国府台女子学院中学部 入試対策
						2025年度「国府台女子学院中学部の社会」
						攻略のための学習方法
					
					〇[問題構成]
大問3~4つに地理・歴史・政治経済が割り振られている。それぞれに500~800字程度のリード文がつく。総解答数は35~40問ほど。地理・歴史が12~15問、政治経済が10問ほどと、政治経済分野がやや少ない。あるテーマに沿ったリード文を読んで下線部について答えていく、一問一答のような形式である。記号選択が多く、適語記入が10問程度、ここ数年では1~2行ほどの短文記述も1~2問出されている。
〇[地理分野]
ある土地・地域についてのリード文を読んで、下線部について答える問題が多い。日本と海との関係(2024年)や日本の気候や産業など(2025年度)ついて訊かれている。日本の農業についてひろく訊かれる問題(2019年度)なども見られる。地形図・地図を使った問題も多い。また、合わせて国際関係の問題なども数問出される場合がある。統計・グラフがよく使用されており、地図・写真などの資料も用いられている。
基本事項の問題が多い。テキストで各地の地形・地名や産業・交通・貿易などの基本事項をしっかり頭に入れ、資料集・白地図などの補助教材で関連するデータや情報も補足しておこう。
〇[歴史分野]
リード文を読んで問題に答えていく形である。千葉県に関係のある歴史(2024年)や歴史上の人物や出来事(2025年度)などを話題に問題が作られている。各時代の人物・出来事など幅ひろく訊かれている。時代順の並べ替えも出されている。
基本事項の問題が多いので、まずはしっかりテキストを暗記しよう。人物の名前など、漢字で正確に書けるように。その時代に起こった出来事を時代順に思い出せるように、政治・文化・外交などの分野別の年表などもよく見て流れを把握しておこう。
〇[政治経済分野]
リード文を読み、下線部に答える形である。日本や世界における男女の平等(2024年度)や選挙のしくみ(2025年度)を話題とした問題が出された。日本国憲法や政治の仕組み・選挙制度などについてよく訊かれている。また、国際関係の質問も見られる。
憲法と三権の仕組みについてしっかり学習しておこう。重大ニュース集などで国際的な出来事についても目を通しておくこと。
〇[記述問題・時事問題]
ここ数年、記述問題は地理分野で出題されていたが、2020年度以降は地理分野・歴史分野の両方で短文記述が1問ずつ出題されている。2025年度は地形図の特徴から雨が多い理由を説明する問題が出された。30~50字程度で書ける分量だが、知識だけで答えられない問題もある。普段から社会的な出来事に関心を持ち、その原因・今後の影響・対処法などよく考える習慣をつけよう。
また、前年など、直近に起こった出来事についてもよく訊かれている。直近1~2年の社会的・国際的な重大な出来事についてよく調べて、時事問題集などにも取り組んで詳しくなっておくとよいだろう。
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						2025年度「国府台女子学院中学部の社会」の
						攻略ポイント
					
					
					特徴と時間配分
各大問にリード文がつく。総解答数は39問。記号選択と適語記入が大半で1行ほどの記述問題が2問出されている。リード文の文量が多い場合には注意が必要だが、下線部だけ見れば答えられる問題も多い。地図の読み取りと記述問題以外はさほど時間は取られないだろう。
【大問1】地理分野
- 難度:標準
- 時間配分:11分
- ★必答問題
石川県の災害を題材に各地の地形や産物について訊かれている。
(1) 南海トラフ トラフは海底の細い谷のことである。
(2) ウ. 海底ケーブルの敷設は基本的に自由であり、他の事柄も沿岸国の許可があれば可能である。
(3) 北前船
(4) 外出が控えられ、外食が減ったからと考えられる。
(5) 河岸段丘は川による浸食と土地の隆起により形成される。
(6) 対馬海流
(7) ア. 日本ではなく、中国のデータである。
イ. 小さく高価なので航空輸送に適している。
エ. 石油化学工業の説明である。
(8) ア. 南部鉄器は岩手県盛岡市周辺の伝統工芸品である。
(9) ① 石油ショックにより、1970年代以降割合を減らしていると考えられるので、石油。
② 2011年の東日本大震災で稼働が停止されたと考えられるので、原子力。
(10) ① 冬は北西の季節風が吹き、日本海側で降雨(雪)量が増える。
② 海からの湿気を含んだ風が山地に沿って上昇し、冷やされて雨雲を形成するのである。
(11) エ. 大韓民国は中国・ベトナムに次いで第3位である。
(12) クラウドファンディング
〔ワンポイント!――地図・グラフなど資料が多く使われている。数値の意味を考えるとけっこう時間がかかる。グラフの見方などよく練習しておこう。〕
【大問2】歴史分野
- 難度:やや難
- 時間配分:10分
歴史上の人物を題材に、各時代の人物や出来事について訊かれている。
(1) (イ) オ (ロ) ア (ハ) カ (ニ) イ (ホ) ケ
(2) エ
(3) エ
(4) エ
(5) 日本国憲法公布(1946年)・朝鮮戦争開戦(1950年)
(6) ウ
(7) GHQ
(8) ウ. 南満州鉄道爆破事件は柳条湖事件とも呼ばれるとおり、起こった場所は柳条湖付近である。盧溝橋は日中両軍が交戦し、日中戦争の引き金となった場所である。
(9) イ. 奥州藤原氏が源頼朝によって滅ぼされたのは承久の乱(1221年)の前、1189年である。
(10) Ⅳ. 『竹取物語』の作者は不明である。
Ⅴ. 選挙権を与えられたのは男子のみである。
〔ワンポイント!――リード文に当たる前半の分量があるが、ヒントにもなっているので読み飛ばすのも良くない。過去問で本校の設問の量や形態をよく見ておいて、時間が足りないようなら答える問題の取捨選択が必要になるかもしれない。〕
【大問3】政治経済分野
- 難度:標準
- 時間配分:9分
- ★必答問題
選挙のしくみを話題として、憲法や政治のしくみについて訊かれている。
(1) あ. 25 い. 4
(2) イ
(3) ドナルド・トランプ
(4) イ 国庫支出金との主な違いは、使途が国から指定されるかどうかである。
(5) 政令指定(都市)
(6) ア. 逆である。
ウ. 衆議院議員選挙は重複立候補ができる。
エ. 罷免したい裁判官にだけ×をつける方式である。
(7) ① 衆議院の解散総選挙後ではなかったので、臨時会である。
② a. 両院協議会 b. 10
(8) ① ウ ② イ
(9) ア. 拒否権があるのは常任理事国である5か国だけである。
イ. 総会では全会一致ではなく、多数決で議決される。
エ. 説明は国際労働機関(ILO)についてである。
〔ワンポイント!――政治経済分野は覚える量も少ないので、いったんしっかり覚えてしまえば得点源にできる。地味な内容が多いが、手を抜かず取り組んでおきたい。〕
攻略のポイント
全般的に基本事項の質問が多いので、まずはテキストを丁寧に学習する。グラフなど資料が多く用いられるので、資料集も活用しよう。
リード文の分量が多いが、下線部だけ読んで答えられる問題も多いので、時間が足りないようなら重要な部分だけ読んで済ますのも手である。
記述問題は得点できれば差がつく部分なので、自分の考えを30~50字でまとめられるように類似問題で慣れておく。適語記入の問題に備えて、人名や地名は漢字で正確に書けるようにしておこう。
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