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栄光学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「栄光学園中学校の理科」
攻略のための学習方法

科学法則の理解

科学法則は、暗記するのではなく、きちんと理解しよう。暗記と理解は、似て非なるものだ。教科書に書いてある公式を暗記したら、そこから、どのような物事にその科学法則が活用できるのか、理解を深めておきたい。

例えば、【大問2】(2)は、植物の蒸散のしくみが理解できていないと、正答できない。植物の蒸散に影響を与えるのは、土に蓄えられた水量、植物が根から吸い上げる水量、天候などだ。さまざまな単元の知識を関係づけて、志望者が体系的に理解できているかが、問われている。

 

生活環境の観察

設問文の題材は、小学生の生活環境で出会いそうな物事だ。ここで問われているのは、志望者が、生活環境とのやりとりの経験から、知識を深めているかどうかだ。

例えば、【大問1】の(1)は、スポンジという身近にある器具を題材にしている。スポンジにおける水の移動が、自然界における植物のダムに相当することを、最終的には理解できるように、誘導している。正答するためには、科学的な目で、物事を観察した経験が、求められる。

現代社会は、何気ない暮らしのなかに、いくつもの科学法則がそれとなく潜んでいるので、観察する機会には困らないだろう。実験授業や理科教室も、各地で開催されている。それでも、もし実験の経験が不足していると感じたら、担当の家庭教師に、おすすめの理科の実験教材を紹介してもらってもいいだろう。授業を提供して終わりではなく、子どもの学習状況に合わせて、学習全体を支援できる点に、家庭教師の強みがある。

 

答案作成力

答案作成能力のうち、注目したいのは、速度と精度の、2つの能力だ。これらの能力は、一朝一夕には身につかない。単純な知識の暗記であれば(一問一答であれば)、直前の対策でも、生徒に身につけさせることはできる。しかし、答案作成能力は、短期的には伸びにくい。長期間の学習によって、少しづつ身につけていくものだ。
したがって、栄光学園中学校の志望者は、受験の早い段階から(理想的には小学5年生の後半から)、本番を想定した学習を心掛けたい。
具体的には、演習問題を解く比率を増やすべきだ。中学受験のカリキュラムは、知識を定着する暗記と、知識を活用する演習に、大別される。基礎知識の暗記では満足せずに、積極的に演習まで、挑戦していってほしい。学習時間を増やすことにはなるが、その演習の成果は、受験の本番が近づいてくれば、はっきりと現れてくる。

 

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2017年度「栄光学園中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は40分で、得点は50点満点だ。大問数は3問で、さまざまな単元の知識が、総合して出題される。設問数は24問で、そのうち本格的な記述形式が4問ある。解答速度よりも、受験者の思考力によって差がつく試験構成となっている。

【大問1】物理(思考問題)

  • 難度:標準
  • 時間配分:14分

水とスポンジという身近な器具を通して、自然界の水がどのように移動していくかを、考察できるかが求められている。実験と資料から、背後にある科学法則を考察する経験推論が重要になる。また、解答方法は、本格的な記述形式が含まれるので、文章を短くまとめる訓練も必要となる。

(4)スポンジにたくわえられた水の重さが、変わらない状況だ。この状況は、注水量と放水量が、均衡していると考えられる。

(7)スポンジが厚くなると、蓄えられる水の最大値は増すが、この1点だけの指摘では不十分となる。もう1点、スポンジが厚くなっても、測定終了時に蓄えていた水は、あまり変化がない点も、指摘しておきたい。解答用紙の記述欄からも、どれだけの記述量が必要なとなるのか、判断できるようになっておきたい。

【大問2】生物(植物の成長)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

身近な植物における水の循環の実験を通して、生物を含めた自然界について考察できるかが求められている。資料から、必要な情報だけをすばやく読解する能力が求められており、受験者の演習量によって、解答時間に差がつく構成となっている。

(3)受験者の資料読解の能力の、基準となる設問だ。間違えてしまった場合は、資料問題の演習量を増やしておこう。

(4)受験者の思考力を試す設問だ。実験において、時間によって変化しているのは、植物の葉の蒸散する能力だ。したがって、植物が成長していったと考えられる。

【大問3】物理と生物

  • 難度:
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

先の大問で自然界の法則を分析したのちに、より広範囲の事象へと、理解を広げていく設問だ。植物の生態と、水の性質という知識の集積が、世界全体の深い理解へと結びついていく優れた設問構成だ。
理科の本格的な記述となり、一般の教材では対応できない。専門のカリキュラムによる対策が必要で、家庭教師に個別に作成を依頼してほしい。

攻略のポイント

いずれの設問も、受験者の思考力を試そうとしている。これは、単純な暗記ができる記憶力とは、異なる能力だ。一問一答形式の試験で、得点が良くとも、本校の過去問を解き始めたら、急に得点が下がってしまう受験者がいる。その場合は、学習方法が、暗記中心になっていないかを、点検しよう。本校への王道の学習方法として、科学法則を丸暗記するだけではなく、日常生活のどの場面で、どのように活用されているのか、小学生なりに思考する経験を積んでおきたい。

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