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栄光学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「栄光学園中学校の理科」
攻略のための学習方法

科学法則の理解

科学法則は、暗記するのではなく、きちんと理解しよう。暗記と理解は、似て非なるものだ。教科書に書いてある公式を暗記したら、そこから、どのような物事にその科学法則が活用できるのか、理解を深めておきたい。

例えば、【大問2】の(7)は、電気と電流の科学法則が、身の回りにある玩具の自動車において、どのように活用されているのかを、問うている。それぞれのコンデンサーの電流の大小と、自動車の速度には関係があるが、では、実際に設計者に自分がなったと想定して、どちらのコンデンサーを選ぶべきなのか。
このような想像力は、科学法則の暗記からではなく、科学法則の活用から、身についていく。

生活環境の観察

設問文の題材は、小学生の生活環境で出会いそうな物事だ。ここで問われているのは、志望者が、生活環境とのやりとりの経験から、知識を深めているかどうかだ。

例えば、【大問1】の(1)は、身近にある食物を題材にしている。正答するためには、科学的な目で、食物を観察した経験が、求められる。食物の色や形や味は、理科の知識がなくとも理解できるが、栄養素については、理科の知識が必要だ。

現代社会は、何気ない暮らしのなかに、いくつもの科学法則がそれとなく潜んでいるので、観察する機会には困らないだろう。実験授業や理科教室も、各地で開催されている。それでも、もし実験の経験が不足していると感じたら、担当の家庭教師に、おすすめの理科の実験教材を紹介してもらってもいいだろう。
授業を提供して終わりではなく、子どもの学習状況に合わせて、学習全体を支援できる点に、家庭教師の強みがある。

答案作成力

答案作成能力のうち、注目したいのは、速度と精度の、2つの能力だ
これらの能力は、一朝一夕には身につかない。単純な知識の暗記であれば(一問一答であれば)、直前の対策でも、生徒に身につけさせることはできる。しかし、答案作成能力は、短期的には伸びにくい。長期間の学習によって、少しづつ身につけていくものだ。

したがって、栄光学園中学校の志望者は、受験の早い段階から(理想的には小学5年生の後半から)、本番を想定した学習を心掛けたい
具体的には、演習問題を解く比率を増やすべきだ。中学受験のカリキュラムは、知識を定着する暗記と、知識を活用する演習に、大別される。基礎知識の暗記では満足せずに、積極的に演習まで、挑戦していってほしい。学習時間を増やすことにはなるが、その演習の成果は、受験の本番が近づいてくれば、はっきりと現れてくる。

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2016年度「栄光学園中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は40分で、得点は50点満点だ。大問数は2問で、さまざまな単元の知識が、総合して出題される。設問数は18問で、そのうち記述形式が4問ある。解答速度よりも、受験者の思考力によって差がつく試験構成となっている。

【大問1】生物分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

単元:植物、人体のしくみ

内容:身近な植物の栄養が、人体に摂取され、消化されるまでの一連の流れを確認しようとしている。日頃から科学的な知識を通して物事を観察しているかが問われている。

形式:図やグラフなどの資料を読みこんで解答していく資料読解形式だ。

(1)問われている食物は、いずれも、小学生の日常生活で出会えるものだ。教室で理科の知識を学び、生活に戻ってから観察した経験があれば、「米と炭水化物」「大豆とタンパク質」「ゴマと油」というように、資料を読み解けるはずだ。

(3)肝臓の「名前」ではなく「位置」を答えさせる設問だ。中学受験においては、知識が、「名前だけの丸暗記」になっている受験者がいるので、注意したい。きちんと資料も確認しながら、知識を深めていこう。

【大問2】物理分野

  • 難度:
  • 時間配分:30分
  • ★必答問題

単元:電気、電流、電池

内容:小学校の理科における電気単元の内容が、総合的に問われている。「電気の性質」、「電流と回路」、「発電と電池」などの科学法則を、一貫して理解しておきたい。

形式:実験によって事実を確認し、その事実から背後にある科学法則を考察する経験推論形式だ。また、解答方法は、択一式でなく記述式なので、文章を短くまとめる訓練も必要となる。

(1)まず、知識として、道具には人間の事故を防ぐしくみが備えられている。例えば、乾電池の凹凸の形状は、電流の+と-の方向を、間違えないためにある。そのような知識をもって、コンデンサーの形状に注目すると、足の長さが異なることに気づけるだろう。

(2)二つの事実を比較させ、法則を推論する設問だ。グラフの変化の原因は、「発電機回転の速さ」だと気づきたい。

(3)同様に、二つの事実を比較させ、法則を推論する設問だ。グラフの変化の原因は、「コンデンサーの大小」だと気づきたい。また回答は、記述形式になっていて、ある程度書き慣れておかないと、正答できないだろう。

(6)グラフの情報が、現実の世界にどのような影響があるのか、想像する力が求められている。

(7)科学法則の知識だけではなく、知識を現実社会で活用できるかが問われている。科学の法則が、単なる計算式の暗記ではなく、実験を通してきちんと活用できるようになっているか、気をつけて学習したい。

攻略のポイント

いずれの設問も、受験者の思考力を試そうとしている。これは、単純な暗記ができる記憶力とは、異なる能力だ。

一問一答形式の試験で、得点が良くとも、本校の過去問を解き始めたら、急に得点が下がってしまう受験者がいる。その場合は、学習方法が、暗記中心になっていないかを、点検しよう。

本校への王道の学習方法として、科学法則を丸暗記するだけではなく、日常生活のどの場面で、どのように活用されているのか、小学生なりに思考する経験を積んでおきたい

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