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中央大学附属中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「中央大学附属中学校の国語」
攻略のための学習方法

[問題構成の特徴]

例年、説明的文章と文学的文章の計2題の長文読解が出題されている。漢字やことばの知識も合わせて出題される。選択式問題が大半を占め、数問の書き抜き問題が出される場合もある。総解答数は55問ほどと多めである。
読む分量が多い点が大きな特徴である。素材文2題で計10000字超、それに加えて設問で使われる解説・補足文が5000字ほどと、総計15000字程度(2017年度)の文に目を通さなくてはならない。この解説文は主題や要旨について穴埋め選択で答えさせるもので、問題も兼ねているのでしっかり読む必要がある。
選択肢問題と読解のスピードを意識して、過去問・類似問題でよく練習しておかれたい。 

[読解問題]

読解の基本を身に付けよう。

〇論説文の読解

段落――形式段落と意味段落の整理をし、段落ごとのつながり・まとまりを把握する。意味段落の内容を小見出
    しのように簡単にメモしておくとあとでわかりやすい。

要点と細部――各段落の最重要な1文を見つける。傍線などで目立つようにしておくとよい。細部には要点を捕
       捉する説明や例え・言い換えなどがあるので注意しておく。

要約と要旨――要点をつなげれば要約ができ、その中でも筆者の一番言いたいことが要旨である。

論説文には専門的な用語や難解な考えなどが含まれているが、つまるところ、それらをわかりやすく端的に短くまとめるという作業が、論説文の読解の基本となる。本校の場合、設問の中の解説文がその役割を果たしてくれている部分があり、大きなヒントにもなっている。過去問を多くこなして、試験の特色をうまく利用できるように慣れておこう。

〇小説の読解

登場人物――名前・人数・それぞれの関係を整理する。それぞれの性格も把握しておく。

場面分け――時間・場所・人物の入出などで、場面の変わり目を見つける。場面の変わり目自体が問題となる場
      合もある。

心情把握――人物の言動・表情さらには情景などから人物の気持ちを読み取る。人物の性格が異なれば、その言
      動の意味するところも変わってくる。

主題――作者が描きたかったのはどんなことか。人物の成長や苦難・挫折などいくつかのパターンがある。小説を多く読んでいろいろなパターンに触れておこう。

本校の場合、この分野でも人物の心情や小説のテーマなどについて解説文で問題にしてくれている。そこには詳しい説明など解答のヒントも多く含まれているので、しっかり読んで正解につなげたい。

[まとめ]

文量の多さへの対処が重要になる。速く・正確に読めるように多くの文章を読んで経験値を上げておきたい。

問題も兼ねている解説文については、多くの試験では記述で答えたりたりする部分を選択式の穴埋め問題にしてあるので、手がかりも多くなり取り組みやすくなっているとも言える。記述問題への特別な対策が必要でない分は荷が軽いので、しっかり読解力を養うことに注力しよう。言語事項もひととおり訊かれるので手を抜かないように。

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2018年度「中央大学附属中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

読む分量の多さに対処する必要がある。解説・補足文も解答に直結するためしっかり読まなければならない。読むスピードをつけておくこと。

解答数は53問と多い方であるが、選択式問題がほとんどであり、記述式ほど時間は取られない。

【大問1】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:26分
  • ★必答問題

最初から「失敗しないこと」を目指すのでは創造力が培えない。失敗とうまく付き合って次に生かす方法を見つけるべきだと説いている。

問2 (ア)「取り返しのつかない間違い」・(ウ)「同じような誤りが繰り返された後」・(エ)「失敗を重ね
   続ける人」は「失敗から学ばない人」の話で、傍線部の「最初は失敗から始まる」の「失敗」とは合わな
   いので×。

問3 日本の教育現場で重視されているのは「決められた設問への解を最短で出す方法」だと書かれているの
   で、その内容に合う選択肢を選ぶ。

問4 3Dテレビは一時期日本でだけ流行ったという「限定的」な売れ方だった。そうした過去の成功にこだわ
   る(固執する)と現在の需要を逃すことになるのである。

問5 創造力をつけるのに大切なのは「自分で課題を設定する能力」だと述べている。そのために身に付けたい
   知識は「『こうすればまずくなる』という失敗例」だとある。字数も合うのでここを抜き出す。

問7 いきなり成功を目指すのではなく、小さな失敗(自分自身で実際に痛い目に合う)を経験してこそ本当の理
   解が得られるという「学び方自体」にも気づくことができるのである。

問8 .自分の著書が現代の風潮に問題を投げかける(一石を投じる)ものであってほしい。

   .前者と後者を比べる(秤にかける)と。

問10 (ウ)事故のニュースを話題に、失敗を隠すことは次の、さらに大きな失敗をもたらすと述べているの
     で、合う。

    (エ)失敗が致命的になってしまっては失敗から得たものを生かすことができないので、予想される失敗
     を念頭に置いて行動することで不必要な失敗を避けることができると書いているので、合う。

<時間配分目安:26分>

【大問2】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:24分

変わり者と思われていたバムさんだが、子供たちのために密かに大胆な(?)行動に出る。

問1 B 道路工事で大きな機械が動くのが珍しく、楽しんでいたようなので「わくわく」。

    「小さな声で」なので「ひそひそ」。

問2 (1)「雨が降れば道がぬかるむのは当然のことだ」というのが島民の認識である。

   (2)(カ)の「初めて自動車が登場した」は内容と合わない。

     (3)大人たちまで工事のようすを何時間も見ていた。

問3 漢字で書くと「専ら」。

     「めったに~ない」と否定の語をともなう。

問4 (ウ)物語後半で、バムさんは子供たちに新品の野球道具をプレゼントしている。口では精神力だといい
         ながら、子供たちが道具の古さを嘆くのも理解できると思っていたのだろう。

   (オ)子供たちの話ぶりから、負けたのは古い道具のせいで、相手チームの道具をうらやましく思ってい
     ることがわかる。

問6 「ぼく」は「なんだか馬鹿なことをしている」と思っている。「街灯の光を避け」たりする行動がおおげ
          さに感じられているが、父の方はけっこう「真剣」な様子なので、「意外」に思っている。

問7 (ア)(エ)(オ)は内容も似ていて正しそうだが、(エ)の「サブローさんが自ら指定した時間」について
         は誰が時間を決めたのか確認できないので×。

問8 d「うらめしそうに言った」とある。

   e「幸運は十字路に埋めて皆と分かち合わないと、同じくらいの不幸が訪れる」という言い伝えがある
               ことが説明されている。

問9 (1)解説文の最後で子供たちがバムさんの新たな一面を発見した、とあるので「発掘」を(ア)の意味でも
              使っていることがわかる。

   (5)あまり愛想のよくなさそうなバムさんだが、子供たちの野球の世話をやいたりしているところを見
              ると、彼なりに島の人々との交流を図っている様子がわかる。

   (6)バムさんが宝物を「発掘する」ことと、子供たちがバムさんの新しい面を「発掘した」こととが、
     重ねられている。

<時間配分目安:24分>

攻略のポイント

問題自体は特別に高難度というわけではないので、時間が足りずに問題に手が付けられないという事態になったらもったいない。過去問で文章量の多さによく慣れておき、とにかくひととおりは目を通せるように、長文を読むスピードはぜひともつけておきたい。

解説文の穴埋め選択肢という形式にも十分に慣れておくこと。選択肢問題が大半であることも意識して類似問題をこなしておくこと。

漢字やことばの知識も難問ではないので、地道に覚えておいて得点を稼ごう。

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