医大・医学部受験プロ家庭教師 杏林大学 生物の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

杏林大学 生物
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)の特徴

進化と系統、生態系はあまり出題されず、動物の反応、体内環境、遺伝子に関する出題が多い。基本的な内容を問う設問も多いが、かなり細かい知識を要求する問題や高校では習わない内容を取り扱った実験考察問題も出題される。

出題量と時間配分

理科2科目100分、設問数は年度によって差がみられるが、空欄補充の空欄一つを一問とカウントして50問程度を覚悟しておきたい。時間は実験考察問題が無い年度は余裕があるが、平成27年度のように考察問題が多いと厳しいだろう。

出題形式の特徴

大問4題もしくは3題。空欄補充、グラフの読み取り・選択問題、数値計算、実験考察問題と幅広い。実験考察については年度によって出題数にバラつきがあるが、数値計算やグラフについては典型的な出題が例年みられる。

解答形式の特徴

全問マーク式。数値計算は穴埋め式も選択式も出題されている。穴埋め式では正確な計算が求められる。空欄補充では、複数の空欄を同一の選択肢群から選ばせる設問も出され、曖昧な知識でも選択肢が絞れてしまう形式も出題される。その一方で、正しいものをすべて選択させる設問もあり、正確な知識も求められる。

攻略のポイント

典型問題が多いが、全選択の問題をはじめとして細かい知識を問う問題も出題してくる。合格点を考えれば、まずは基礎固めを徹底し、基礎が安定してから細かな知識や実験考察問題の対策を並行して進めていくとよい。また、数値計算問題は頻出なので、有名どころはあまり考えずに解けるようにしておくべきである。

典型的な知識は、教科書と教科書傍用問題集で整理していくが、あまりにも細かいタンパク質名などよりも全体的な流れや仕組みを優先して押さえていきたい。教科書傍用問題集では、間違えた問題に印をつけておき、その問題を中心に繰り返し学習したい。問題集を一周するのに時間がかかる場合は、忘れてしまうことを防ぐために、解いた一週間後(自分で回しやすい期間でよい)に復習するようなサイクルを構築したい。

典型知識の整理が終わったら、一つ上のレベルの問題集を解きつつ、資料集を用いて細かい知識を補てんしていく。本学では有名実験の結果を既知とした実験問題も出題されるので、資料集に載っている実験はその結果もしっかり押さえておく。また、計算や図表の読み取りが苦手ならばそれらに特化した問題集で練習を積んでおきたい。

資料集の整理がひと段落したら、実験考察問題対策を含め、全分野にわたる問題演習に移りたい。センター試験や他大学の過去問を活用するとよいであろう。北里や東京医大などの出題傾向が似ている大学がお勧めである。実験考察問題対策では、当然のこととして実際に考察問題を解いていく事になるが、選択肢を潰していく根拠や、思考の過程などに不安が残るならば、信頼できる指導者の元で行うことが望ましい。

過去問演習は、 回答形式や他科目との時間配分に慣れてしまえば、ただの総合問題演習と捉えてしまってよいだろう。演習を通して弱点を発見していくので、直前ではなく秋ぐらいに着手する方が良い。

推奨テキスト

『リードLightノート生物基礎(数研出版)』『リードLightノート生物(数研出版)』

対象:教科書を読み終わった初学者、基礎の漏れをチェックしたい方
教科書に載っている知識や、もはや知識に分類しても良いような典型問題が扱われている。分からない場合にはすぐに答えを見てもよいので、サクサクと繰り返し回していきたい。

『生物(生物基礎・生物)基礎問題精講(旺文社)』

対象:リードLight終了レベル
問題数は少ないが、解説が丁寧であり、問題が解けていても解説は流し読みすることをお勧めする。記述問題に関しては、制限字数での解答に時間をかける必要はなく、概要があっていれば問題ない。

『生物重要問題集−生物基礎・生物(数研出版)』

対象:問題を沢山こなしたい者
基本から難問まで幅広く扱われている。基本問題はリードLightや基礎問題精講で学んだことが定着しているかのチェックに使えるが、本学の対策では不要な難度の問題もあるので、難しい問題にはまり過ぎることは避けたい。まずは、高校範囲外の内容に関する実験問題は避けて良いだろう。

『大森徹の生物 計算・グラフ問題の解法(旺文社)』

対象:計算や図表の読み取りが苦手な方
扱っている図表は資料集に比べれば少ないが、有名図表は網羅されている。図表に関する解説もしっかり載っているため理解を深められる。また、計算についても有名問題は押さえられている。

<番外編>

『生物実験考察問題入門(駿台文庫)』

対象:実験考察問題が苦手な方
廃版のため中古のみ。実験考察問題に対してどのように臨み、どう考えて解いていくのかについて解説している問題集。掲載問題の難易度の幅が広く、記述問題も多いが、そのようなデメリットを差し置いても一読の価値はある。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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