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早稲田大学高等学院中学部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「早稲田大学高等学院中学部の社会」
攻略のための学習方法

[形式・分野]
大問数6、小問数50前後というのが、早大高等学院中のほぼ決まった問題構成となっている。
大問の内、3~4問は500~1000字ほどのリード文を読んでから答える設問で、残りは1問1答や長文記述などが割り当てられる。用語記入と記号選択では用語記入の方が多い傾向。年度によって異なるが、1行記述や50~100字ほどの記述問題が2~4問出されるのも通例である。
分野別では地理・歴史にウェイトが置かれ、政治経済分野はやや少なめの出題となっているが、他の分野に紛れて出題されたりするので、この分野も手を抜いてはいけない。
基本事項を問う問題も多いが、小学校の社会では覚えない事柄や、なかにはテキストや資料集などに載っていないデータを考えさせる、いわば「社会科的センス」を問われるような難しい問題も見られる。
問題数も多く、文章量もあるので、迷うことなくてきぱき答えていかないと時間が足りなくなる。内容も濃くスピードも必要なヘビーな試験となっており、高い実力が要求される。

[地理分野]
国土と自然、各地域の農林水産などの産業、人口統計を用いた問題などが過去よく出題されている。
また、地域区分の問題が頻出となっているのが大きな特徴である。
「○○が××である都道府県」等を、区分けされた地図から選ぶのだが、例えば平成25年には「オーストラリアからの観光客が北陸地方や日本海側に多い」という統計をもとに問題が作られている。日本と季節が逆であること、雪が多い地域であることなどの理由に思い至らないと、確信を持って正解を選べない。
その県や地域について、断片的でなく総合的に正確にイメージできるくらい、よく理解していないといけないのである。
各地の地形と気候、それに基づく産業の特色など、地図や白地図、統計資料などで体系的に整理して覚えるようにしたい。

[歴史分野]
各時代からまんべんなく出題され、大きな偏りは無い。
人物・位置・できごとについてまずは基本事項を押さえる。
そして年表などで、「誰が」「どこで」「何をして」「その結果どうなる」というようなつながりをまとめるようにすれば、より実践的な知識が手に入る。
史料をもとに考えるような設問も見られるので、資料集の図版などは見慣れておくようにする。

[政治分野]
他の分野と比べると出題量が少ないが、日本国憲法や三権の仕組みと働きなどの基本駅事項を中心として、国際連合や日本と関連の深い国々についても目を通しておかねばならない。
時事問題もニュースで話題になったことなど、注意して見ておく。

[記述問題]
記述問題は、用語や出来事を説明するものから、統計史料の数値を比べてその意味を問うもの、ある歴史の史料から当時の人々の考えを推測するものなど、いろいろなパターンで出題されている。
地理分野の記号選択問題や時事問題にも言えることだが、本校の問題には、与えられたデータの意味を読み取ってそこから考えられる理由や結果を問う、といった少し難度の高いものが見られる。
また、知識があるのは当然として、その自分の持っている知識を利用して、普段はあまり見慣れない資料の意味を考えなければならないといった問題もある。
まずは、各分野の基本的・重要な事項の問題を落とすわけにはいかないので、ミスしないようにしっかり定着させておく。
その上で、それらの知識を活用して、ニュースや新聞で見たさまざまな出来事の背景や他への影響などを考えてみる。
「自分は中学生である」くらいの意識で社会的な出来事への関心を持っていないと、高得点は望めないテストであろう。
ただし、極端な難問・奇問ではないので、あくまで正確なまとまった知識を身につけて少し深く考える習慣をつける、このような訓練を積み重ねて欲しいということである。

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2015年度「早稲田大学高等学院中学部の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数52問で40分の試験だが、長めの本文と資料の読み取り、また読んで解答するまで考える時間が必要な設問の作られ方などで、時間に余裕はない。
書き込む問題が多い点も時間が取られる要因となる。
3問ある記述問題を各2分・計6分くらいでこなし、今年度で言えば、単純な知識問題は立ち止まらずてきぱき解き進み、時間のかかる【大問2】に少し多めに配分するといった時間配分が必要となろう。

[大問Ⅰ]統計資料の読み取り

  • 時間配分:4分

問1は高齢者の増加率である点、一段階深く考えさせられるようになっている。「高齢化率」でいえば、労働人口の多い地域よりも過疎地のほうが将来的に減少する、というところまで考えが及ぶかどうか。

[大問Ⅱ]地理分野

  • 時間配分:13分

本州・四国・九州の鉄道路線を素に、各県や地域の知識を問う問題。
リード文中の手がかりが周辺・関連情報が多いので、地形・地名・産物などについて統合された正確な知識が無いと問1で正しい経路が選べず、問1でつまずくとそれ以降の問題も正解できないという、点差が開きやすい問題になっている。
とはいえ、最終的に求められるのは、教科書や資料集で確認できる内容で決して難問・奇問の類ではない。細部や関連事項まできちんとまとめられた正確な知識があれば解ける問題である。
教科書・資料集・地図帳などで、たとえば今回の試験で言えば、鉄道がどのルートでどの都市を通るかといった、やや細かい情報までちゃんと確認しておく用心深さを持って学習に取り組みたい。

[大問Ⅲ] 歴史分野

  • 時間配分:7分

都市の歴史を題材にした問題。
【大問2】が設問も少し複雑で時間がかかる問題だったのに比べて、ここはあっさりとした印象を受ける。歴史の基本的事項が訊かれており、ここはしっかり得点しておくべきところであろう。
記述問題も用語の説明なのでそれほど難しくはない。

[大問Ⅳ]歴史・政治経済分野

  • 時間配分:6分

各時代の経済政策についての歴史・現代社会にまたがる内容となっている。
ここも一般的なテキストレベルの問題ばかりで、ミスすると他と差がついてしまう箇所である。
時間配分の問題もあるので、本文は長いがあまり時間を取られないようにしたい。

[大問Ⅴ]穀物生産について問う記述中心の問題

  • 時間配分:6分

問1のグラフの読み取りは単純な数値の比較なので簡単だったろう。
問2は家畜が増えれば飼料とされる穀物もそれだけ必要となる点に思い至るかどうか。そうすると水もまた必要になるという水問題との関連も考えておくと良い。

【大問Ⅵ】税と財政に関する問題

  • 時間配分:5分

問題数も少なく基本的事項なので、ここも落とせない問題である。ミス無しに押さえたいレベル。

攻略のポイント

テキストレベルでの高度の実力と問題を解くスピード。要約するとこの2点に尽きる。

今年度で考えると、【大問2】において1つのミスが大量失点につながり、ここで時間が掛かりすぎると他の問題まで手が回らないといった事態が起こりうる。周辺事項まで的確に引き出せる確実な知識が必要であるし、記憶を素早く取り出して解答用紙に移すスピードも無くてはならない。

テキスト・資料集・地図帳の徹底した学習とそれを反復・確認する練習量の多さ。覚えたことをよどみなくスラスラと引き出せるように訓練を積んでおきたい。

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