晃華学園中学校の傾向と対策
晃華学園中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第1回
受験の攻略ポイント
東京の女子難関校。どの科目も、標準的な問題を難なく解けるようになるとともに、各科目それぞれ、晃華女子の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
算数 | 数の性質、規則性、図形に関する問題などでは、やや難しい問題が出題される可能性あり、注意が必要。 |
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国語 | 「選択式問題」は基礎的なものが多いため、取りこぼすことなく手がたく得点する必要あり。 |
社会 | 「記述問題」は対策が必要。全体として文字を書く分量も多くなるので、スピードも要求される。 |
理科 | 難しい問題をこなすというより、文章や資料を読ませて考えさせる問題への取り組みが必要。 |
新しい傾向の出題が見られました
晃華学園中学校では2018年度入試より、新しい傾向の出題がみられる。2020年度大学入試改革を踏まえた出題とみられ、受験生には対策が必要だ。
・2018年度社会 問18(2)・(3)
(2)はいくつかのピクトグラムを例示し、世界三大宗教の中から、「キリスト教以外」のピクトグラムを考えて図示し、宗教名とそのピクトグラムの意味を説明させる設問。(3)は日常的によく目にするトイレのピクトグラムが、ジェンダー視点で批判されることがある理由を説明させる問題。知っている知識を図示する表現力、また資料からの問題点を考える思考力が問われている、新機軸を意識した設問となっている。知識をしっかりと理解し、質問に合う形で答えられるよう記述力・表現力にも磨きをかけておきたい。
算数の攻略ポイント
標準的な問題が、幅広い分野から出題されている。頻出分野は、数の性質、規則性、平面図形、立体図形であるが、近年の出題傾向を分析すると、頻出分野だけでなく、他の分野も弱点を作らないようにきちんと学習しておくことが望まれる。
2023年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】小問集合 | 易 | 11分 | ★ |
【大問2】流水算 | 易 | 3分 | ★ |
【大問3】平面図形 | 易 | 4分 | ★ |
【大問4】立体図形 | 易 | 3分 | |
【大問5】規則性 | 標準 | 8分 | |
【大問6】面積の応用 | 標準 | 10分 |
国語の攻略ポイント
長文読解2題は4~5問ほどの記述問題と選択式問題で構成される。
選択問題は標準レベルなのでここで点を失わないようにして、やや高度な記述問題は配点も高いので、最低でも部分点は稼げるよう過去問で習熟しておきたい。
漢字も特に難問ではないので、手を抜いていなければ心配ないだろう。
文法など、ことばの知識の出題もあるので、ひととおり覚えておくこと。
2023年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問一】小説の読解 | 標準 | 21分 | ★ |
【大問二】論説文の読解 | やや難 | 26分 | |
【大問三】漢字の書き取り | 標準 | 3分 | ★ |
理科の攻略ポイント
物理・化学・生物・地学の4分野で各大問を構成し、それぞれに「易」から「難」まで各レベルの小問が含まれている。本校では女子に比較的苦手な人の多い計算分野がやや易しめで、逆に知識分野では時に難度が高めである。
したがって力学や電流、化学実験などの計算系頻出分野を標準レベルまで丁寧に仕上げると共に、動植物や人体、また天体などの知識分野を、各自好きな単元ではハイレベルな知識まで覚えると戦略的である。
2023年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】物理(てこ) | 易〜やや難 | 5分 | ★ |
【大問2】化学(水溶液・気体の発生) | 易〜難 | 7分 | ★ |
【大問3】生物(海洋生物) | 易〜やや難 | 6分 | ★ |
【大問4】地学(太陽系・火星食) | 易〜難 | 7分 | ★ |
社会の攻略ポイント
地理については国土と自然、農業・工業などが多めに出される傾向にはあるので、特によく学習しておくと良いが、他の項目からも広く出題されているので、油断は禁物である。
歴史も各時代・各分野からまんべんなく出題され、とくに偏りは無い。
政治分野は近年、地方自治などがあまり見られない点以外は、憲法・政治・国際社会などひろく出題されている。
2019年度から、試験時間が25分になった。
2023年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問】総合問題 | 標準 | 25分 | ★ |
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学校 | 晃華学園中学校 |
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偏差値 | 2023予測偏差値①39(サピックス80%) |
併願校 |
1月入試では栄東中・淑徳与野中・国府台女子中、2月は吉祥女子中・共立女子中・光塩女子学院中・カリタス女子中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低59%はクリアしよう。出身塾別で見ると、日能研が多く、四谷大塚・早稲田アカデミー・サピックスが続いている。 |
進学実績 | 一橋大・東大・横浜国立大を始めとした国立大に2割、早稲田大・慶應義塾大・上智大に6割、MARCH78割が合格している。 |
その他 | 高校での募集を行わない完全中高一貫校。「英語の晃華学園」と言われており授業時間数も多い。また、半数近くの生徒が理系進学を希望している。 |
基本情報 |
所在地 〒182-8550 東京都調布市佐須町5-28-1 最寄駅 京王線「つつじヶ丘」よりバス「晃華学園前」下車5分・JR「三鷹」よりバス「晃華学園東」下車5分 連絡先 ℡:042-482-8952 沿革 昭和38年開校。 |