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早稲田大学高等学院中学部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「早稲田大学高等学院中学部の社会」
攻略のための学習方法

[形式・分野]
大問数6、小問数50前後というのが、早大高等学院中のほぼ決まった問題構成となっている。
大問の内、3~4問は500~1000字ほどのリード文を読んでから答える設問で、残りは1問1答や長文記述などが割り当てられる。用語記入と記号選択では用語記入の方が多い傾向。年度によって異なるが、1行記述や50~100字ほどの記述問題が2~4問出されるのも通例である。
分野別では地理・歴史にウェイトが置かれ、政治経済分野はやや少なめの出題となっているが、他の分野に紛れて出題されたりするので、この分野も手を抜いてはいけない。
基本事項を問う問題も多いが、小学校の社会では覚えない事柄や、なかにはテキストや資料集などに載っていないデータを考えさせる、いわば「社会科的センス」を問われるような難しい問題も見られる。
問題数も多く、文章量もあるので、迷うことなくてきぱき答えていかないと時間が足りなくなる。内容も濃くスピードも必要なヘビーな試験となっており、高い実力が要求される。

[地理分野]
国土と自然、各地域の農林水産などの産業、人口統計を用いた問題などが過去よく出題されている。
また、地域区分の問題が頻出となっているのが大きな特徴である。
「○○が××である都道府県」等を、区分けされた地図から選ぶのだが、例えば平成25年には「オーストラリアからの観光客が北陸地方や日本海側に多い」という統計をもとに問題が作られている。日本と季節が逆であること、雪が多い地域であることなどの理由に思い至らないと、確信を持って正解を選べない。
その県や地域について、断片的でなく総合的に正確にイメージできるくらい、よく理解していないといけないのである。
各地の地形と気候、それに基づく産業の特色など、地図や白地図、統計資料などで体系的に整理して覚えるようにしたい。

[歴史分野]
各時代からまんべんなく出題され、大きな偏りは無い。
人物・位置・できごとについてまずは基本事項を押さえる。
そして年表などで、「誰が」「どこで」「何をして」「その結果どうなる」というようなつながりをまとめるようにすれば、より実践的な知識が手に入る。
史料をもとに考えるような設問も見られるので、資料集の図版などは見慣れておくようにする。

[政治分野]
他の分野と比べると出題量が少ないが、日本国憲法や三権の仕組みと働きなどの基本駅事項を中心として、国際連合や日本と関連の深い国々についても目を通しておかねばならない。
時事問題もニュースで話題になったことなど、注意して見ておく。

[記述問題]
記述問題は、用語や出来事を説明するものから、統計史料の数値を比べてその意味を問うもの、ある歴史の史料から当時の人々の考えを推測するものなど、いろいろなパターンで出題されている。
地理分野の記号選択問題や時事問題にも言えることだが、本校の問題には、与えられたデータの意味を読み取ってそこから考えられる理由や結果を問う、といった少し難度の高いものが見られる。
また、知識があるのは当然として、その自分の持っている知識を利用して、普段はあまり見慣れない資料の意味を考えなければならないといった問題もある。
まずは、各分野の基本的・重要な事項の問題を落とすわけにはいかないので、ミスしないようにしっかり定着させておく。
その上で、それらの知識を活用して、ニュースや新聞で見たさまざまな出来事の背景や他への影響などを考えてみる。
「自分は中学生である」くらいの意識で社会的な出来事への関心を持っていないと、高得点は望めないテストであろう。
ただし、極端な難問・奇問ではないので、あくまで正確なまとまった知識を身につけて少し深く考える習慣をつける、このような訓練を積み重ねて欲しいということである。

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2016年度「早稲田大学高等学院中学部の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数44問で40分の試験だが、長めの本文と資料の読み取り、また読んで解答するまで考える時間が必要な設問の作られ方などで、時間に余裕はない。
書き込む問題が多い点も時間が取られる要因となる。
1~2行程度の短文記述が5問、100字以内の論述記述が1問と記述も多めなので、単純な知識問題は立ち止まらずてきぱき解き進み、時間のかかる記述問題に少し多めに割り振るといった時間配分が必要となろう。

【大問1】地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:2分

統計を用いた問題。
問1は都市名から4つの県を特定し、人口の多い都市順を考えてどの県にあたるかを考える問題。
問2は農家の形態の割合から4つの県を特定する問題。いずれも各県の相違・特徴を踏まえて考える必要がある。

【大問2】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:11分
  • ★必答問題

河川とその周辺地域について訊かれている。
その河川が流れる県と周辺の農業や工業について広く正確な知識が必要であり、テキストレベルではあっても、丁寧に学習してきていないと答えきれないだろう。また、問題量も多い箇所なので、スピードが要求されるところである。
問4の短文記述は県名が正しくわかっていれば、東北新幹線の延伸が理由として思い浮かぶだろう。

【大問3】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分

史料という話題で広い範囲から出題されている。基本レベルの問題も多く、得点源にできるところである。
問3のような正誤選択は文章の端々にまで注意をめぐらし、見落としの無いように気を付けたい。
問4で短文記述が出されている。史料下線①・下線②を参考にというヒントがあるので、為政者側が作った史実という観点で考えればよいということになる。
問6は、主なところではロシア・韓国・中国などいくつか思い当たる問題があるので、自分のよく知るテーマで答えればよい。
問8も、縄文から弥生への時代の移り変わりを学習した際、農耕や暮らし方に変化があったことを学んだことだろう。

【大問4】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

台湾・朝鮮などの近隣諸国との歴史について訊かれている。
いくつかの条約の内容が問題になっている。世界地理や国際関係でよく訊かれる内容なので、通商条約や講和条約の内容は混同しないようしっかり整理しておこう。
問9は、のちに戦犯とされた人物が祭られている関係で、政教分離の観点から現在でも一部の勢力から批判を受けている問題でもある。

【大問5】政治経済分野

  • 難度:
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

民主主義について。民主主義そのものの意義を問う問題もみられる。
問2が100文字の論述問題となっている。本文にまとめに使えそうな部分があるので、うまく抽出して用いたい。どちらかというと国語の問題に近い。

【大問6】政治経済分野

  • 難度:
  • 時間配分:4分

女性の社会参画などについて資料を用いて出題されている。
問5は成立した時期を考えれば簡単であろう。

攻略のポイント

テキストレベルでの高い実力と問題を読み解くスピード。この二点が要求される試験ということになろう。

キーワードのみならず、その周辺の細かい事項まで速やかに引き出せる確実な知識が必要である。また、その知識を用いて原因や理由を考える、思考力を要求される問題も見られる。資料の読み取り問題も多い。

テキスト・資料集・地図帳の徹底した学習とそれを反復・確認する練習量が求められる。覚えたことをよどみなくスラスラと引き出せるように訓練を積んでおきたい。

 

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