明治大学付属中野中学校 入試対策
2025年度「明治大学付属中野中学校の理科」
攻略のための学習方法
いわゆる難問、奇問はなく、これまでの学習中に見たことのある問題が大半を占めるから、受験テキストを使った学習が重要となる。例年、「物理、化学、生物、地学」の4分野からそれぞれ1、2題ずつ計6~8題出題されるため幅広い学習が必要であるが、基本~標準程度の問題を完璧にこなせるようにしておけば合格点に手が届くだろう。さらに得点を取りたければ発展的な問題の演習量を増やすと良い。また、一通りテキスト学習を終えたら、最低でも1週間に1年分以上の頻度で過去問演習を繰り返し、ミスをした問題について受験テキストを使った類題の反復練習をすると効率が良い。
以下、分野別に学習法を述べる。
【物理・化学】
計算問題の学習を主軸としつつ、言葉の意味や現象・実験器具についての知識も正確に理解しておきたい。また、物理分野、化学分野ともに表やグラフを用いた問題が頻出であるから、正しく解けるように練習を積んでおきたい。この分野に苦手意識を強く持っていた人でも、原理や法則の意味・使い方、文章の読み取り方、グラフや表の読み取り方などを知れば、意外とすんなり納得できる場合があるから諦める前に解決の道を探って欲しい。丁寧に図解されている参考書を読んだり、先生に図解してもらったりして解決するのが有効だろう。また、根本原理を理解した後に練習を重ねればさらに安定的に得点しやすくなる分野であるから、1日に1問ずつ問題を解いたり、週に2回程度理科の計算練習をしたりするなど理科の学習をルーティン化して解き慣れておくとさらに心強い。
【生物・地学】
これらの単元では知識問題が多く出題される。暗記が必要な部分については、初めは文章や図を良く見て覚えていき、ある程度覚えた時点で知識を引き出す練習をすると良いだろう。知識を引き出す練習としては、お家の人や先生にクイズ形式で出題してもらったり、テストをして実力を試したりするとよい。その際、受験テキストの一問一答形式の問題や基礎を確認するような問題、語句の穴埋め問題などを活用しても良い。本校入試ではマニアックな知識は必要ないから、重要語句の確認をするとよい。
地学分野の天体や生物分野の蒸散や光合成量の問題については計算や作図問題も出題されるため、図の描き方や図・表の見方を理解することが重要となる。この部分においても、自分一人では納得できない場合、丁寧な図解がある参考書を読んだり、家庭教師や塾の先生に教えてもらったりして早期解決しておきたい。
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2025年度「明治大学付属中野中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問数は物理、化学、生物、地学からそれぞれ2題ずつの計8題で、総問数25問と例年通りの分量だった。その内訳は、選択問題が15問、数値記入が9問、語句記入が1問だった。基本~標準程度の知識や思考・計算能力を幅広い単元において問う内容である。時間は30分であるから、1題あたりに使える時間は3、4分程度である。
【大問1】植物・動物/生物
- 難度:易
- 時間配分:3分
- ★必答問題
有名な動植物の生態についての知識を問う内容。いずれも標準的な難易度であるから、高得点を取りたい。
(1) 知っていたらそれまでだが、季節感を考えると良いかもしれない。
(2) 定番の知識問題だろう。問われている変態の種類を取り違えないようにしたい。
(3) 確実に正解したい植物に関する語句記入問題。漢字指定ではないことにも注意したい。
<時間配分目安:3分>
【大問2】血液/生物
- 難度:易
- 時間配分:4分
- ★必答問題
血液の流れやはたらきに関する問題。標準的な難易度であるから高得点を狙いたい。
(1)(2) この2問は基本的な知識問題であるから確実に正解したい。
(3) 与えられた情報をもとに、腎臓に流れ込む血液や尿の量を求めさせる計算問題。時間の単位に気をつけながら解きたい。
<時間配分目安:4分>
【大問3】流水のはたらき/地学
- 難度:易
- 時間配分:3分
- ★必答問題
川底および海底の堆積物に関する知識問題。受験教材において定番とされる内容だ。
(1) 川底の断面図に関する問題。侵食・運搬・堆積の三作用の強弱と結び付けて考えると良い。
(2) 海底の堆積物に関する問題。水深と堆積物の粒の大きさの関係を思い出したい。
<時間配分目安:3分>
【大問4】月/地学
- 難度:易
- 時間配分:4分
- ★必答問題
月および地球の見え方、月の満ち欠けの周期に関する問題。こちらも定番の問題ではあるが、図の確認や数値計算を適切に行い、論理的に考えることが重要。
(1)(2) 与えられた、太陽・地球・月の位置関係を表す図を確認しながら解くと良い。
(3) 与えられた月の南中時刻の一日のずれをもとに、月の満ち欠けの周期を計算させる問題。何をもって満ち欠けの周期となすか、という点について良く吟味してから解きたい。
<時間配分目安:4分>
【大問5】水溶液の濃さ/化学
- 難度:易
- 時間配分:3分
- ★必答問題
実験器具の使用法と水溶液の濃さの関係について考えさせる問題。実験の操作をイメージし、適切に根拠立てて答えを導くことが重要。
(1)(3) 実験操作の一部を変更した場合の、メスフラスコ内にできあがる水溶液の濃さについて考えさせる問題。それぞれの操作のもつ意味について考えると良い。
(2) メスフラスコの目盛の読み方に関する問題。水面の形に注意したい。
<時間配分目安:3分>
【大問6】光/物理
- 難度:標準
- 時間配分:4分
- ★必答問題
光の性質および進み方について、実験を通じて考えさせる問題。こちらも定番の内容であるため基本的な知識で事足りるが、適宜光の道筋を描きながら考えると良い。
(1) 水槽内の球を水槽の上から見たときの様子に関する問題。光が水から空気中に進む際に起こる屈折という現象について考えると良い。
(2) 凸レンズの左半分を覆ったときにできる実像についての問題。物体の各点から発された光がどのような経路をたどるか、考えると良い。
(3) 鏡に映る像に関する問題。こちらも光の経路を考えると良い。
<時間配分目安:4分>
【大問7】てこ/物理
- 難度:易
- 時間配分:4分
- ★必答問題
太さが一様な棒のつり合いに関する計算問題。こちらも定番の内容ではあるが、与えられた図を見ながら、正しく筋道を立てて考えたい。
(1) 左端と右端の2点で半分ずつ重さを負担していると言える。
(2)(3) 棒の中心に棒の重心があること、棒の長さを棒の重さが比例することを考えると良い。
<時間配分目安:4分>
【大問8】ものの溶け方/化学
- 難度:標準
- 時間配分:4分
- ★必答問題
食塩およびホウ酸の溶解に関する問題。こちらも定番の内容ではあるが、示されたデータを見ながら、適切な計算を行いつつ解き進めたい。
(1)(2) 同じ温度では、水の量と溶ける限度量が比例することを利用する。
<時間配分目安:4分>
攻略のポイント
問題数が多すぎることはないが、一問にかけられる時間が短いため、だらだら解かず、分かるものから順に素早く解いていくことが大切である。一部の問題では、知識を忘れてしまっている場合でも問題文の内容から推理することで回答できる場合があるから、問題文を丁寧に読みたい。計算系の問題では文章をよく読み、表やグラフや図をよく見ることを心がけたい。また、難易度は高くなくても、少しひねった問い方をされるときがあるため、問われているものが何であるのかを正しく把握してから答えを書くようにして欲しい。
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