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桐朋中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「桐朋中学校の社会」
攻略のための学習方法

[傾向]
試験時間30分で、大問が3つに総解答数30前後という構成。
ここ数年は大問1・2・3がそれぞれ歴史分野・政治分野・地理分野の問題と、3つの分野が決まった形式でバランス良く出題されている。記号選択と用語記入が大部分で、字数指定の無い4~5行程度の記述問題が2問含まれるという形も毎年変わりない。基本レベルの知識を問う問題が中心で、オーソドックスな試験と言える。
 
[地理分野]
日本の国土・地勢・各地の産業に加えて、日本と関わりの深い国々の問題も見られる。
地図や資料を使った問題やグラフの読み取りもよく出されている。
基礎的な知識を問う問題が多いが、この地理分野では、「○○の第2位と第3位の県」というような、1位を覚えているだけでは答えられない質問や、人口100万人以上の都市についての問題(平成25年度)なども出され、細かい知識を訊かれることもある。地図帳・白地図で地名や地形等の基本的な事柄や位置を確認しながら、資料集で産業や経済のデータを億劫がらずに第3位まで暗記するなど、丁寧に取り組みたい。
また、ヨーロッパ・アジア・中東地域など、日本とつながりのある国や地域についてもしばしば出題されるので、こちらも地図や資料集で位置や基本的なデータは頭に入れておくようにする。
 
 [歴史分野]
各時代から幅広く出題されている。
基礎的な知識で答えられる問題がほとんどで、漢字で書きづらい難しい人物名なども出されていない。
政治史・文化史といった一つのテーマに沿った出題が多く見られるので、年表で各分野の流れを整理しておくと良い。
資料もよく使われるので、資料集で図版などもよく見ておく。
ここしばらく、2問の記述問題の内、1問がこの分野で出されるパターンが続いている。
歴史上の出来事や重要語句について説明させるような内容で、テーマについて考えを述べるような論述問題ではない。
歴史の基礎的な知識が定着していれば、十分解答できるレベルである。
記述と訊くと難しいと思いがちだが、自分の知識をまとめれば答えられる問題であり、字数の細かい指定もないので比較的書きやすい形式でもある。苦手意識を持たず、しっかり答えて欲しい。

 [政治分野]
日本国憲法・三権の仕組みなどの基本をしっかり頭に入れておけば特に困らない。
この分野と関連づけて時事問題が出されるので注意する。
そして、2問の記述の内、もう一問がこの分野で出題される。
こちらは歴史分野と少し違っていて、「社会の問題点を、統計などの特徴から読み取らせる」といった内容が多く、少し難しくなっている。ただし、これもよく話題になる事柄が多く、テキストや副教材にも解説が載っている場合も多いので、初めて聞いたなどということにはならないだろう。記述用の問題集を使っての練習も有効である。

[まとめ]
男子上位校の割に、社会の問題は素直で基本的な出題傾向となっている。
難問集などは必要無いので、テキスト・副教材を丁寧に学習して基本をしっかり身につけるべきである。
地図帳や白地図で名前や位置、地域の特色なども整理しておく。
並べ替えの問題など、一般に難しいとされる形式の出題もあるが、先で述べた記述問題の場合と同じく、基本的には十分な基礎知識があれば答えられるような問題となっている。
とにかく、特別変わった対策は要らないので、基本事項とその周辺知識は弱点を作らずしっかりマスターするということを心がけて欲しい。合格者平均点も高めとなっているので、不用意なミスをしないよう、落ち着いて試験を受けられる精神力も身につけておきたい。 

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2015年度「桐朋中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数36問中、記述問題が2問ある。
字数の指定は無いが、さほど時間がかかる記述でもないので、各3~4分あれば足りるであろう。
その他の問題に45秒ほどかけられる計算だが、時間を取られる複雑な設問でもないので、試験時間30分で無理なく終えられるだろう。
資料も読み取りやすいものばかりである。

[大問1] 歴史分野

  • 時間配分:記述 3分・その他 6分 計 9分

各時代の出来事について。

問1は時代順の並べ替え問題だが、時代がはっきり異なる出来事なのでわかりやすい。
その他の問題も一問一答の形でテンポ良く答えられるので、取り組みやすい。

問8が記述問題で出来事の説明となっている。事件の内容とその結果を答える必要がある。短文の記述問題集などで似たパターンの問題を練習しておくと良い。

[大問2] 地理分野

  • 時間配分:12分

新幹線の路線図を用いた問題。2015年の延長開業に合わせて、他校でも新幹線を話題にした問題が見られた。
来年度に起こりそうな社会的トピックはよくチェックしておきたい。

問1の総延長の問題は紛らわしい数字が無いので易しかった。全体的に基本的な事項の問題が多く、難問ではない。ただ、歴史・政治経済分野より5問ほど問題数が多かったり、今回で言えば新幹線について少し詳しく訊いてきたりと、地理分野の比重が若干大きい印象を受ける。

雨温図などの資料で気候について訊かれたり、合わせて世界地理についても訊かれたりするので、資料集・地図帳なども活用して知識を補強しておくこと。

[大問3] 政治経済

  • 時間配分:記述 4分・その他 5分 計 9分

国際紛争と平和への取り組みが題材となっている。

地理・歴史分野と比べて現代社会を軽めにする学校もあるが、本校はそうではないので他分野と同様にしっかり学習しておくように。以前は日本国憲法や政治のしくみについてよく訊かれていたが、ここ2年ほどは出されていない。むろん、来年はわからないので、備えはしておくべきである。

ここでも特別な難問は出題されていない。問6で統計を読み取って答える記述問題が出されていて、この分野で出される記述はこのパターンが多い。ただ知識を書くような記述よりは難しいかも知れないが、グラフからわかることだけで答えられるので、特別な難しい知識が要求されているものではない。

ニュースなどで触れた情報について、背景や理由を考えてみるなどすればよい練習になる。

攻略のポイント

毎年、テストの形式が全くといってよいほど同じパターンなので、まずは過去問で本校の試験に慣れてしまえば、試験当日に落ち着いて臨めるだろう。
問題自体は高偏差値の学校の割にごく基本的なレベルなので、テキスト・問題集にしっかり取り組んできた受験生なら、それほど難しくはないはずだ。
地理については前述のように、多少細かい知識を訊かれる傾向があるので、重要事項にプラスしてその周辺の少し詳しいデータも頭に入れておいた方がよい。
記述問題は、良く出される典型的な問題も多いので、いわゆる『記述対策問題集』といったものも役に立つだろう。ただ、グラフの数値を読み取って答える形もあるので、資料集などでデータの見方に慣れておくこと。
合格者平均点は7割~7割5分ほどに達するので、高得点の勝負になるのを覚悟して、隙のない答案を作れるよう、確実な基礎力を身につけて試験本番に臨みたい。

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