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巣鴨中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「巣鴨中学校の算数」
攻略のための学習方法

「攻略のための学習方法」という言葉が、これほどぴったりくる学校も少ないだろう。
「巣鴨中学」は、ある決まった枠組みの中で問題が出され、出題される分野もほぼ決まっている学校である。だから、学校対策が立てやすい学校だ、と言える。しかも難易度はこの数年間大幅に下がっている。

まず、テストの構成を知っておきたい。

大問【1】~【3】は、次の各項目「規則性」「数の性質」「場合の数」「速さ」「特殊算(割合と比をふくむ)」の中から出題される。「規則性」・「数の性質」・「場合の数」は内容が重なる場合もあるから、問題の半分くらいはこれら3分野から出されていると言ってもよい。

大問【4】は平面図形。相似形関連のものが中心で、相似の関係にある図形を使って辺や面積を求めるもの、「与えられた特殊な辺比を持つ三角形」を利用して問題にあたるものなどが見られる。昨年度に続き、本年度も「2;1」の辺比をもつ直角三角形がカギとなっていた。

大問【5】は立体図形。直方体を切断して出来る「角柱」「角すい」の問題や、図形を回転して出来る回転体(円すいなど)の問題が多い。

 

次に、おおよその「時間配分」だが、どの問題も5~8分と見ておけばよかろう。試験時間を考えると1問10分は取れるが、8分考えてできない問題は10分考えても出来ないことが多い。「見切る」時間は8分としておき、残った時間はテストの見直しに当てる方がよい。

設問数は15問前後である。このうち、10~12問を目安に正解できる力をつけてテストに臨みたい。難易度が大幅に上がるというサプライズはないテストなので、普段の勉強の中で同水準の問題にどの程度あたれているかを客観的に判断すれば、ある程度の点数も推察できる。

あとはどのような算数上の「テクニック」を身につけておけばよいか、ということになる。式や考え方を記述するという前提で述べていこう。

大問【1】から【3】の分野では、標準~上級の問題にあたりながら、いわゆる典型題の解き方はいつでも正しく提示できるように腕を磨こう。

「規則性」や「数の性質」では、書き出してきまりを見つけるという作業がていねいに出来るかどうかが肝心だ。ただあらっぽく書き出していって答えを捻出するというのではなくて、簡単な表に見つけた規則や数値をまとめる、図を書く、等差・等比数列の公式から立式するなど、見た目に「頭のよい」答案を作れるようにしておきたい。

「場合の数」では、問題文をよく読み、条件をしっかりと把握してから設問にあたること。意外と流し読みして始める生徒が多い。また、「たとえば~」という実例が書かれている場合は必ず読むようにすること。実例の中にヒントが隠されていることもある。

「速さの問題」は、線分図を書く技術よりは、比を使ってスマートに解けるかという方が重視されている。問題集や過去問などで題数をこなし「速さの3公式」に精通しておこう。

大問【1】~【3】まで、近年では水準は上がっておらず,むしろ目に見えて易下しており、設問も素直なものばかりになっている。時間配分を頭に置きながら,全問解けるくらいのスキルを身につけておきたい。

大問【4】の平面図形では、補助線がうまく引けるという技術が必要だ。引かなくても解ける年もあるが、たいていは引くことによって答えを求めやすい形にしていることが多い。

図形の補助線はセンスか、と言われるとそれは違うと思う。では、たくさん問題を解いて慣れればよいのか、というとそれも違うと思う。

やはり、「この問題にはこの補助線」という鉄則を常時頭に置いて問題を解くべきだろう。そのためには多くの問題に触れるのがよいが、何も考えずに問題を解いてもそれは時間の浪費につながるだけだ。

大問【5】の立体図形はやはり一番厄介である。特に「立体の切断」が入ってきた場合には「捨て問」も覚悟しなくてはなるまい。模範解答を見て、機械のように精密な図を書かなければ解けない問題は無視しよう。あまり深追いはしなくてよい。(1)・(2)までの解けそうな設問を拾っていけばよい。

「角すい」「円すい」関連の問題が多いので、典型題も含めしっかりと学習しておくこと。

 

以上、「巣鴨」の入試問題対策についてまとめてみた。2月1日本番、一問目から出せる力を存分に発揮し,合格できることを臨んでやまない。

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2017年度「巣鴨中学校の算数」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

50分で大問が5、小問が15。出題数・量は毎年同じである。問題の質はここ数年間安定して標準的なレベルに落ち着いている。難関の男子校の中ではむしろ易しい方である。

いわゆる「捨て問」は散見する程度になっていて、本年度は一問もなかった。普通に受験勉強を積んできた生徒であれば、時間的にも内容的にも余裕を持ってとり組めるだろう。

【大問1】数の性質

  • 難度:
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

問題文を読めばお分かりの通り,かなり基本的な問題であり,以前の巣鴨では考えられないくらい易しい問題…と去年も書いたが今年はそれに輪をかけて易しい、と去年は書いたが今年はさらに易しい問題になっている。
易しいだけでなく、問題集には必ず載せられている類いの問題なので解く側も安心して取り組める。

(1)(3)は特に簡単で、ただただ問題の指示に従えばよい。

あえてポイントを挙げれば(2)。逆算してきっちりとすべて求められたかどうか。しかしこの問いも問題集の定番であって、解いた経験があれば十分対応できる。

<時間配分目安:8分>

【大問2】場合の数

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

立体の面に色を塗っていく問題で、単純ではあるものの前の大問よりは算数をやっている感じがしてくる。

(1)は上底面と下底面に同じ色を塗ればよい。

(2)は向かい合う3組の面に色を塗り分ければよい。

(3)は(1)と(2)を合わせたような問題になっていて、立体の面に記号をつけてしっかり塗り分けておこう。
ここも全問正解しておきたい。

<時間配分目安:8分>

【大問3】速さ(時計算)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

速さの問題の中では、あまり解く機会がないアナログの「時計算」は苦手とする生徒が少なくない。文字盤の作図、分数になりがちな答えなど足を引っ張られる箇所も多いからだ。                   しかしこの時計算はそんな生徒たちにとってもやさしく感じられることだろう。

(1)(2)は時計算の復習にはもってこいだ。しかしここまで基礎的な設問が他の学校で出るかどうかは疑問だが…
(3)はようやく点差がつくかもしれないと思われる問題で、ワングレード上の時計算、「長針と短針が文字盤の数字をはさんで左右対称になる」時刻を求める、という内容。

もちろん塾や問題集などで解いた経験は持っていると思うが与えられる条件によって作図の仕方も少し変わる部分もあるのでしっかりと習得できているかどうかは疑問の余地がある。きちんと解けていればすばらしい。

<時間配分目安:8分>

【大問4】平面図形

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

本年度はこの問題に一番オリジナリティを感じた。良問といえよう。

(1)では、等しい辺や等脚台形の性質などから角度をていねいに求めていけばよい。

(2)は、「角の大きさが75、75、30度の二等辺三角形」の高さを求めるもの。高さが引いてあるので求めやすくなっている。

(3)は(1)(2)の結果をふまえて台形の面積を求める。3つの二等辺三角形の面積の和から大きな直角二等辺三角形の面積をひけば求まる、という大きなものの見方ができただろうか。

<時間配分目安:8分>

【大問5】立体図形

  • 難度:やや難
  • 時間配分:10分

立体図形とは銘打っているものの、実際には回転移動した底面の面積に奥行き(高さ)をかければどの設問でも体積は求められるので、実質平面図形の問題になっている。

(1)から(3)まで、徐々に難易度が上がっているので本年度では最も難易度が高い。            (2)と(3)はどちらも「直方体の通る部分の体積」を求めるものだが、(3)では、おうぎ形の半径がしめされていないところでワンランク上の問題になっている。                            ただ、いまどき「半径×半径」を気づけないようでは心許ないが…

本年度は昨年度以上に平易な水準となった。80%程度の点数は必ずとりたい。

<時間配分目安:10分>

攻略のポイント

ここでは、来年度の問題がここ数年の標準レベルであるという前提で対策をまとめる。

・塾の教材や市販の問題集などでは標準問題を中心に勉強し,典型題の解き方を定着させるとともに,やや難しめの問題にもチャレンジして難問への耐性も身につけておく。

・問題を解くための技術(線分図や表・グラフ・式など)を書かされる学校なので、答えを出すだけのような速読即解の練習だけでなく、少し時間がかかってもいいから記述式の解答になれておくこと。

・過去問を長くさかのぼっていくと,ここ数年間の問題とのギャップに驚くだろう。目標点を5~6割に設定し,無理のない範囲で過去問にあたること。超難問は捨てて解かない。

・出題される分野は決まっているので、その分野の勉強に重きを置き、練習量を積んで得意になっておくこと。

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