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晃華学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「晃華学園中学校の理科」
攻略のための学習方法

 知識問題

理科の勉強は計算よりもまず知識である。
出題される知識の難易度は低い。低いといっても入試的に低いということである。しっかりと準備しないといけない。低いだけにできない問題があると点数的には決定的になってしまう。理科の知識の問題であるが、普通の理科の問題を使って勉強してしまってはいないだろうか。それでは知識の勉強としては弱すぎる。社会の語句と同じレベルで勉強してほしいのだ。
 
そこで、一問一答式の問題集は用意してほしい。受験まで使えるものを用意して、受験まで、何度も何度も繰り返そう。
ただ、この一問一答式の問題集は使うときに気をつけてほしいことがある。暗記モノだとして小学生一人にまかせっきりにして引けないのだ。

一人で進めると、意味もわからず本当の意味で丸暗記してしまっている受験生がいる。
鳥の絵からその名前を答えさせるくらいの問題であればまあ、丸暗記でいいかもしれないが、例えば、月の動きなど、月がいつどこにどの形でなどという問題は理解しなければ解けはしない。そんな問題のときでも答えの記号の丸暗記で済ませてしまう小学生がいるのだ。それでは当然入試では使えない。
 
家でやる時も一人でさせないで適時チェックを入れてほしいのだ。一問一答の答えを言えればそれでおしまいではなく、逆のその語句の意味を説明させたり、なぜその答えになるのか受験生自身の言葉でよいので、説明をさせてほしいのだ。

説明をさせることによって、本当は理解できていないのだけれども正解になってしまっている問題が区別できる。また、説明することによって、理解が深まるのである。応用問題ができるようになるということはそういうことである。
よく基本問題はできるが、ちょっとだけきき方が変わると答えられなくなるとかいうのは、本当は理解していないのにわかったつもりになっているということである。これによって、初めて入試問題に耐えうる力がつくということである。

計算問題

算数の問題とははっきりと違う。理科の計算問題は受験勉強の中で何度も繰り返した典型問題ばかりなのである。今年の問題もすべてそうである。
よって、勉強したときにわからないまま、中途半端にしてしまったか、理解し、繰り返して定着できているかということが問われているのみだ。
 
なので、対策としては単純である。
いつものテキストにある基本問題をできうる限り繰り返せばよい。秋以降、入試問題など難しいものをやる機会もあるが、理科の計算問題としてはあまりお勧めではない。典型問題・基本問題を定着するまで繰り返してほしいのである。

10題の問題をやるよりは5題の問題を2回繰り返したほうが効果的である。晃華で問われるのはここまで、という計算問題のレベルはある。そこまでを何度も繰り返して、ポイントは自分自身の言葉で説明できるまでにしてほしいのである。

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2022年度「晃華学園中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

「時間が25分で50点満点」と、時間・分量とも負担は軽い。また同時に問題の難易度も年を追うごとに下がっていて、標準的な入試問題よりもやさしめで、理科の基本的事項をしっかり覚えておけば合格点には十分に対応できる水準であり、選択肢も素直なので時間不足になることはないだろう。前半に物理・化学分野の大問、後半に生物・地学分野の大問という問題配置になっているので、時間が気になる生徒は後半の問題から手をつけ、時間と心に余裕を持って前半の問題にあたるという作戦も良いだろう。

【大問1】物理(浮力)

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

ここのところ3年連続して「電流」の問題が出題されたが、本年度は「浮力」。「電流」同様苦手にしやすい分野ではあるが、設問はすべて「易」に近いレベルなので浮力の復習もかねて全問正解したいところだ。
は単位あたりの重さを計算するだけ。その結果導き出せるのはA・Bの答えである。
実験2では、鉄・金・銅の浮力を試している。1cm3あたりの重さはそれぞれ8g,20g,9gデどれも水より重い。表2から分かることがの答えである。
次に2つの王冠、1つはすべて金で、もう1つは表面だけ金でおおわれている金属の比較である。実験3の図3から、王冠1のほうが重くなっているのでそれだけ水中の体積が小さく、受ける浮力がの答えで、との答え方の差異が【大問1】で唯一迷う点ではないだろうか。最終的な解答はCがそれである。
「浮力とは言っても、もう少し難しくても解けます」と受験生の声が聞こえるようだ。

【大問2】化学(水溶液の性質)

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

こちらも【大問1】に負けず劣らず平易な内容で、もう少し難易度の高い設問でないと解説のしようがない。
問1はBTB液の変化を記し、問2は酸性の水溶液を選ぶだけ。問3ではEかGを選び、簡単な実験方法を記述することになる。ちなみに記号Hの水溶液は「砂糖水」である。
問4ではアルカリ性の水溶液B・C・Fの中から2つ選んで問3同様簡単な実験方法を記述する。Cはなじみではないので、他の2つで良かろう。
問5も基本的な知識。問6はDとFを混ぜ合わせると中和されてEの食塩水が出来る。
考察に値する設問は1つもない。過不足なく実験方法を書けるかどうか、がポイントというくらい。
「水溶液の性質なら、もっともっと難しくても解けます」と受験生の声が聞こえるようだ。

【大問3】生物(トウモロコシ)

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

ここ数年生物分野では「植物」が連続して出題されていて、純粋に理科の知識を問う大問になっている。本年度はトウモロコシを題材に基本的な知識を問うている。
問1はトウモロコシが発芽するか否かを問われているので(3)の答えに沿うように選んだり言葉を書いていけば良い。
(4)(5)トウモロコシは有胚乳種子で単子葉類、聞かれてはいないが単性花を咲かせる植物である。
問2のポップコーン作成は少しだけ面白い。ただ、ポップコーンを口にしたことがある生徒にはシンプルな設問に思われただろう。食べたことがない生徒にも「ポップコーンは…」と説明があるのである程度答えられるはずだ。
「植物の問題なら(略)」。

【大問4】地学(空気中の水蒸気と湿度)

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分

2022年も6月から猛暑日が続き、9月に入っても暑い日々が続いている。問1問2はそんな暑い日の名称を答える。最高気温が40℃を超えると「酷暑日」という言い方もあるらしい。
問3は飽和水蒸気量を表す表1を使って計算問題が複数あるので本年度のテストの中ではまだやりがいがある設問である。
(1)はすべて選びなさい、に注意だが選択肢の内容が平易すぎる。
(2)湿度を求める公式も書いてあるのでそれに数値をあてはめて計算するだけだが計算の手順としては「空気1m3にふくまれる水蒸気量」に100をかけてから「飽和水蒸気量」で割った方が四捨五入の位置を間違えにくい。たいていこの手の設問は割り切れないことがあるので参考にして欲しい。
(3)(4)28℃の飽和水蒸気量は27.2gなのでこれに0.95をかけて(3)を解き、その数値から(4)では表に戻って気温を探す。塾や自宅で勉強してきた湿度の問題よりはずっと楽だろう。
(5)は空気中の水蒸気が冷やされて変化することを何というか、という言葉の問題である。この設問の答えと一緒に「昇華」「凝固」「融解」などの意味と言葉も覚えておいた方が良いだろう。
コピペも飽きたのでもうくり返さない…

攻略のポイント

テスト時間は25分で理科の配点は50点。
この3年間は時間・配点ともに負担が少なくなり、内容もより基本的なものに移行している。
また、各科目の平均点は公表されてはいないものの、(昨年度理科の合格者平均は30.6点)4科目の合格最低点が219点と昨年度よりかなり高くなっているので、理科では35点以上を目標にして勉強していきたい。基本的なことがらをしっかり積んでいれば30点台後半の得点は十分可能だろう。このレベルだと満点ですらいけるかもしれない。
基本的なテキストの内容を理解・消化して、忠実な基本知識の積み上げをすることが当校合格への最短距離である。また、数問といえども計算問題は例外的に難易度の高い設問となることがあるのでこちらの対策も怠ることなく進めておきたい。

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