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巣鴨中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「巣鴨中学校の算数」
攻略のための学習方法

「攻略のための学習方法」という言葉が、これほどぴったりくる学校も少ないだろう。
「巣鴨中学」は、ある決まった枠組みの中で問題が出され、出題される分野もほぼ決まっている学校である。
だから、学校対策が立てやすい学校だ、と言える。
難易度はこの3年間大幅に下がっている。
そうはいっても、合格ラインを考えると、基本問題レベルの問題は確実に解けなければならない。
また、複雑な作業を要求する設問も含まれているので、巣鴨的な問題の演習を積まなければならないだろう。

まず、テストの構成を知っておきたい。
大問【1】~【3】は、次の各項目「規則性」「数の性質」「場合の数」「速さ」「特殊算(割合と比をふくむ)」の中から出題される。「規則性」・「数の性質」・「場合の数」は内容が重なる場合もあるから、問題の半分くらいはこれら3分野から出されていると言ってもよい。

大問【4】は平面図形。相似形関連のものが中心で、相似の関係にある図形を使って辺や面積を求めるもの、「与えられた特殊な辺比を持つ三角形」を利用して問題にあたるものなどが見られる。
本年度でも「2;1」の辺比をもつ直角三角形がカギとなっていた。

大問【5】は立体図形。直方体を切断して出来る「角柱」「角すい」の問題や、図形を回転して出来る回転体(円すいなど)の問題が多い。

次に、おおよその「時間配分」だが、どの問題も5~8分と見ておけばよかろう。
試験時間を考えると1問10分は取れるが、8分考えてできない問題は10分考えても出来ないことが多い。「見切る」時間は8分としておき、残った時間はテストの見直しに当てる方がよい。

設問数は15問前後である。このうち、10~12問を目安に正解できる力をつけてテストに臨みたい。難易度が大幅に上がるというサプライズはないテストなので、普段の勉強の中で同水準の問題にどの程度あたれているかを客観的に判断すれば、ある程度の点数も推察できる。

あとはどのような算数上の「テクニック」を身につけておけばよいか、ということになる。
式や考え方を記述するという前提で述べていこう。

大問【1】から【3】の分野では、標準~上級の問題にあたりながら、いわゆる典型題の解き方はいつでも正しく提示できるように腕を磨こう。
「規則性」や「数の性質」では、書き出してきまりを見つけるという作業がていねいに出来るかどうかが肝心だ。
ただあらっぽく書き出していって答えを捻出するというのではなくて、簡単な表に見つけた規則や数値をまとめる、図を書く、等差・等比数列の公式から立式するなど、見た目に「頭のよい」答案を作れるようにしておきたい。

「場合の数」では、問題文をよく読み、条件をしっかりと把握してから設問にあたること。
意外と流し読みして始める生徒が多い。
また、「たとえば~」という実例が書かれている場合は必ず読むようにすること。
実例の中にヒントが隠されていることもある。

「速さの問題」は、線分図を書く技術よりは、比を使ってスマートに解けるかという方が重視されている。
問題集や過去問などで題数をこなし「速さの3公式」に精通しておこう。

大問【1】~【3】まで、近年では水準は上がっておらず、むしろ目に見えて易下しており、設問も素直なものばかりになっている。
時間配分を頭に置きながら、全問解けるくらいのスキルを身につけておきたい。

大問【4】の平面図形では、補助線がうまく引けるという技術が必要だ。
引かなくても解ける年もあるが、たいていは引くことによって答えを求めやすい形にしていることが多い。
図形の補助線はセンスか、と言われるとそれは違うと思う。
では、たくさん問題を解いて慣れればよいのか、というとそれも違うと思う。
やはり、「この問題にはこの補助線」という鉄則を常時頭に置いて問題を解くべきだろう。
そのためには多くの問題に触れるのがよいが、何も考えずに問題を解いてもそれは時間の浪費につながるだけだ。

大問【5】の立体図形はやはり一番厄介である。
特に「立体の切断」が入ってきた場合には「捨て問」も覚悟しなくてはなるまい。
模範解答を見て、機械のように精密な図を書かなければ解けない問題は無視しよう。
あまり深追いはしなくてよい。(1)・(2)までの解けそうな設問を拾っていけばよい。
「角すい」「円すい」関連の問題が多いので、典型題も含めしっかりと学習しておくこと。

以上、「巣鴨」の入試問題対策についてまとめてみた。
2月1日本番、一問目から出せる力を存分に発揮し、合格できることを望んでやまない。

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2016年度「巣鴨中学校の算数」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

50分で大問が5、小問が15。出題数・量は毎年同じである。
本年度を含むこの3年間は以前に比べて問題の難易度が下がっている。
かつて多く見られた超難問いわゆる「捨て問」も散見する程度で、普通に受験勉強を積み重ねてきた生徒ならば、時間に余裕を持って解けたのではあるまいか。

【大問1】数の性質

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

問題文を読めばお分かりの通り、かなり基本的な問題であり、以前の巣鴨では考えられないくらい易しい問題…と去年も書いたが今年はそれに輪をかけて易しい。
(1)(2)は特に簡単だ。「100から200までの整数」という範囲にだけ注意すれば間違えようがない。
ただ(3)への布石になっているので慎重さは必要だ。
(3)はやや難の設問。
2と3と5の最小公倍数30というくくりの中に当てはまる数がいくつあるかを求めて、決まりを探して和の公式を使う。
面倒な部分はあるものの、この設問だけに10分使ってもテストは余裕がありそう。

【大問2】速さのつるかめ算

  • 難度:
  • 時間配分:3分

すがすがしいくらい普通のつるかめ算だ。
正答必須。よく勉強している受験生にとっては、物足りなく感じる問題であろう。

【大問3】数の性質(場合の数)

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

問題文の指示に従って豆電球を点灯したり消灯したりすればよい。
本年度の問題の中ではもっとも巣鴨らしく、作業も面倒だ(といっても(3)だけ)。
(1)は解説の必要はない。
(2)は(1)のあとを踏まえて調べていく。全部書き出しても時間はかからない。
(3)は点灯・消灯している豆電球の種類によって3通りの場合わけ、さらに一つ一つ調べていくという問題で、ここでようやく振り落とされる生徒が出てきそう。
がしかし驚くなかれ、これだけの設問はこれ以降にも存在しないので仮にここを解き損ねても合格にはあまり関係なさそうである。
8~10分くらいかけてゆっくり書き出していっても時間はたっぷりある。

【大問4】平面図形(辺の比と面積の比)

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

(1)~(3)まで、基本事項の確認にはちょうどよい問題。
補助線を引かなくても正答するできる問題でもある。

【大問5】立体図形(回転体-円すいの体積)

  • 難度:やや難
  • 時間配分:8分

昨年度はそれでも【大問5】に巣鴨の意地を見た。
本年度の問題は、基本とはいえないものの難問とも言えず、回転体の体積を学ぶにはちょうどよいレベルの問題で終わっている。
(1)は円柱、(2)は円すい台、(3)は円すい台を2つはりつけた形とできあがる立体もエスカレートしていくのでまあよしとしなければ…
意外と出来上がる図形が作図できずに失敗するということもありえそうなので、ここではそのあたりもチェックしておこう。
前半の文章題も後半の図形の問題も難易度は高くない。
基本的な問題の取りこぼしは厳禁と肝に銘じること。

攻略のポイント

ここでは、来年度の問題がここ3年間なみの標準レベルであるという前提で対策をまとめる。

・塾の教材や市販の問題集などでは標準問題を中心に勉強し、典型題の解き方を定着させるとともに、難問にもチャレンジして難問への耐性も身につけておく。

・問題を解くための技術(線分図や表・グラフ・式など)を書かされる学校なので、答えを出すだけのような速読即解の練習だけでなく、少し時間がかかってもいいから記述式の解答になれておくこと。

・過去問を長くさかのぼっていくと、ここ数年間の問題とのギャップに驚くだろう。目標点を5~6割に設定し、無理のない範囲で過去問にあたること。超難問は捨てて解かない。

・出題される分野は決まっているので、その分野の勉強に重きを置き、練習量を積んで得意になっておくこと。

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