問１　逆断層を表す図を答える問題。左右から強い力で押され、断層面の上側がずり上がっているものが逆断層。正断層は左右から引く力が働き、断層面の上側が下がっている。

問２（１）マグマの粘り気が小さい火山は、平らな形状になる。

（２）マグマが地上で固まった岩石を火山岩という。リュウモン岩とゲンブ岩が火山岩にあてはまるが、黒っぽい色のゲンブ岩の方が粘り気が小さい。

問３（１）「外輪山に囲まれた」より、絵を選択すればよい。

（２）このような地形を「カルデラ」と呼ぶ。

（３）カルデラは、マグマの噴出による地表の陥没により形成される。

問４（１）標高200ｍのＡ地点から50ｍ掘ると火山灰の層の上部なので、200－50より標高150ｍ。

（２）図より、火山灰の層の厚さは20ｍ。

問５　図より、Ｂの地表から50ｍ掘ると、泥の層にあたる。

問６　ＡとＢを比較すると、各層の地表からの深さが10ｍ違うことがわかる。従って、等高線は10ｍごとに引かれている。

問７　ＢとＤの柱状図が同じなので、地点ＤはＢと同じ標高である。

地層と岩石に関する出題。知識問題と地層の柱状図を読み取る問題が中心。知識問題の中にはやや細かい知識を問う問題も含まれる。柱状図の読み取り問題は、地層の傾きがないという条件なので、難易度は高くない。問題集等を使って、地層の傾きがある問題の演習にもチャレンジしてみよう。

問１　はく息の酸素の割合が吸う息と比べて4％減っている。その分二酸化炭素の割合が増えると考えればよい。その他の割合は変化ない。

問２　問１より、4％が体内に取り入れられた。

問３　問２で求めた数値を利用して計算すると、600×25×0.04より、600㎤。

問４　「吸い込んだ酸素のうち何％」を求める問題。問２とは異なる問いであることに注意。4÷21×100より四捨五入して、19％。

問５（１）適語補充問題で難問。肺は「気管支」と肺胞を包んだ毛細血管集まり、息を吐くときは、横隔膜を上げて「胸こう」の容積を小さくしている。

（２）１㎡＝１００００００㎟なので、0.1×700000000÷1000000より70㎡。

（３）記述問題。肺胞を取り囲む毛細血管では、「酸素」と「二酸化炭素」の交換を行っている。酸素を運ぶのは血液中の「赤血球」、二酸化炭素を運ぶのは「血しょう」。

問６　記述問題。肺をふくらませて、肺の様子を見やすくするため。

問７　無せきつい動物であるイカ・アサリ・クワガタは、肺で呼吸する時期がない。

呼吸に関する出題。計算問題・記述問題・かなり正確な知識が要求される問題も含まれている。問１～問３および問７は正答率が高いと思われ、失点は避けたい。

問１　表より、糸の長さを4倍にすると、1往復にかかる時間が2倍になることがわかる。従って、100㎝の4倍の400㎝にすればよい。

問２　グラフを選択する問題。おもりの重さを変えても、1往復の時間は変わらない。

問３　おもりは同じ高さまで上がるので、角ｙの方が角ｘよりも大きくなる。

問４　右半分は長さ100㎝の振り子として、左半分は25㎝の振り子として運動する。2.00×1/2＋1.00×1/2より、1.50秒。

問５　③の位置は最も速く、前方に飛び出す。④の位置ではいったん止まるので、真下に落ちる。

問６　Ｂが1往復する時間は、100㎝の振り子が1往復する時間が2秒なので、2×2より4.秒。Ａが1往復する時間は、225㎝の振り子が1往復する時間が3秒なので、3×2より6秒。ＡとＢが最初に接触する時間は、4と6の最小公倍数である12秒後なので、その間にＢは3往復する。

問７　記述問題。夏は金属が膨張して伸びるので、1往復にかかる時間が長くなり、時計は遅れる。冬は金属が収縮して短くなるので、1往復にかかる時間が短くなり、時計は進む。

振り子の運動に関する出題。振り子に関する問題としては典型的な問題が中心であり、前半は確実に正答して欲しい。表を読み取った上で答える問題になっているが、振り子の性質である「振り子の長さが4倍・9倍・16倍・・・・になると、周期は2倍・3倍・4倍・・・・になる」は覚えておきたい。また、本問題では問われていないが、振り子の長さとは、支点からおもりの重心までの長さであることには注意すること。

問１　塩酸には塩化水素、炭酸水には二酸化炭素が溶けている。

問２　ＢＴＢ液は中性では緑、酸性で黄色、アルカリ性で青色に変化する。

問３　ほうれん草のしぼり汁について、Ｃでは反応いていないが、Ｂでは反応しているので、ＢはＣに比べて弱いアルカリ性にも反応していると言える。

問４（１）水酸化ナトリウム水溶液とこんにゃくの袋の中の液体は、実験結果が同じなので、アルカリ性の強さが判別できない。

（２）強い酸性から順に、塩酸→炭酸水→雨水→牛乳→ほうれん草のしぼり汁となる。

問５　石けん水について、魔法薬Ａが無色、魔法薬Ｃが赤色に変化したので、ＢＴＢ液・魔法薬Ｂいずれも青色に変化する。きゅうりの輪切りについて、ＢＴＢ液は黄色に変化、魔法薬Ｂは無色なので、魔法薬Ａ・魔法薬Ｃいずれも無色。

問６　「もともと弱い酸性」より「二酸化炭素」。二酸化窒素・二酸化硫黄など酸性雨の原因となる気体名を書かないように注意すること。

問７　「硫黄」を含むより、硫酸が該当する。

問８（１）加えた水酸化ナトリウム水溶液が40ｍＬのときの残った固体の重さは5.8ｇ、これ以降、水酸化ナトリウム水溶液を20ｍＬ増やすと、残った固体の重さが2.0ｇずつ増えている。従って、5.8＋2.0×3より、11.8ｇ。

（２）水酸化ナトリウム水溶液が40ｍＬのときに中和し、それまでは、水酸化ナトリウム水溶液が20ｍＬ増えると、残った固体の重さは2.9増えている。したがって、（4.8－2.9）÷2.9×20＋20より四捨五入して、33ｍＬ。

（３）塩酸20ｍＬと水酸化ナトリウム水溶液20ｍＬで中和し、水酸化ナトリウム水溶液が20ｍＬあまる。したがって、2.9＋2.0より4.9ｇ。

水溶液の性質に関する出題。知識は当然必要だが、実験結果についての考察力も求められる。問８は中和の計算問題。難度はやや高いと言えるが、中学入試で頻繁に取り上げられる内容。特に（３）のように水酸化ナトリウム水溶液があまったときの「残った固体」の重さを求める問題は、中和の問題では必ずと言ってもよいほど問われる内容。問題集などを使ってしっかり練習しておきたい。