洗足学園中学校の傾向と対策
本年度:2023年度 1回
本年度 | 一昨年度 | 一昨年比 | |
---|---|---|---|
サピックス | 57 |
55 |
+2 |
日能研 | 64 | 65 | -1 |
四谷大塚 | 65 | 65 | ±0 |
首都圏模試 | 74 | 73 |
+1 |
※サピックス偏差値・日能研偏差値・四谷大塚偏差値・首都圏模試偏差値は各社公表の数値から合格可能性80%を記載。あくまでも比較検討の目安としてお役立てください。
洗足学園中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第2回
受験の攻略ポイント
神奈川の女子難関校。どの科目も、標準的な問題を難なく解けるようになるとともに、各科目それぞれ、洗足学園の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
算数 | 条件や状況を整理しながら考える力が強く求められる。式や考え方を記述する問題が一部あり対策が必要。 |
---|---|
国語 | 「説明記述」での「複雑な設問内容」をいかに的確に解きほぐすかが、最大の攻略ポイント。 |
社会 | いかに「細部」に着目して「判断」できるか、いかに「知っていること」に結びつけられるかということが重要。 |
理科 | 「知識量」「スピード」「計算力」のどれも問われる難易度の高いテストになっているため、対策は必須。 |
算数の攻略ポイント
本校では、後半の大型問題で、速さや容器に水を入れる問題などがよく出題される。これらの問題では、グラフが与えられていて、それを読み取りながら考える場合が多い。
その他には、数の性質・規則性に関する問題や条件を整理して考える問題も多い。
なお、前半の小問集合では、あらゆる分野から出題され、目立った傾向はない。
2023年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】四則計算 | 易 | 2分 | ★ |
【大問2】小問集合 | 標準 | 6分 | ★ |
【大問3】小問集合 | 標準 | 19分 | |
【大問4】流水算 | やや難 | 14分 | |
【大問5】立体図形 | 標準 | 9分 |
国語の攻略ポイント
※本校は例年3回の試験が実施されているが、ここでは全て「第二回試験」についての説明。
「論説文」(あるいは「説明文」。
2023年度は「論説文」)と「小説」の大問2題という出題形式(本年度も同)。「漢字問題」や「総合的知識問題」は小問扱い。総文字数は例年6500~8000字前後だったものが近年は減少傾向で昨年度は約5400字だったが、本年度は再び増加して約7400字(揺れ動いているので要注意)。解答数は従前25程度だったが、本年度は昨年度に引き続き増加して32。「設問形式」「設問内容」は、「選択肢」「抜き出し」「空所補充」「脱文挿入」「本文合致」(本年度は「脱文挿入」未出)、「説明記述」(5~8問程度。本年度は7問)など。
尚、本年度は本校としては初出の「不適切感想判別選択肢設問」があった(昨年度初出の「内容推測記述設問」も含めて新傾向か? 今後の動向に要注意)。本校の特徴は、「説明記述」の難易度が高いということだ(そもそも「設問内容」が素直ではないものが多い)。さらに、配点比率も高い(本年度は43%)。時間と解答数を考えると、当然ながら「説明記述対策」が最重要となる。100点満点。試験時間は50分。
2023年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
[大問一]「論説文の読解」(「説明記述」「漢字書きとり」あり) | 標準 | 25分 | ★ |
[大問二]「小説の読解」(「不適切感想判別」「総合的知識問題」あり) | やや難 | 25分 |
理科の攻略ポイント
「生物分野」…「動物」「植物」「人体」から幅広く知識問題と考察問題が出題される。
「地学分野」…「天体」が頻出であり、詳しい知識から思考力まで問われる。
「物理分野」…「力学」「電流」「光」などが頻出である。
「化学分野」…出題単元は様々だが、難度の高い計算問題が多く、初見の内容への対応力も求められる。
2023年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】物理(鏡) | 易~やや難 | 8分 | ★ |
【大問2】化学(アルミニウムと鉄) | やや難〜難 | 10分 | ★ |
【大問3】生物(動物・植物・人体) | 易~やや難 | 5分 | ★ |
【大問4】地学(太陽系の惑星) | 易~やや難 | 7分 | ★ |
社会の攻略ポイント
※本校は例年3回の試験が実施されているが、ここでは全て「第2回試験」についての説明。
「地理」「歴史」「公民」「時事」、全ての単元から出題さる(2023年度も同)。
尚、一昨年度に出題され昨年度は未出だった「考察問題」が本年度再び出題された。
新たな「大学入試制度」を意識したものなので、来年度以降も引き続き要注意だ。
大問は例年3題(本年度も同)。各大問は基本的には各単元対応だが、一部他の単元が混在する年度もある(本年度も混在あり)。配点比率は従前「歴史」「地理」「公民」がほぼ同じで各3割程度だったものが、昨年度は「公民」がトップの3割半になった。本年度は、「歴史」と「地理」がともに3割強、「公民」はほぼ2割半で、「考察問題」と「時事」はわずかだ(近年動いているので注意したい)。全解答数は30程度(本年度は29)。出題形式は、「リード文」や「単一テーマ」に対する「説明文」、それに関するさまざまな「地図」「地形図」「統計資料」「模式図」「歴史史料」「写真」「図版」などからの(本年度は「図版」未出)、各単元に応じた「小問」が並ぶというもの。
本校の特徴は、「統計資料」の読み取りで「難問」が多いこと、また、一部の「選択肢設問」で紛らわしく(「不適切」「組み合わせ」も混在)、判別が難しいものがあることだ。両者に共通しているのは「あと一歩の深知り知識」が求められていること(本年度は特に「公民」単元)。そして、「社会」「理科」の試験を同じ時間内に実施するという点も大きな特色だ。「時間配分」がとても重要になる。万全な対策が必要だ。75点満点。試験時間は「理科」と合わせて60分。
2023年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】「地理」(「説明記述」1問あり) | 標準 | 9分 | ★ |
【大問2】「歴史」(「説明記述」1問あり) | 標準 | 10分 | |
【大問3】「公民」(「時事」「考察問題」各1問あり) | やや難 | 11分 |
洗足学園中学校合格者の声
リーダーズブレインのプロ家庭教師は、お子さまのレベルやご希望にあわせて指導します。プロならではのノウハウでさまざまな課題を解決して志望校合格に導いてきました。
先生は、子供の気持ちに寄り添いモチベーションを常に上げて下さいました。
問題への取り組み方についてもていねいに指導していただきました。
わからないところがすぐに解決できるのは、忙しいスケジュールの中、大変助かりました。
先生と学習した後は、やる気がアップし、別の教科も吸収が早くなりました。
先生と学習した1年は子供にとって、大変貴重な体験となったと思います。
西岡先生でよかったと親子共々感じております。ありがとうございました。
プロ家庭教師が合格をサポート
中学受験で40年以上の実績をもつリーダーズブレインは、これまで多くの中学受験生を志望校に合格させています。指導にあたる教師陣はすべて指導経験7年以上の中学受験専門プロ家庭教師です。
プロ教師対談インタビュー『中学受験生を伸ばすポイントは?』
豊富な経験から「合格までの最短距離」をプロ教師陣が語り合います。
伸びる受験生はどうしているのか?家庭でのサポートで親が気をつけるべきことは何か?勉強のサポートの仕方から親子の関係性など・・・ぜひ参考にしてください。
学校 | 洗足学園中学校 |
---|---|
偏差値 | 2023予測偏差値①65(四谷大塚80%)①57(サピックス80%) |
併願校 |
豊島岡女子中・広尾学園中・横浜共立中・鷗友学園女子中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低65%はクリアしよう。出身塾別で見ると、日能研が多く、サピックス・四谷大塚・早稲田アカデミーが続いている。 |
進学実績 | 東大・東京外語大・横浜国立大を始めとした国立大に20%、早稲田大・慶應義塾大・上智大に90%、MARCHに140%が合格している。 |
その他 | 高校での募集を行わない、完全中高一貫校。英語教育が重視され、アメリカやイギリスでの語学研修や短・長期留学なども行われている。 |
基本情報 |
所在地 〒213-8580 神奈川県川崎市高津区久本2-3-1 最寄駅 JR「武蔵溝ノ口」徒歩8分・東急田園都市線/大井線「溝の口」徒歩8分 連絡先 ℡:044-856-2777 沿革 大正15年開校。 |