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中央大学附属中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「中央大学附属中学校の算数」
攻略のための学習方法

【大問1】で出される計算問題、小問でなるべく高得点をとるために、10問程度の計算と小問の練習を繰り返し、ほぼ毎回満点をとれる状態にしておくことが重要である。満点を安定的にとれるまでは毎日このような練習を続けた方が良い。

全体的には受験テキストにおいて標準~応用程度とされる問題がほとんどであるから、合格点をとりたければテキストの問題を完璧にこなせるようにし、過去問5~10年分を合格点よりも高くとれる状態になるまで繰り返すと良い。過去問でミスをした問題については丁寧に解き方の復習を行い、受験テキストを使った類題の反復練習をすると効率が良い

解くために線分図、面積図、ダイヤグラムなどの図を描いたり、与えられた図に補助線を引いたり、比を使った式を立てたりする必要がある場合が多い。これらは根本原理を理解した上で正しく使わないと、答えにたどり着けないどころか、時間の浪費やストレスの原因とさえなってしまう場合がある。先生に教わったり、適切な参考書を読んだりするなどして早期に根本原理を理解し、適切な練習量を重ねて応用問題への対応力を強化していくことが望ましい

以下、頻出単元について対策法を述べる。

【割合、比を用いる文章題】

必ず出題されるから確実に得点できる問題を増やしたい。和差算なら線分図、つるかめ算なら面積図といった具合に、それぞれの問題に応じた図の使い分けが必要である。まずは使うべき図を知るために分野別に学習すべきだが、入試問題になった途端にどれを使えばよいかわからないという人が出てくるのもよく聞く話である。10問程度の様々なパターンの問題をランダムに出題する形式の小問集で練習しておくと使い分けできるようになってくる。

【ダイヤグラム】

ややひねりを効かせたダイヤグラムの練習が必要だ。苦手意識を持っている人は丁寧に解説されている参考書を読んだり、先生に教えてもらったりするなどして、ダイヤグラムの意味する状況を正しく理解することから始めると良い。練習量が必要な単元でもあるので、苦手意識のある人はダイヤグラムの問題を毎日一問ずつ解くと良い。

【図形】

この分野は解法のパターンがある程度絞られていること、自分で一から図を描かなくても解ける場合があることから、比較的対策の効果が出やすい分野と言える。是非、練習を重ねて得点源にしておきたい。小学校で学習する円、おうぎ形、立方体、直方体以外に、相似な図形で頻出のピラミッド型、砂時計型、三角錐なども正しく理解しておきたい。また、比を用いて解く問題においてよく混同される、「高さが等しい三角形における底辺と面積の関係」、「底辺が等しい三角形における高さと面積の関係」、「相似比と面積比の関係」の違いをよく理解しておいてほしい。

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2025年度「中央大学附属中学校の算数」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数4題で、総問題数が計16問と、去年と同じ出題数だった。大問1は計算2問と小問6問、大問2~4はそれぞれ異なるテーマの下に2、3問ずつの出題となっており、全問答えのみを書かせる形式だった。基本~標準とされる難易度の問題が大半を占め、やや難し目のものは2,3問と言った所。制限時間は50分のため、1問に使える時間は3分程度だ。

【大問1】小問集合

  • 難度:
  • 時間配分:20分
  • ★必答問題

基本~標準とされる問題で構成されており、可能な限り高得点をとりたい所だが、侮ってはならない問題も見られるため、解き易い問題から解くことを心がけたい。また、本大問の配点は全体の半分程度と推測され、大きなウェイトを占めるため、自信を持って回答した問題ほど入念に見直しを行い、確実に正答したい。

(1) 整数・小数・分数混合の四則計算。確実に得点したい。分数・小数の変換を正確に行うことや、計算の順序を間違えないことが重要だ。
(2) 整数の四則計算。ぜひ分配法則による工夫を行いたい。
(3) 流水算。難易度は基本と言えるが、単位に注意したい。

(4) 分配算。標準的な難易度だろう。基準となるものを①とおくと良い。

(5) 角度。やや経験値が必要かもしれない。外角の法則を上手く活用すると良い。

(6) 転がり移動。本大問の中では最も難易度が高いと言えるかもしれない。移動の様子を描けることが絶対条件だろう。

(7) 周回旅人算。こちらは定番だろう。(2)と同様、単位に注意したい。

【大問2】速さ(2者間グラフ)

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

ずばり、2者間グラフの折れ曲がり箇所が意味することを見抜けるか否かにかかっている。見抜けさえすれば解き易い部類だろう。今回与えられたグラフは比較的シンプルなものではあるが、十分慎重に読み取りたい。1人ずつの動きを表すダイヤグラムや線分図に描きかえるのも良い戦略だ。

【大問3】立体図形

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

直方体の表面上の2点間を、最短距離になるようにひもを掛ける問題。ずばり、展開図を描いて考えるのが鉄則だろう。

(1) 直方体の側面の展開図を描き対角線を結べば良いが、長さに注意したい。

(2) (1)が解けたのであれば、これらも得点したい。相似の利用に気づきたい。

【大問4】ニュートン算

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分
  • ★必答問題

本校入試では定番のニュートン算だが、人数が増える話と人数が減る話となっており、やや注意を要する設定である。

(1) こちらはニュートン算の経験が無くとも解ける問題。1,2文目の内容を読めば良い。

(2)(3) セルフレジを有人レジに置き換えた場合、何台分に相当するのかを考えると良い。2問とも単位に注意しながら解きたい。

攻略のポイント

標準的な問題で確実に得点することが何よりも重要である。そのためには、難しくて解法が思い浮かばない問題には一旦見切りをつけ、解き易い問題から解いていくこと、解けた問題程、丁寧に見直しを行うことが大切である。見直しをしやすくするために、式や図を問題用紙の余白に丁寧に記入しておくと良い。さらに、問題文を丁寧に読み、問われているものを答えられているか点検することも重要である。

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