中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

頌栄女子学院中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「頌栄女子学院中学校の理科」
攻略のための学習方法

着実な大学合格実績で、多くの受験生を集め、安定した人気を誇る頌栄女子学院。。
その理科の入試問題も、生徒の実力を発揮しやすい良問である。

まず、出題範囲に偏りがない。いわゆる4分野から均等に出されており、基礎的な設問が中心でありながら、よく練られた計算問題も複数出されており、学力に合わせた点数が取れやすくなっている。

つまり、計算好きな生徒には高得点が望めるテストになっているということだ。
もちろん、計算ができなくても合格点は取ることができる。

では、まず何を心がけて同校の対策に入っていけばよいのか。
まずは、これはどの学校についても言えるのだが、「基本的な知識を着実に身につけること」。これが最初にして最後の目標だ。

理科の知識は煩雑で覚えきれない、という生徒もあろう。また、算数や国語に手がかかるという生徒もいるだろう。

だから、教えられたことを全部覚えなくてもいいのだ。指導してくれた先生が、「ここは大切!」といったところだけでいいから覚えていこう。

具体的には、模試などで正答率50%以上の知識問題の答えから覚えていけばよい。時間があればその先の段階まで進んでいこう。そんなに難しいことではないだろう。

しかし、極端に覚えていない範囲を作ってはいけない。
4分野が均等に出題されているとは書いたが、すべての単元から出されるわけではない。生物分野で「植物」が得意であっても、苦手な「昆虫」が中心となって出題された場合には、まったく得点できない場合も考えられる。そうなると致命的だ。

どの単元に関しても、得意でなくてもいいから、標準的な問いにはしっかりと答えられるように仕上げておこう。それが全分野に及べば、おそらく合格点は取れるはずだ。

それもできない、という生徒は、出題されやすい分野を絞ってそこを中心に覚えていこう
生物では「人体」「植物」、地学では「天体」、物理・化学分野では「水溶液」や「気体の性質」などだ。
しかし、ヤマが外れた場合はどうなるか。想像に難くない。やはり、失敗したくなければ、まんべんなく知識を網羅していったほうが良い。

それらのことを十分にやった上で、さらに得点したい場合には、計算問題に磨きをかけるということになる。
前述のように、頌栄の理科の計算問題はなかなか難しい(本年度はさほどでもなかったが)。
算数が得意な生徒でも理科の計算が苦手な生徒がいるのは、算数に比べるといつも典型的な問題が出されるとは限らないからだ。

塩酸と水酸化ナトリウムの中和ならば何回も解いたことはあるだろうが、平成26年度の最後の設問などはまず初めて見る受験生もいたことだろう。
やったことがある問題でなければ、受験生はまず解けない。そういった点から見て、理科の計算問題もまずは典型的な問題に解き方をマスターした上で、新しい設問が出たら挑戦してもらいたい。

得点の目標は、100点満点の70点くらいが良い。
基本的な知識問題をだいたい正解し、計算問題に少し触れるくらいでその点数をクリアすることはできるだろう。

さらに悩む点があるとすれば、時間不足ということかもしれない。
40分で50問を解くわけだから、1問あたり48秒、見直しなどを考えると40秒以内で解かなければいけないということになる。

算数と違って、理科は後半の大問に進むにつれて難しくなっていくということはない。
下手な鉄砲とは言わないが、最後の設問まで読める程度には時間を作っておきたい。

そのためには、自覚的に解く早さを身につけること。普段、問題にあたるときも1問解いてお茶飲んで、とかのんびりペースではなく、20~30問くらい一気呵成に解くパワーを装着しておきたい。

なんといっても、テストには問題を解き切るパワーが必要だ。
確実な知識と解くスピードを身につけ、頌栄合格を自分のものにしてもらいたい。がんばれ!

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2020年度「頌栄女子学院中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

40分で大問は4つ、小問は50個前後とかなり分量が多いテストになっているので、速読即解力と同時に集中力の持続が求められる学校である。昨年度は「考えて答えをまとめる記述の問題」が見られ、2020年度大学入試変革を意識した出題と思われたが本年度は影を潜めた。
受検者平均点が50点前後と安定した難易度を持つ学校だけに高い正答率は必ずしも必要なく、基本的な知識を問う問題をしっかり正解することと計算問題も頻出なので普段の勉強では思い切って挑戦してみよう。

【大問1】化学(水溶液の性質 ・中和)

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

設問数は13あり、前半(問1~問3)は「水溶液の性質・判別」、後半(問4・5)が「中和」に関する問題になっている(問3も「中和」の問題を含んでいるが)。
必ず正解しておきたいのは問1から問3までで、問4はやや悩みそうな問いで、問5の(3)(4)はやや難度の高い計算問題になっている。13問中9問はあてておきたい。
また、「すべて選べ」という設問が多いので生半可な知識では○はもらえない。水溶液・気体・金属などの性質は完璧に頭に入れておこう。
問4では、酸性の水溶液が2種類、アルカリ性の水溶液が3種類あるので、算数の「場合の数」よろしく2×3=6通りで良いのだが、実験をしたことがない組み合わせもあるので、そこで「やや悩む」と書かせてもらった。
問5は点数の差がつくところで、(3)のP点は完全中和しているところだがグラフで言うと半端なところにあるので「比例」を使った計算を行わなければならない。また、(4)もカではアルカリ性の水溶液となっているので計算が厄介なところ(残る物質が2種類あるので)。いずれも正解できた場合は大きくイニシアティブを取れる。

【大問2】生物(植物・動物の特徴)

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

ここも2段構成になっており、問1・2が「植物」、問3~5が「動物」に関する問いになっている。「植物」では「イチョウ」の特徴をきかれており、このかなり歴史のある植物についての知識がないと苦戦することになる。特に問2(3)
問3もまた「ミミズ」というあまり質問されたことがないだろう分解者の特徴をきかれている。いずれもややマイナーな生物に対する質問であり、問題としてのレベルは高くないものの、生物が不得意な生徒にとっては厳しい問いになっている。
問4・5は食物連鎖に関する問題で、これだけでかなり大問である。設問は後に進むにつれて難しくなっていくが最後の「生物濃縮」も近年では「覚えておこう」の知識に属していると思うのでできれば全問正解しておきたい。
ここでは80%以上の正解を期待したい。

【大問3】地学(恒星の特徴・ブラックホール)

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

はじめにブラックホールに関するリード文があり、あまり知らない事柄もたくさん書かれているのでさぞ難問だろうかと構えてみると、ブラックホールが直接関係していくるのは最後の設問くらいで、あとは恒星に関する基本的な設問がほとんどである。ただし、問1・問5の計算問題は算数顔負けの単位変換があるので、慎重にケタを数えていかないと墓穴を掘る可能性が高い。
残りの設問、問2~問4・問6はいずれも基本的な問いなので正解したい。問6で答えとなっているベテルギウスは実際に(超新星)爆発間近とも言われている。ベテルギウスが一等星というのは常識だが、その明るさが以前よりもかなり暗くなっているというのだ。ただし再度明るさを取り戻しつつあるという話しもあり、いずれにせよ予断を許さない。
問7はブラックホールによって影響を受ける光の道筋を作図するという問題で、空気中から水中に入っていく光の道筋などを書いた経験があれば解ける内容になっている。

【大問4】物理(電流と電圧)

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

最後は電気の問題だが、いつもの豆電球や電熱線と違って、家電やブレイカーが話題の中心となっているところがユニークで面白い。
問1・問2で「電流」「電圧」「電力」の基本的な関係を教えながら問題を解かしていき、問3からは回路図が出て徐々に複雑さを増し、問4~問6の中休み的な設問をはさんで、問7は総まとめして「全部調べて答える」という大問を配置している。
この中では、回路図を用いる問3が問題の質としては一番高く、特に(2)は直並列つなぎの回路も含まれていて発熱量の順に並べるだけの問題とは言え正解は難しい。
しかしその設問以外はぜひ正解してテストを終わりたい。

攻略のポイント

テスト時間は40分で100点満点。
受験者平均点が54.7点、合格者平均点が61.0点といずれの値も例年の数値と比べても大きな差はなく、合格点として60点を挙げたい。
大問1つ1つの構成としては、前半・中盤は基本的な知識を問う問題であり、後半に若干難度の高い設問が混じるといった感じである。中には、かなり高度な計算力を必要と設問もあるものの算数の応用問題に比べればたいしたことはないと言える。
その難易度の高い計算問題以外は逆にこなせなくては困る基本問題なので、合格点の60点とは言わず、70・80点を目指す勉強を積んで本番には臨みたい。
まず基本的な知識を充実させること、その上で計算問題も演習し自信をつけてテストに向かえばきっと合格に結びつく得点が期待できるだろう

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

頌栄女子学院中学校の科目別
入試対策一覧

中学受験のために
家庭でできること

インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは

リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。