青山学院中等部の傾向と対策
青山学院中等部の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。
受験の攻略ポイント
青山学院系列の共学校。どの科目も解答数が多いため、標準的な問題を難なく解けるようになるとともに、正確さとスピードも意識して問題に取り組むようにしよう。
算数 | 問題のレベルは標準的だが、試験時間と問題量を考えると、「速読即解」の能力が必須。 |
---|---|
国語 | 全体的に小設問数が多いため、時間配分を意識して、素早く処理していく必要あり。 |
社会 | 解答数と時間を考えると、相当な「スピード」と「臨機応変な対応」、「思考力・処理能力の高さ」が求められる。 |
理科 | 時事的な内容を含んだ問題も出題されるため、幅広い知識を身につけておくことも必要。 |
社会の攻略ポイント
地理・歴史・現代社会、全ての単元から出題される。
最新年度の大問は6問。2018年度からは1問2点で総解答数が25問というシンプルな構成であったが、2022年度では34問となっている。
解答形式は、選択肢と適語記入で最新年度でも記述問題は見られなかった。
時事問題は詳しく訊かれる傾向があり、重大ニュース集だけ読んでいては足りない場面がある。ニュース・新聞にもできる限り目を通し、特に直近1~2年の社会的な出来事をよく知り、その背景や原因も理解しておこう。
2022年度
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】地理分野 | 標準 | 7分 | ★ |
【大問2】歴史分野 | 標準 | 4分 | ★ |
【大問3】歴史分野 | 標準 | 2分 | ★ |
【大問4】歴史分野 | やや難 | 2分 | |
【大問5】現代社会分野 | やや難 | 6分 | |
【大問6】現代社会分野 | 標準 | 4分 | ★ |
理科の攻略ポイント
例年通り、生物・物理・地学・化学の4分野からほぼ均等の出題であった。際立った難問は見られなかったが、昨年と比べるとやや難度が高くなっている。
また、例年通り時事的な内容や科学の知識を問う内容の出題も見られた。基本知識をしっかり身につけるとともに、日頃からニュース・天気予報などにも気を配り、幅広い知識を身につけておくことも必要である。
2022年度
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】小問集合 | 標準 | 3分 | |
【大問2】生物 食物連鎖 | やや難 | 5分 | |
【大問3】地学 太陽の動き | 標準 | 5分 | ★ |
【大問4】化学 気体の発生と性質 | 標準 | 6分 | |
【大問5】物理 浮力 | 標準 | 6分 | ★ |
国語の攻略ポイント
読解問題は、長めの文学的文章1問・短めの説明的文章2問・詩の鑑賞1題という出題がほぼ定形となっている。問題の難易度はさほど高くはないが、文章量は多いのでスピードを意識した練習を。
2022年度は計13000字ほどとなっている。今後も文章量の多さは意識しておくべきだろう。
小説・論説文・詩と各分野で対策を。特に小説は素材文が長いので、できれば読書を習慣として速く正確に読めるように訓練しておくことが望ましい。設問量も制限時間から考えると多いので、各設問をすばやく処理していく必要がある。テンポよく解き進める。
2022年度
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問一】漢字の書き取り | 標準 | 2分 | |
【大問二】詩の鑑賞 | 標準 | 11分 | ★ |
【大問三】論説文の読解 | やや難 | 15分 | ★ |
【大問四】論説文の読解 | 標準 | 9分 | |
【大問五】小説の読解 | やや難 | 13分 | ★ |
算数の攻略ポイント
大問は全部で13、これは例年より1題少ない青山学院の問題数になっている。テストの大半は大問1つに設問1つという問題であり、中盤・後半に設問が2つの大問が登場する。
対策としては、以下の分野を優先して取り組んでいくとよい。
「平面図形」…この学校で目立つのは、三角形などを折り返した図形から角度を求めていくというもの。3年前は【大問12】・一昨年度は【大問12】、昨年度は【大問11】に出題された。本年度も【大問10】に出題され、もはや「青学名物」と呼べる分野になっている。過去問は豊富にあるのでできる限り多くの問題にあたり、本年度のような難易度が少し高い年にも対応できるようにしておきたい。
「単位の計算」…面積・体積などの単位がきちんと頭の中に整理されていれば考え方は難しくない、が意外と単位換算を苦手とする生徒も少なくない。ただし、2年続けて出題されなかった。
他には、「割合と比」「整数問題(倍数と約数など)」「文章題(平均算が多い)」「速さ」など,オールラウンドな出題が特徴的だ。また、四則計算が必ず複数出される。
2022年度
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1~3】計算問題 | 易 | 3分 | ★ |
【大問4】相当算 | 易 | 4分 | ★ |
【大問5】平均算 | 標準 | 4分 | ★ |
【大問6】数の性質 | やや難 | 5分 | |
【大問7】つるかめ算 | 標準 | 5分 | ★ |
【大問8】水中の円柱の体積 | 易 | 4分 | ★ |
【大問9】点の移動 | やや難 | 5分 | |
【大問10】折りたたんだ平面図形の角度 | やや難 | 5分 | |
【大問11】速さと規則性 | 標準 | 5分 | |
【大問12】多角形の面積 | 標準 | 5分 | ★ |
【大問13】速さ(旅人算) | やや難 | 5分 |
青山学院中等部合格者の声
リーダーズブレインのプロ家庭教師は、お子さまのレベルやご希望にあわせて指導します。プロならではのノウハウでさまざまな課題を解決して志望校合格に導いてきました。
プロ家庭教師が合格をサポート
中学受験で40年以上の実績をもつリーダーズブレインは、これまで多くの中学受験生を志望校に合格させています。指導にあたる教師陣はすべて指導経験7年以上の中学受験専門プロ家庭教師です。
プロ教師対談インタビュー『中学受験生を伸ばすポイントは?』
豊富な経験から「合格までの最短距離」をプロ教師陣が語り合います。
伸びる受験生はどうしているのか?家庭でのサポートで親が気をつけるべきことは何か?勉強のサポートの仕方から親子の関係性など・・・ぜひ参考にしてください。
学校 | 青山学院中等部 |
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偏差値 | 2021予測偏差値 男57/女64(四谷大塚80%)・女56(サピックス80%) |
併願校 |
1月入試では市川中・東邦大学付属東邦中、2月は早稲田大学高等学院中・慶應中等部・早稲田実業中・明大明治中・渋谷教育学園渋谷中・吉祥女子中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
合格者 | 合格最低点は、男女による差(女子が高め)があるが、事前の過去問対策では、男子なら55%、女子なら65%は最低限クリアしよう。出身塾別で見ると、サピックスが多く、四谷大塚、日能研・早稲田アカデミーが続いている。 |
進学実績 | 卒業生の80%が青山学院大学に内部進学している。学部・学科は本人の希望と成績によって決定される。 |
その他 | キリスト教に基づいた教育を実践。基礎学力の充実と進路や興味に応じた学習ができる。いわゆる受験のための教育はおこなっていない。 |
基本情報 |
所在地 〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 最寄駅 銀座線/千代田線/半蔵門線「表参道」徒歩10分・JR/私鉄「渋谷」徒歩13分 連絡先 ℡:03-3407-7463 沿革 昭和22年開校。 |
