洗足学園中学校の傾向と対策
本年度:2024年度 1回
| 本年度 | 昨年度 | 昨年比 | |
|---|---|---|---|
| サピックス | 58 |
57 |
+1 |
| 日能研 | 64 | 64 | ±0 |
| 四谷大塚 | 66 | 65 | +1 |
| 首都圏模試 | 75 | 74 |
+1 |
※サピックス偏差値・日能研偏差値・四谷大塚偏差値・首都圏模試偏差値は各社公表の数値から合格可能性80%を記載。あくまでも比較検討の目安としてお役立てください。
洗足学園中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第2回
受験の攻略ポイント
神奈川の女子難関校。どの科目も、標準的な問題を難なく解けるようになるとともに、各科目それぞれ、洗足学園の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
| 算数 | 条件や状況を整理しながら考える力が強く求められる。式や考え方を記述する問題が一部あり対策が必要。 |
|---|---|
| 国語 | 「説明記述」での「複雑な設問内容」をいかに的確に解きほぐすかが、最大の攻略ポイント。 |
| 社会 | いかに「細部」に着目して「判断」できるか、いかに「知っていること」に結びつけられるかということが重要。 |
| 理科 | 「知識量」「スピード」「計算力」のどれも問われる難易度の高いテストになっているため、対策は必須。 |
算数(帰国生入試)の攻略ポイント
本校の帰国生入試では、論理と推理に関する問題がよく出題されている。その他は、一般入試と大きな差は見られない。大問では、グラフに関連する問題、数の性質、規則性などが出題されやすい。
ただし、小問集合ではあらゆる分野から出題されるので、結局すべての範囲をきちんと学習する必要がある。
2025年度 帰国生入試
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問1】計算問題 | 易 | 4分 | ★ |
| 【大問2】小問集合 | 標準 | 17分 | ★ |
| 【大問3】規則性 | 標準 | 6分 | ★ |
| 【大問4】速さ | 標準 | 7分 | ★ |
| 【大問5】立体図形 | 標準 | 12分 | ★ |
国語の攻略ポイント
※本校は例年3回の試験が実施されているが、ここでは全て「第二回試験」についての説明。「論説文」(あるいは「説明文」。2025年度は「論説文」)と「小説」の大問2題という出題形式(本年度も同)。
「漢字問題」や「総合的知識問題」は小問扱い。総文字数は近年減少傾向だったが、一昨年度から増加しており、本年度は昨年度の約9600字よりは減少したが約8900字(揺れ動いているので要注意)。解答数は従前25程度だったが、増加傾向にあり本年度は昨年度と同じで31。「設問形式」「設問内容」は、「選択肢」「抜き出し」「空所補充」「脱文挿入」「本文合致」(本年度は「抜き出し」未出)、「説明記述」(5~8問程度。本年度は昨年度と同数で6問)など。尚、近年初出の「不適切感想判別選択肢設問」と「内容推測記述設問」はともに本年度は未出だったが、要注意だ。本校の特徴は、「説明記述」の難易度が高いということだ(そもそも「設問内容」が素直ではないものが多い)。さらに、配点比率も高い(本年度は48%)。時間と解答数を考えると、当然ながら「説明記述対策」が最重要となる。100点満点。試験時間は50分。
2025年度 第2回
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問一】 | 標準 | 25分 | ★ |
| 【大問二】 | 標準 | 25分 | ★ |
国語(帰国生入試)の攻略ポイント
※本校は例年、「一般入試」3回と「帰国生入試」で「A方式」と「B方式」の試験が実施されているが、ここでは2025年度の「帰国生入試(B方式)」の「国語」についての説明。
「論説文」+「鼎談」と「小説」の大問2題という出題形式。「漢字問題」や「総合的知識問題」は小問扱い。総文字数は昨年度よりも大幅に増えて約9900字。解答数は昨年度と同数の31。「設問形式」「設問内容」は、「選択肢」「空所補充」「本文合致」「感想内容合致」、「説明記述」(本年度は昨年度と同じ6問)など。本校の特徴は、「説明記述」の難易度が高いということだ(そもそも「設問内容」が素直ではないものが多い)。さらに、配点比率も高い(本年度は47%)。時間と解答数を考えると、当然ながら「説明記述対策」が最重要となる。100点満点。試験時間は50分。
2025年度 帰国生入試
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問一】 | 標準 | 27分 | ★ |
| 【大問二】 | 標準 | 23分 | ★ |
理科の攻略ポイント
それぞれの大問に広くちりばめられた「計算問題」に注目してほしい。今年は基本的な内容だったが、そうではない年もあった。十分に練習しておくべき最重要課題である。
大問1の「ジュールと位置エネルギー」や大問2「アンモニアの生成」の様に「あまりなじみのない実験」に抵抗感なく入って行けることも必要。今年は出題されていないが、地球温暖化関連、宇宙探査、遺伝子など「社会的関心事への理科的興味と関心」も注意が必要である。
2025年度 第2回
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問1】物理(電流と回路) | 標準 | 11分 | ★ |
| 【大問2】化学(気体の反応) | やや難 | 9分 | ★ |
| 【大問3】生物(植物) | 標準 | 6分 | ★ |
| 【大問4】地学(気温と湿度) | 標準 | 4分 | ★ |
社会の攻略ポイント
※本校は例年3回の試験が実施されているが、ここでは全て「第2回試験」についての説明。「地理」「歴史」「公民」「時事」、全ての単元から出題さる(2025年度は純粋な「時事」は未出)。尚、4年前と一昨年度に出題された「考察問題」、本年度は昨年度に引き続き未出だった(ただし、新たな「大学入試制度」を意識したものなので、来年度以降も油断は禁物)。
大問は例年3題(本年度も同)。各大問は基本的には各単元対応だが、一部他の単元が混在する年度もある(本年度は混在なし)。配点比率は「歴史」「地理」「公民」がほぼ同じで各3割程度。本年度は、と「地理」・「歴史」・「公民」が全て同率で3割強(近年動いているので注意したい)。全解答数は30程度(本年度は3年連続で28)。出題形式は、「リード文」や「単一テーマ」に対する「説明文」などについて、さまざまな「地図」「地形図」「統計資料」「模式図」「歴史史料」「写真」「図版」などからの(本年度は「歴史史料」未出)、各単元に応じた「小問」が並ぶというもの。本校の特徴は、「統計資料」の読み取りで「難問」が多いこと、また、一部の「選択肢設問」の「解答形式」が紛らわしく(「不適切」「組み合わせ」も混在)、判別が難しいものがあることだ。両者に共通しているのは「あと一歩の深知り知識」が求められていること(本年度は特に「地理」単元)。そして、「社会」「理科」の試験を同じ時間内に実施するという点も大きな特色だ。「時間配分」がとても重要になる。万全な対策が必要だ。75点満点。試験時間は「理科」と合わせて60分。
2025年度 第2回
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問1】 | 標準 | 10分 | ★ |
| 【大問2】 | 標準 | 10分 | ★ |
| 【大問3】 | 標準 | 10分 | ★ |
算数の攻略ポイント
本校では、後半の大型問題で、速さや容器に水を入れる問題などがよく出題される。これらの問題では、グラフが与えられていて、それを読み取りながら考える場合が多い。
その他には、数の性質・規則性に関する問題や条件を整理して考える問題も多い。なお、前半の小問集合では、あらゆる分野から出題され、目立った傾向はない。
2024年度 第2回
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問1】計算問題 | 易 | 2分 | ★ |
| 【大問2】小問集合 | 標準 | 10分 | ★ |
| 【大問3】小問集合 | 標準 | 21分 | |
| 【大問4】規則性 | 標準 | 5分 | ★ |
| 【大問5】立体図形 | やや難 | 12分 |
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| 学校 | 洗足学園中学校 |
|---|---|
| 偏差値 | 2024予測偏差値①66(四谷大塚80%)①58(サピックス80%) |
| 併願校 |
豊島岡女子中・広尾学園中・横浜共立中・鷗友学園女子中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
| 合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低65%はクリアしよう。出身塾別で見ると、日能研が多く、サピックス・四谷大塚・早稲田アカデミーが続いている。 |
| 進学実績 | 東大・東京外語大・横浜国立大を始めとした国立大に20%、早稲田大・慶應義塾大・上智大に90%、MARCHに140%が合格している。 |
| その他 | 高校での募集を行わない、完全中高一貫校。英語教育が重視され、アメリカやイギリスでの語学研修や短・長期留学なども行われている。 |
| 基本情報 |
所在地 〒213-8580 神奈川県川崎市高津区久本2-3-1 最寄駅 JR「武蔵溝ノ口」徒歩8分・東急田園都市線/大井線「溝の口」徒歩8分 連絡先 ℡:044-856-2777 沿革 大正15年開校。 |