大妻中学校の傾向と対策
本年度:2024年度 1回
| 本年度 | 昨年度 | 昨年比 | |
|---|---|---|---|
| サピックス | 44 |
45 |
-1 |
| 日能研 | 55 | 55 | ±0 |
| 四谷大塚 | 54 | 54 |
±0 |
| 首都圏模試 | 66 |
66 |
±0 |
※サピックス偏差値・日能研偏差値・四谷大塚偏差値・首都圏模試偏差値は各社公表の数値から合格可能性80%を記載。あくまでも比較検討の目安としてお役立てください。
大妻中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第2回
受験の攻略ポイント
東京の女子難関校。どの科目もすべての分野でまんべんなく基本事項を習得した上で、大妻の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
| 算数 | 出題分野の幅が広く極端な難問がないため、標準レベルの問題を偏りなくこなしていく学習が必要。 |
|---|---|
| 国語 | ボリュームの多い出題構成のため、与えられた課題をすばやく処理する力が必須。 |
| 社会 | 全体としては中学入試社会の基本的事項を問うものが大半のため、基礎を正確に身につけることが大切。 |
| 理科 | 4分野からまんべんなく出題されるが多くは基本問題。すべての単元の基本を確実に固めることが大切。 |
国語の攻略ポイント
文章量などボリュームのある構成である。内容はオーソドックスな試験なので、スピードを意識しつつ、時間配分に注意しながらテンポよく解き進めたい。
素材文を何度も読み返す時間はないので、まず設問にざっと目を通し、本文を読みながら解答の当たりをつけるなどの工夫が必要となる。
2025年度 第2回
【大問一】
時間配分:21分
| 小問 | 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|---|
| 問1・問3・問4 |
問1・問3・問4
慣用句・内容理解 |
標準 | 5分 | ★ |
| 問2・問5 |
問2・問5
記述問題 |
やや難 | 6分 | |
| 問6~問11 |
問6~問11
文脈・書き抜きなど |
標準 | 10分 | ★ |
【大問二】
時間配分:19分
| 小問 | 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|---|
| 問1・問2・問4 |
問1・問2・問4
文学史・ことばの知識など |
標準 | 5分 | ★ |
| 問3・問5・問6 |
問3・問5・問6
文脈・慣用句など |
標準 | 5分 | ★ |
| 問10 |
問10
記述問題 |
やや難 | 4分 | |
| 問11~問13 |
問11~問13
接続詞・適語選択など |
標準 | 5分 |
【大問三】
時間配分:9分
| 小問 | 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|---|
| 問1~問6 |
問1~問6
短歌の形式・内容理解など |
標準 | 6分 | ★ |
| 問7 |
問7
記述問題 |
やや難 | 3分 |
【大問4】
時間配分:1分
| 小問 | 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|---|
| 1~3 |
1~3
漢字の読み書き |
標準 | 1分 |
国語(帰国生)の攻略ポイント
※本校では例年、「第1回」~「第4回」および「海外帰国生試験」の5回の入学試験が実施されているが、以下は全て2025年度の「海外帰国生試験」についての説明。
「小説」と「論説文」の各1題と「随筆」1題の「読解問題」という大問3題。「解答数」は昨年度よりやや減って40。文章量は昨年度の約6000字から増加して約7700字。設問形式は、「選択肢」、「空所補充」、「抜き出し」、「語句記述」と「説明記述」など(3問)。こうした設問の中では、「高度な語彙力」や「国語常識」が問われる「総合的知識問題」が大きな特色になっている。そもそも本校では「言葉の正確な知識」が重視されているのだが、「海外帰国生試験」では「一般入試」以上に合否を分けるポイントとなっている(「解答数」で全体の約半数を占める)。あらゆる分野から出題されており、大人でさえ「えっ、何?」という難問もある。幅広い「知識」を日頃から身につけておくことが求められている。100点満点。試験時間は50分。
2025年度 海外帰国生入試
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問一】 | 標準 | 20分 | ★ |
| 【大問二】 | 標準 | 18分 | ★ |
| 【大問三】 | 標準 | 12分 | ★ |
理科の攻略ポイント
小問集合と地学・物理・化学の各分野から大問1題ずつの出題で、生物分野からは小問集合の中だけの出題であった。大問は、地学分野では「地層」、化学分野では「アンモニアと水素」、物理分野では「てこのつり合い」から出題された。
なお、昨年の大問は物理以外の3分野からの出題であった。なお、過去の出題を見ると、4分野から均等に出題されることが多かった。「化学変化」「天体」など出題頻度の高い単元もあるが、苦手単元を作ることなく、各単元の基本をまんべんなく身につけて頂きたい。また、時事的な内容が出題されることが多いので、対策が必要となる。
2025年度 第2回
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問1】小問集合 | 易 | 6分 | ★ |
| 【大問2】地学分野 地層 | やや難 | 8分 | ★ |
| 【大問3】化学分野 アンモニアと水素 | 標準 | 8分 | ★ |
| 【大問4】物理分野 てこのつり合い | 標準 | 8分 | ★ |
社会の攻略ポイント
地理・歴史・政治経済の各分野がほぼ均等に出題されていたが、2025年度では歴史分野の問題数が若干多かった。適語記入が5割ほどを占め、1~2行の記述問題も2問ほど出される。
出題範囲に特に偏りはないので、まんべんなく学習しておこう。2019年度試験で少なくなった総解答数は2020年度以降また増えている。
2025年度 第2回
【大問1】
時間配分:9分
| 小問 | 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|---|
| 問1~問6 |
問1~問6
地名・各地の農業など |
標準 | 5分 | ★ |
| 問7~問9 |
問7~問9
各地の工業・環境問題など |
やや難 | 4分 | ★ |
【大問2】
時間配分:12分
| 小問 | 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|---|
| 問1・問2 |
問1・問2
縄文時代の特徴など |
標準 | 2分 | ★ |
| 問3~問5 |
問3~問5
飛鳥時代・奈良時代など |
やや難 | 3分 | |
| 問6~問10 |
問6~問10
江戸時代・明治時代など |
標準 | 3分 | ★ |
| 問11~問13 |
問11~問13
明治~昭和時代にかけて |
やや難 | 4分 |
【大問3】
時間配分:9分
| 小問 | 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|---|
| 問1・問2 |
問1・問2
日本とアメリカの選挙 |
標準 | 2分 | ★ |
| 問3 |
問3
選挙制度の変更 |
やや難 | 2分 | |
| 問4~問7 |
問4~問7
為替・法律など |
標準 | 5分 | ★ |
算数の攻略ポイント
全体的には、「割合を中心とした文章題(特殊算)」「平面図形」「立体図形」に関する問題がよく出題されている。入試問題の終盤では、グラフを利用する問題が出題されやすく、速さ、水入れ問題などがよく見られる。
ただし、本校の問題は大問数が多いので、結果的に多くの分野から出題されることになる。したがって、苦手分野を作らないようにすることが重要である。
2024年度 第2回
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問1】計算と一行問題 | 易 | 6分 | ★ |
| 【大問2】数の性質 | 易 | 2分 | ★ |
| 【大問3】平面図形 | 標準 | 3分 | ★ |
| 【大問4】速さ | 易 | 3分 | ★ |
| 【大問5】曜日に関する問題 | 易 | 3分 | ★ |
| 【大問6】割合 | 標準 | 3分 | ★ |
| 【大問7】約束記号 | 易 | 3分 | ★ |
| 【大問8】食塩水 | 標準 | 6分 | |
| 【大問9】立体図形 | 標準 | 5分 | |
| 【大問10】仕事算 | 標準 | 10分 |
算数(帰国生)の攻略ポイント
全体的には、「割合を中心とした文章題(特殊算)」「平面図形」「立体図形」に関する問題がよく出題されている。入試問題の終盤では、グラフを利用する問題が出題されやすく、速さ、水入れ問題などがよく見られる。
ただし、本校の問題は大問数が多いので、結果的に多くの分野から出題されることになる。したがって、苦手分野を作らないようにすることが重要である。
2024年度 帰国生
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問1】計算と一行問題 | 易 | 5分 | ★ |
| 【大問2】平面図形 | 易 | 2分 | ★ |
| 【大問3】相当算 | 易 | 3分 | ★ |
| 【大問4】速さ | 標準 | 5分 | |
| 【大問5】数の性質 | 易 | 1分 | ★ |
| 【大問6】規則性 | 標準 | 4分 | |
| 【大問7】速さ | 標準 | 3分 | |
| 【大問8】立体図形 | 標準 | 5分 | |
| 【大問9】平面図形 | 標準 | 3分 | |
| 【大問10】速さ | やや難 | 10分 |
プロ家庭教師が合格をサポート
中学受験で40年以上の実績をもつリーダーズブレインは、これまで多くの中学受験生を志望校に合格させています。指導にあたる教師陣はすべて指導経験7年以上の中学受験専門プロ家庭教師です。
プロ教師対談インタビュー『中学受験生を伸ばすポイントは?』
豊富な経験から「合格までの最短距離」をプロ教師陣が語り合います。
伸びる受験生はどうしているのか?家庭でのサポートで親が気をつけるべきことは何か?勉強のサポートの仕方から親子の関係性など・・・ぜひ参考にしてください。
| 学校 | 大妻中学校 |
|---|---|
| 偏差値 | 2024予測偏差値 54(四谷大塚80%)44(サピックス80%) |
| 併願校 |
1月入試では、淑徳与野中、2月は吉祥女子中・広尾学園中・頌栄女子中・東京農大一中・普連土学園が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
| 合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低55%はクリアしよう。出身塾別で見ると、日能研が多く、サピックス・四谷大塚・早稲田アカデミーが続いている。 |
| 進学実績 | 東工大・千葉大・東京学芸大を始めとした国立大に1割、早稲田大・慶應義塾大・上智大に3割、MARCHに9割強が合格している。 |
| その他 | 高校での募集を行わない完全中高一貫校。一定の基準を満たせば大妻女子大学・大妻女子短期大学部への特別推薦が受けられるが、ほとんどの生徒が他大学を受験、進学している。 |
| 基本情報 |
所在地 102-8357 東京都千代田区三番町12 最寄駅 半蔵門線「半蔵門」徒歩5分・JR/有楽町線/南北線「市ヶ谷」徒歩10分 連絡先 ℡:03-5275-6002 沿革 明治41年開設。 |