です。そのために、実際の入試問題における頻出事項・分野を中心とした演習を行ないます。そのような学習を反復して行なうことで、4年生で培った「基礎学力」をさらに深め「確実な基礎力」としていきます

5年生で身につけなければならない「基礎力」は、4年生で習得した「基礎力」とは根本的に異なります。この「基礎力」とは、本格的な入試問題に取り組むための「基礎力」を指します。
したがって授業では、入試問題の頻出事項や分野を徹底して演習することにより、解法のスキルやテクニックのみならず、問題を解くための「原理・原則」を根本から思考できる「頭」をトレーニングします。

 

学力状況に見合った問題を取捨選択する

5年生になると扱う問題の難易度は格段に上昇し、さらに問題数も飛躍的に増加します。その全てをこなそうとすると、そのボリュームに圧倒され、こなし切れなかった挫折感によるモチベーションの低下、そしてこなすこと自体が目的の作業となってしまい、結果として、学力の向上にはつながっていきません。

したがって、現時点でこなすべき「問題の取捨選択」が大切になります。お子様の状況を客観的に捉え、現時点でどこまでのことを理解している必要があるのか、与えられた課題の中で最低限どの問題までは完答できるようになるが望ましいのか、というように、お子様それぞれの状況に見合った取捨選択が重要となります。

 

教材を活用して論理的に考える力を習得する

5年生で使用する教材は、「デイリーサピックス」「デイリーサポート」「基礎力トレーニング」そして「基礎力定着テスト」です。これらの教材を使用し、受験算数に必要なあらゆる分野の学習を行ないます。扱う問題の難易度は上がり、ボリュームも増加します。これらを通じてお子様に求めるものは「論理的思考力の習得」です。

4年生までの問題は、リンゴやミカンといった具体的な「事象」をベースに問題が成り立っています。したがって、お子様たちも具体的な事象を想像しながら、ときには自分の生活実感の中で問題を捉え、ある意味力ずくによる解法(事例を全て書き出してその中から正解を抽出する手法)でも十分正解できることもあります。

ところが、5年生になると、「ここに濃度の分からない食塩水があります」といった抽象的な「概念」となります。よって正答にたどりつくためには、この抽象的概念をいかに的確にかつ迅速に把握できるかがポイントとなります。つまり、合格のための受験算数においては、具体的事象を記号化し抽象的・論理的に思考する「力」が求められるのです。

 

「割合(比)」と「規則性」や「グラフの読み取り」をマスターする

それでは、この時期にしっかり押さえておきたい分野を具体的に見てみましょう。
受験算数で出題される問題内容の6~7割を占める「割合(比)」は、最優先でマスターしておく必要があります。特に、割合の概念を使って解く「速さ」の問題、相似比を使った面積・体積を求める問題にお子様が苦手意識をもたないように、5年生の1年間でしっかり仕上げることが重要です。

また、特に上位校において出題傾向が高まっている分野に、「規則性」「グラフの読み取り」があります。中学側がお子様(受験生)に求める能力の一つに「情報の読み取り力」があります。数列に代表されるような「規則性」の問題や、ダイヤグラムや仕切りのついた容器に水を入れたときの時間と水位の関係グラフなどは、与えられた情報(隠れた情報)を受験生が正確に読み取れるかどうかを見るためには最適な問題です。

 

「マンスリー確認テスト」を有効活用する

5年生にとってより重要な意味を持つのが、ほぼ毎月実施される「マンスリー確認テスト」です。
お子様の日々の学習成果を把握する機会、そして、より上位のクラスを狙うための機会として「マンスリー確認テスト」を位置づけ、少しでも毎回のテストで良い結果を残せるように、日々継続して学習に励みましょう。

 

国語の勉強法

5年生は「客観的にとらえて、相手にわかるように書く力」を身につける

「自分ならこう考える」から「全体を俯瞰する」にシフトする

5年生の学習のポイントは、4年生で学習した内容をさらに深め「客観的な視点での理解を得ること」にあります。そのため、物語文中心であった4年生の国語教材は、5年生になると「説明文」・「論説文」・「随筆文」も扱うと同時に、物語文も大人向けの文章や大人の視点で描かれたものに変わっていきます。

4年生の学習ポイントは、「身近な事象を通じて自分の世界観を拡張し、自分の考えをいかにして論理的に組み立てていくか」という訓練でした。しかし、そのままの学習姿勢で進めると、「自分ならこう考える」という主観的発想パターンに執着してしまい、全体を俯瞰した視点で課題文の内容を客観的に把握することが困難になっていきます。したがって5年生では、受験国語の文章を「客観的」に読むトレーニングが重要となります。

 

教材と授業を通して「精読する力」と「書く力」を学ぶ

4年生の国語学習のポイントが「事象の認識」に重点を置いていたのに対して、5年生のそれは「客観的認識と説得力ある記述力」となります。そしてそれらの力を養成出来る編成となっているのが5年生の国語教材です。5年生では、毎回の授業で「正誤問題と文章展開を確認する問題」を取り上げ、「精読」の重要性を学んでいきます。そして、精読の基礎となるのが「文法や語句に関する体系的な知識学習」です。
また知識学習に加え、講師が授業内で行うお子様への「問いかけ(発問)」を通じ、柔軟な発想力を引き出し、難しいと感じる文章をスムースに楽しく「読み解くポイント」を身に付くような授業を展開します。

さらに、課題文の全体をふまえて要約するという難易度の高い記述問題も標準的課題として演習します。講師は授業中にお子様の記述内容を添削し、的確なアドバイスを行います。そのような演習と添削を繰り返すことで、受験に必須である記述力を養成します。

 

模擬試験は最低でも3回復習する

5年生になると、自分の「志望校に対する合格判定の結果」に一喜一憂する生徒を目にすることが多くなります。まず模試はあくまでも「模擬試験」であり、入試本番ではないという認識に立つことが大事です。

模試における「志望校合格判定」は、あくまで目安であり過去の受験生のデータに基づく判定であることはいうまでもありません。この時期に大切なことは、模擬試験の持つ「有用性」、つまり「現状の学力把握」と「弱点分野の把握」をふまえ学習計画をどのように効果的に修正出来るかです。この修正が的確に行われないと、模試を受験した意味が薄くなってしまいます。模試は、休日等などを活用し最低でも3回は復習しましょう。

 

「文章を見える化」して論理の流れを目で確認する

5年生の学習指導のポイントは、受験学年である6年生の事前準備ということではなく、4年生で学習した内容をいかに深め、「論理的に文章を読み・書く」という点に主眼を置きます。その延長線上で、「自分の頭で考え抜く」学力的な粘り強さと精神的な強靭さを身に付けていくこととなります。

5年生で扱う難解な説明文や論説文を読み解くための手法として、「文章の見える化」が必要です。お子様が課題文を読む場合、まずは本文を一読するはずです。その後、設問を読み解答を考え、解答欄に自分の解答を記入するという手順になると思います。その際、設問を読んで本文のどの個所にヒントがあるかを確認するために、再度本文を読み直すことになるでしょう。

この読み直しこそがポイントです。再度本文を読む際に、どこに解答のヒント・糸口があるのかを限られた時間の中で速やかに掴む必要があります。そのためには、課題文の論旨の流れ、筆者の主張のポイントを正確に把握しておかなければなりません。もちろん、何も手立てを講じずに本文を一読しただけでは、「論旨の流れ」や「主張のポイント」を掌握することができません。この「手立て」こそが「文章の見える化」です。

具体的には、形式段落ごとの文頭に記載されている「接続詞」に注目することです。順接は「○」、逆説は「△」などの記号を付けることで、課題文全体の論理の流れを目で確認することができるようになります。そのようなアプローチを可能にしてくれるのが、難解な文章を扱う5年生の授業や教材です。

 

理科の勉強法

5年生は計算方法ではなく「原理」を理解する

4年生で習った内容を深化させる段階

4年時は「何が起きるかな?」という問いかけだったテキストが、「計算して数値を出す」ことに変わってきます。また、4年時は「描いて理解する」ことに重点が置かれていたテキストが、それらは知っていて当たり前となり、演習中心になります。計算問題も増えてきます。この計算が落とし穴。原理を理解せず公式に当てはめて乗り切ると6年生で行き詰ります。公式にあてはめて数字「だけ」出すのは、算数に例えれば「状況がわかっていないのにとりあえず『はじき』で数字だけ出す」のと同じ。厳しい言い方になりますが、理解しているとは言えません。まだまだ、「原理に戻る」時間は十分あります。5年の理科がわからなければ、思い切って4年の同単元のテキストに戻りましょう。

意外な盲点が読解力です。6年生で理科が低得点な生徒の多くが「実験の長い条件文を読めない」ことが理由です。長文を読むのが苦手な子は、この時期にぜひ訓練をしましょう。「問題に線を引く」「文章で書かれた実験を、自分で表にし直す」練習が有効です。

4年時はさらっとした扱いだった天体や光の屈折は、イメージがつかめていないと厳しい分野です。レンズは実際に虫眼鏡で実験をし、天体はボールを使って空間把握をしておきましょう。

理科が苦手な場合:計算で答えを出すのは、6年になってからでも間に合います。
物理:力のつりあい、作用反作用
生物:おおまかな分類、人体の「循環系」と「消化系」の違い
化学:物質が「なくなる」ことはない(質量保存の法則)
地学:地球とほかの天体の関係を俯瞰で見る
こうした「原理」を、簡単な模型を作って「理解」しましょう。

理科が得意な場合:科学に年齢制限はありません。
指導要綱に配慮してなのか、難関校では一応説明書きつきながら、内容としては完全に高校物理・化学を出題してきます。得意なお子さんなら、どんどんそういう問題にチャレンジしてもかまわないでしょう。

テキストおよび授業ともに「現象の理解」から「原理の理解」へと切り替わります。「何が起きるか知っている」で終わりにせず「なぜか」を意識して学習しましょう。

 

社会の勉強法

重要事項を理解し、さらに視野を広げて総合問題への対応力も養う

中学受験の3分野のうち、夏までは「地理」を、9月からは「歴史」を学びます。
「地理」では産業別、地方別の学習の他に世界地理や環境問題、人口問題まで扱います。また「歴史」は旧石器時代から平成までの日本史を年代順に学びます。いずれも単なる語句暗記にとどまらず、記述問題に対応できる事象の背景理解までが望まれます。
教材は「デイリーサピックス」が中心になります。地図帳の他に「都道府県地理カード」や「白地図トレーニング帳」、また「歴史資料」も大いに活用して下さい。また、環境問題に関する理解や関心を高めるうえで、サピックスが行っている「ecoクラブ環境講座」も、視野を広げ総合問題への対応力を養えます

重要事項の理解と重要語句の暗記が当面の学習課題です。「デイリーサピックス」は文字数も大変多く詳細なため、全ての理解と定着が難しい場合もありますが、市販の用語集や地図帳、歴史資料も参照しながら、出来れば音読で再読して下さい。続く問題演習では、テキストは書き込み式になっているものの、直接書き込まずノートに解くことをお勧めします。重要語句の書写、巻末のデイリーチェックでの前回の復習も頑張りましょう。
社会が苦手なお子さんにはデイリーサピックスが詳し過ぎると感じられるかもしれません。その場合はもう少し簡潔にまとめた市販の参考書を読み、最低限覚えるべき項目を絞りこんでゆくのも良いと思います。問題演習も前半のみにして、その代わり反復回数を増やすのもひとつのやり方です。残りは6年夏以降の追い込みで取り返してゆけます。

塾教材の他に、写真やイラスト入りの市販の参考書も理解と定着に役立ちます。特に歴史では学習マンガを読むことも気分転換を兼ねられ効果的です。歴史モノの映画やテレビドラマもおすすめです。また親御さんが口頭で知識の一問一答をしてあげるのも効果的です。

 

 

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