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東京科学大学附属科学技術高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「東京科学大学附属科学技術高等学校の数学」
攻略のための学習方法

東京科学大学附属科学技術高校の数学を攻略するための学習法は下記の3点になる。

【図形問題の完成】

入試問題の内容を通してみると、平面図形、空間図形の計量、関数と図形の融合問題がかなり多く出題されている。三平方の定理、正三角形、二等辺三角形、特殊な三角形の比、相似、合同、円の性質など、平面図形の全ての知識を理解して解法として利用できるように学習しておく必要があるとりわけ、特殊な三角形の比は最重要である。教材については、単元ごとにまとめられた教材もあるが、市販のものだけでは対応できない場合もある。もし不安があれば、家庭教師に相談し、自分に合った教材を推薦してもらうといいだろう。

【苦手分野の克服】

高校入試では、単元や分野は、幅広くまんべんなく出題されていることが多い。方程式の応用問題
では、食塩の問題、速さの問題、割合の問題など、いろいろな文章題で式を立てることが求められる。また、確率や場合の数の問題でも、さいころ、カード、組み合わせなど、さまざまな文章題がある。さらに、整数問題や規則性を問われる新傾向の問題、平面図形、空間図形、関数などいろいろな分野が出題される。苦手分野を作らないことが必要となる。受験勉強とはできない分野をできるように学習していくだけである。

【思考力と整理力の育成】

東京科学大学附属科学技術高校の数学では、一見複雑そうに見える問題文や設問内容でも、落ち着いて基礎事項を整理することで正答できるものが多い。ここで言う思考力とは、問題文を理解して整理して数学の解法に落とし込み解答する力である。日頃の学習として、問題文に文章が多いものを積極的に取り組んでいくと良いだろう。同時に、与えられた問題の中の条件を整理する力がここで言う整理力であり、とても重要である。グラフや図形の問題には実際に与えられた数字を記入したり、方程式の文章問題を表にしたり、樹形図をもれなく書き出す演習を日頃からしていこう。複雑な場合分けや推測して解答するような問題、深い思考力を問うような難問、奇問は見受けられないので、基礎的な解法の組み合わせで正答できるように演習しよう

以上、上記に挙げたことを意識して取り組む必要があるが、最も重要なことは、受験までのスケジューリングになるだろう。公立中学や私立中学によりカリキュラムが違い、中学3年生の3学期で三平方の定理を初めて見る受験生などもいるだろう。しかし、受験に有利になるにはできるだけ先取りして基礎から応用、入試問題、仕上げと進めていくことが望ましい。先取り学習や受験のスケジューリングには家庭教師が最適である。少しでも有利になるように今すぐ受験に取り掛かろう。

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2025年度「東京科学大学附属科学技術高等学校の数学」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は70分で得点は150点満点だ。大問数は6問で単元ごとに整理されている。
設問内で誘導されていて、問題文を読解して数学的に処理する問題が特徴的である。平面図形と空間図形の計量問題が多い。一見複雑そうな文章問題でも落ち着いて整理すれば基礎力で解決できる問題もあるのでできる問題から取り掛かろう

【大問1】独立小問問題

  • 時間配分:15分

(1)約分を上手にすることが計算力につながる。

(2)有理数や無理数、整数、正の整数、負の整数、自然数の定義を確実にする。

(3)このような定番の問題は迅速に正確に意識して日頃から取り組もう。

(4)無暗に計算に取り組まずに、簡単にすることが計算力を上げる。

(5)グラフを描いて確かめる癖をつけておく。

(6)円と平面図形の融合は、二等辺三角形、正三角形、直径からの円周角は90°等の隠れた条件に気を付ける。

(7)等積変形の考え方は非常に重要なので、数多くのパターンを自分で苦労して演習しておく。

(8)正答まで進まない時は、円の半径、直径、中心、直径から円周角は90°を疑ってみる。

(9)3の倍数は各桁の数字の和が3の倍数であること。

(10)中央値、四分位数、最小値、最大値の正確な定義を把握して、例題で実際の数値ではごひげ図を書いておく。

<ポイント>
倍数判定法として、2, 3, 5, 9, 10の倍数は、一の位や各桁の数字の和を、4や7などの倍数には、下2桁や特定の計算を使ったルールがある。4の倍数は下2桁が4の倍数、7の倍数は一の位の数字に2をかけた数を、残りの数から引いた結果が7の倍数であれば、元の数も7の倍数。

                                   <時間配分目安:15分>

【大問2】二次方程式の応用

  • 時間配分:6分

(1)求める値をxとして方程式を作る。自分で変数をxと置いたときには、xの範囲に気を付ける。(2)のイは、正三角形の高さや面積はさっと出るように次の公式を利用しよう。

<公式>
一辺がaの正三角形の高さ=a×√3/2、面積=a二乗×√3/4である。面積は(新聞取るさ~変変)と暗記しておこう。

                                    <時間配分目安:6分>

【大問3】一次関数と二次関数

  • 時間配分:10分

2次関数のグラフの対称性や等積変形を利用して座標を求める

(1)二次関数の変化の割合は下記の<公式>を利用する。

(2)ア最短距離問題では、対称な点と直線の関係を考えよう。イ等積変形にてDのx座標を考えるが、直線ABに対して点cと同じ側にある場合と反対側にある場合を考える。

<公式>
y=ax2乗でxの値がp~qまで増加するときの変化の割合はa×(p+q)

                                   <時間配分目安:10分>

【大問4】方程式の応用

  • 時間配分:8分

(1)割合や比の計算により、1gあたりの量を求めて利用する。

(2)アとイ、多くなる、不足するという言葉を方程式に反映して立式する。

<ポイント>
何をxにするかを決めて割合や速度、濃度、過不足などを方程式に落とし込む。

                                    <時間配分目安:8分>

【大問5】空間図形

  • 時間配分:13分

動く点のある時点での図形の計量問題

(1)三角錐から三角錐を引く形で体積を求める。

(2)(3)設問の条件において点P点Qがどこにあるかを考えて平面図形に落として計量する。点P点Qの位置を把握して図に落とし込むことができれば正答できる。特別な比の三角形や正三角形、二等辺三角形を意識してみる。

<ポイント>
特別な直角三角形の比は。1:1:√2が√2:√2:2となったり、1:2:3が√3:2√3:3となっていたりする。3:4:5、5:12:13、8:15:17も覚えておこう。

                                   <時間配分目安:13分>

【大問6】平面図形

  • 時間配分:13分

六角形の集合図形の計量問題

(1)与えられた図形において平行線を考え、相似な三角形を考える、また、正六角形は対角線によって6個の合同な正三角形に分けられることを利用する。

(2)線分BEが3つの六角形を2等分すること、また、△ABEの面積を求めて△ABGの面積を求める。 

(3)(2)ができていれば容易である。

                                   <時間配分目安:13分>

攻略ポイント

試験内容は、独特な設問や文章題になっているが、落ち着いて整理すれば学習した解法で解けるものが多い。迷わずに冷静に問題文を整理して前の設問を利用して解答していこう。平面図形や空間図形の計量、関数と図形の融合問題は確実に正答して、他の問題でどれだけ正答できるか?が合格点への道となる。
まずは、基礎的な解法の組み合わせで正答できる設問を確実に解いて、次に、複雑な場合分けや推測して解答するような問題、深い思考力を問うような設問に時間が割けるように解いていこう。

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