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法政大学第二中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「法政大学第二中学校の国語」
攻略のための学習方法

[問題構成]

大問は3つ。それぞれに漢字や熟語・論説文の読解・小説の読解が割り当てられている。接続詞や慣用句などのことばの知識は読解問題と合わせて出題される

文量は、論説文が3000~5000字・小説が5000字ほどで、計8000~10000字程度で多めである。総解答数は約30~45問と年度により差がある。

設問は選択式が多く、数問の書き抜きと1問の記述問題が含まれている。ここ数年、記述問題は論説文の読解で出題されている。60~80字ほどで、筆者の意見の中心部分を問う質問が多い。

[論説文の読解]

社会科学・人文科学の文章がよく使われている。受験生の年齢を考慮した出題で、文章が難しすぎるということはない。ここ数年、記述問題はこちらの分野で出題されている。60~80字と字数は多いが、説明的文章なので文中の重要点を抜き出して解答をまとめられる問題が多い。要点・要旨をしっかり把握できれば、字数を埋められるだろう。説明的文章の読解力を養おう

・段落の整理                                            

形式段落→意味段落へのまとめ。意味段落の内容を短くタイトルにしてつけてしまえば、段落のつながりや論理の流れがわかりやすくなる。

・要点

各段落の最初と最後に特に注意しながら、要点をチェック。自分のやりやすい方法で良いので、傍線を引く  などしてすぐ探せるようにしておくことはやはり有効である。別の言葉で言い換えた部分と線で結んでおく  などするのも良い。

・要旨

要点をまとめれば全体の要約ができる。その中で筆者の最も言いたいことが要旨である。特に記述問題は要  点・要旨から字数に合わせて抽出し、まとめて答えとなる場合が多い。説明的文章の読解は結局は要旨の把握が求められている。

[小説の読解]

中学生を主人公にした小説が多く用いられている。受験生と近い年齢の設定なので、その心情や行動も理解しやすいだろう。文学的文章の読解の基本をしっかりマスターして臨もう。なお、2022以降はこちらの分野でも記述問題が出題されている

・人物の整理

人数・名前・それぞれの関係などを確認する。だいたいの性格も見ておこう。性格が違えばその言動の意味するところも違ってくる。

・場面の変化

時間・場所・人物の入出などで場面の変わり目を見つける。場面の変わり目を訊かれる問題もある。

・心情の把握

人物の言動・表情や情景などから、気持ちを読み取る。最も問題にされる部分である。多くの文章を読んで様々な人間の考えに触れておくことがなによりの経験になる。

・主題の理解

作者が描きたかったことは何か。人間の成長や葛藤・挫折、戦争の悲惨さなど、よく描かれるテーマがある。読書を通じて多くのテーマを見ておくことで、テーマをとらえる力もより付くことだろう。

[選択肢問題について]

選択肢の文が長めである点、注意が必要である。文字数が多ければ時間も取られるし、見落としやすい要素もそれだけ増えることになる。細部の一言一句にも油断せず集中して読み切ろう。消去法で弾いていき、最後に2者で迷うことが多い。本文との細かい相違点・共通点を見逃さないよう、過去問で経験を積んでおこう。

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2025年度「法政大学第二中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数38問で、80字と100字の2問の記述問題が出されている。素材文は計11000字ほどあり、読むスピードも必要となる。
記述問題以外はそれほど時間を取られないので、他の問題を手早くこなして記述問題に十分時間を残して、しっかり得点したい

【大問一】漢字・四字熟語・品詞

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

問一 ① 温暖  ② 糖分  ③ 混同  ④ 空腹  ⑤ 吸収

問二 ① いきょう  ② きんとう  ③ らんざつ  ④ つと(める)

問三 ① 馬耳東風  ② 枝葉末節  ③ 公明正大

問四 
 ① ウ. 「~くらい」という「程度」の意味。他は「比較」の意味。
 ② ア. 形容詞の「ない」。イは助動詞、ウは形容詞「はかない」。
 ③ ウ. 「推量」の意味。アは「意志」、イは「勧誘」。

〔ワンポイント!――漢字などの言語事項だけで3割の配点があり、読解問題でも接続詞や品詞の問題が出されている。ことばの知識を重視する試験なので、対応の問題集などをしっかりこなしておこう。〕

                                    <時間配分目安:8分>

【大問二】論説文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:17分
  • ★必答問題

自己中は生物の本能であり、それゆえ他者とも協力でき生存することができるという意味において、自己中は善でも悪でもないのだと筆者は述べている。

問一 
 A. 資源を奪い合う人間同士は、(争ってはいるのだが)「しかし」ほとんど力は等しい。
 B. 力が等しい。「したがって」勝ち負けがつきにくい。
 C. 戦いに終わりがない。「しかも」それは同じ立場のすべての人間同士の闘争となる。
 D. 「たとえば」次のような状況を想像してみよう。

問二 
 Ⅰ. 「切って落とされる」なので「戦いの幕」である。「火蓋を切る」とは言うが、火蓋は銃の火種の蓋であり、「落とす」ことはないので、「火蓋を切って落とす」は誤用である。
 Ⅱ. 「前述」とは、第一段落の「人間同士は、ほとんど等しい力を持っている」のことである。どちらかが圧倒的に強ければ争いにはならないのである。

問三 宮沢賢治

問四 強い者が弱いものを襲い殺すという「暴力」の連鎖。

問五 「その島のすべての漂流者が、先手を打って他の漂流者を攻撃しよう、と考えるようになる(四十字)」状態。

問六 イ

問七 「目的」を訊かれているので「~ため・~という目的」の形に合う内容を探す。「エゴイズムを制限し、ルールを守り、他者と協力できるようになる(三十字)」ためには、圧倒的な力の存在が必要なのである。

問八 虫も自分も鷹も、生物である以上殺し殺され食い食われという暴力行為から逃れられないのだという宿命に絶望したのである→選択肢ア。

問九 人間は生存するという目的において自己中であり、であるからこそ自己の生存に有利となるようルールを守り他者と協力するという行動を選択できる。自己中という本能を悪とすると生存できなくなってしまい、生物として矛盾してしまうのである。

〔ワンポイント!――記号選択・書き抜き・記述問題とバランスよい設問構成である。いずれにしろ素材文の内容をしっかり理解することが基本であるから、さまざまな文章を多く読み、過去問をこなして慣れておくことである。〕

                                   <時間配分目安:17分>

【大問三】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:25分
  • ★必答問題

箱根駅伝の学生連合に選ばれた主人公は、他の選手たちの熱量の差を感じるが、明確な目標を持つことで皆の意識が同じ方向を向き始めたのを感じる。

問一 
 Ⅰ. 例年最下位争いの学生連合にしては、コーチの大沼の言い方には「野心」が感じられる。
 Ⅱ. 北野コーチはいかにも「生真面目そうな男」でコメントも「教科書通り」であることから、走りも「堅実」だったのだろうと推測される。
 Ⅲ. 北野はチームが上位に入れるとは思っておらず、経験としてそれぞれの自校のチームの「糧」になればよいと考えている。
 Ⅳ. 主人公の脳裏にはいろいろな思いが入り混じっていたが、それらは「封印」して、今思い浮かんだことを率直に話した。

問二 学生連合は「どれだけ頑張っても、公式記録は残らず、『参考』でしかない(二十八字)」ので、モチベーションがあがらない選手も多いのである。

問三 「(成績は残せなくても)糧になるよう、いい経験をしよう」という「教科書通り」のコメントだった。

問四 何事も、本気で取り組んでこそ「明確な何か」が残り、得られるものがあるのだと言いたいのだろう。

問五 「ライバル校と本気で戦いたい。上位を目指したい」と思っている主人公にとって、甲斐監督の上位を目指すという目標設定は真に賛同できるものであったはずである。

問六 ウ. 監督が「思いやりとやさしさ」を選手に求めている様子は描かれていない。

問七 
 (1) チームの間で駅伝に向けて何を目指すのかという意識の差=「目的意識の溝」が生じていたのである。
 (2) 甲斐が提案したのは「目標を設定」することで、まずそれ(目標)を明確にするべきだと選手たちに話している。
 (3) 甲斐の提案をきっかけに、マネージャーたちの後押しもあり、「バラバラだった十六人が、少しずつ、同じ方向を向き始めている(二十九字)」と主人公は実感している。

問八 まず、選手の意識を変えるきっかけとなったのは「具体的な目標を設定する」という甲斐監督の提案だった。高い目標を設定することにより、選手の「モチベーション」が上がり、同じ目標に向けて皆の連帯も強まっただろう。次に、マネージャーたちの「下の名前で呼び合う」という提案も、学校や学年の違いを越えて、選手同士が対等に競い合う雰囲気を作るのに役立ったと考えられる。さらに、監督は「選手のコンディション」だけでなく、「それぞれの個性・持ち味・短所」や「家庭環境」まで事前に調べ、指示を細かく出すなど、スタッフが選手をしっかり支えていることがわかる。
具体的に示されている以上のような点を適度な字数でまとめれば、設定された字数を埋められるだろう。

〔ワンポイント!――100字の記述はやはり重い問題である。いきなり書き始めると収拾がつかなくなる恐れがあるので、書くことを3~4点に絞り、字数を整えてまとめるようにするとよい。〕

                                   <時間配分目安:25分>

攻略のポイント

選択式問題が多く、選択肢の字数も多い。できれば素材文を1分600~700字ペースで読み、選択肢もなるべく迷わずに選びたいところだが、どうしても迷う問題は後回しにして、最後にじっくり考える
以前は記述問題は1問しか出なかったが、近年は2問出されている。配点が大きいので空欄にしてはもったいない。既定の字数を埋めて部分点は確実に稼げるように過去問をこなしておこう
冒頭の漢字・熟語の問題も3割の配点があるので、ぜひ全問正解して、スタートダッシュを狙いたいところである。

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