医大・医学部受験プロ家庭教師 近畿大学 化学の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

近畿大学 化学
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)

2021年度では大問3題の出題でした。理論、無機、有機の3分野の中で特に理論分野の内容が多くなっています。この年度は、計算問題の他に滴定曲線を描く問題が出題されました。2017年度では論述問題が出されましたが、描図を出題されたのはここ数年間で初めてでした。

出題量と時間配分

理科2科目で120分です。試験時間と大問数を見てみると、大問1つ20分間で解くことになります。しかし、思考力を要求される難問も多数出題されているので、時間内に全問解ききることは難しいでしょう。計算問題や2021年度のように描図が出題されていることを考えると、時間的に余裕があるとも言えません。

出題形式

大問3題です。大問が小問集合になっていたり、一続きの大問になっていたりします。問題も冒頭の数値の使用一覧を見ると、対数や平方根の値が他に比べて多いです。これはこの数値を使い丁寧に計算して結果を出すことを意味します。数値計算を日ごろから練習しておきたいところです。

解答形式

穴埋めと記述が混合しています。穴埋めは数値や化学用語を答えさせたりしています。記述式の問題は計算で難しい問題も含まれていますが、問題集に載っている中で最も難しいレベルの問題を取れるようにしておきたいです。2021年度では化学反応式を5つも答えさせる問題が出題されました。化学反応式を普段から書く練習もしておきましょう。

攻略のポイント

本学の問題は標準的な問題が割合としては多いです。しかし、年々難しい問題も出題されるようになってきています。2020年度ではアレニウスの式を用いた反応速度の問題、2016年度のアミノ酸の等電点などがそうです。今後もこのような問題の出題が予想されますが、これらは教科書傍用問題集の『セミナー化学基礎+化学』(第一学習社)や『リードα化学基礎+化学』(数研出版)の発展レベルに載っています。

本学は、理論中心の出題になっていますが、無機化学や有機化学では確実な知識が要求されます。2021年度の有機化学の問題では、ベンゼンを燃焼させると大量のすすが生じる理由を説明させる問題が出されたり、滴定曲線を描かせる問題が出題されました。また、化学反応式を書かせる問題や、計算問題の過程と結果を答えさせる問題もありました。まずは、基本事項の整理をすることが重要です。自分で整理ができないのであれば、動画を見て全体的に理解しているかを確かめ、資料集や教科書本文を読んで復習してみることが大切です。

理論分野では、計算式、計算結果を意識しましょう。特に、有効数字に気をつけることはもちろんですが、採点者にわかりやすいように字を丁寧に書くように注意しましょう。急いでいれば字が雑になるため、そのくらいの配慮は必要です。2021年度では大問1のアンモニア水とpHの計算は少し難しい問題です。無機分野では気体発生、化学反応式、陽イオンの分析などに注意し、資料集をみながら整理しましょう。有機分野の出題範囲は広いです。構造決定の問題、芳香族、アミノ酸の等電点、多糖類、元素分析、オゾン分解などに特に注意し、問題集の演習を繰り返しましょう。

教科書傍用問題集である『セミナー化学基礎+化学』(第一学習社)または『リードα化学基礎+化学』(数研出版)を自力で解けたならば、『化学重要問題集』(数研出版)で応用力と総合的な確認をすればよいでしょう。化学は実験的な問題も出題されるので、問題集だけの演習だけでなく、日頃から資料集も利用し、考察問題にもチャレンジしてもらいたいです。

推奨テキスト

 

(1)『セミナー化学基礎・化学』(第一学習社)
基本から標準まで幅広く扱われています。本学を目指すなら、基本から発展問題までを完璧にしましょう。総合問題に同じ問題があります。プロセスや基本問題、例題を徹底的にやりこみ、その後で発展問題や総合問題に取り組みましょう。セミナーにはセルフチェックページがあります。このセルフチェックを利用することで、自分ができない部分を集中的に学習することができます。参考までに、推薦などの対策として、英文読解、論述問題もついています。とにかくおすすめの本です。

(2)『リードα化学基礎・化学』(数研出版)
基礎から入試までの範囲で構成されており、思考力・判断力・表現力を養う問題が満遍なく掲載されています。大学入学共通テストや将来の入試を意識した演習が行えるでしょう。リードAとリードBで基礎学習の整理、基礎的な問題の演習ができます。少し慣れたら、リードCやリードDを学習して応用力を養うようにもできています。こちらは計算問題が充実しているので、本学の計算対策としても活用できるでしょう。

(3)『化学の新研究』(三省堂)
(4)『化学の新演習』(三省堂)
本学合格を目指す化学受験者にとって大変役に立ちます。そして、これを上回る参考書はないでしょう。この本を最初から最後まで読み通す人もいますが、わからない部分の確認や、発展的な内容を確認したりするときにポイントで利用するのも良いでしょう。化学の新演習は、化学を苦手としている人にとっては少し難しいかもしれません。その場合は無理に使わなくてもよいでしょう。『セミナー化学』や『リードα』問題演習でひととおりの問題を終了した場合に、このレベルの問題集にチャレンジする程度に考えましょう。

(5)『化学重要問題集』(数研出版)
こちらは一通りの学習を終了して、問題演習を通じてさらに力をつけたい人が取り組む問題集です。初心者がこの問題集をはじめに解くと時間がたくさんかかるため、効率はよくありません。こちらが理解できていない人は、教科書や参考書の内容が身についていないので必ず基本に戻るようにしましょう。

(6)『スタディサプリ』(リクルート) 動画視聴 
動画は、化学の学習内容の流れなど紙面ではわからない部分を理解しやすいです。特に、図や音声を用いて化学のそれぞれのタイトルごとに整理ができ、紙面からではわかりにくい部分をイメージで理解できるのが効果的です。予備校で講義を聞くだけなら、この方が値段的にも安くて効率的でしょう。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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