巣鴨中学校 入試対策
2025年度「巣鴨中学校の社会」
攻略のための学習方法
〇問題構成・形式
巣鴨中学の試験は、近年は大問3つ、それぞれに地理・歴史・政治分野が割り当てられ、配点も地理・歴史が多めであり、やや地歴重視と言える構成になっている。総解答数25~30問で時間は30分なので、時間には余裕がある。
出題形式は記号選択・正誤選択が多く、用語記入が数問混じる。例年では出されていなかった記述問題が、2019年度以降では出されるようになった。今後の傾向として記述問題の練習もしておかれたい。
解答形式が少し複雑な設問が見られるので、問題文を注意して読み、誤解しないよう気をつけること。
内容自体は極端な難問は出されないが、正解を選ぶのに細かい正確な知識を必要とするものがあるので、選択式だからといって油断はできない。記入は漢字指定なので、漢字が書けなければ得点にはならない。
〇地理分野
地図に示された範囲の地勢・気候・産業について問う形が多い。
長野県の地形図といったひとつのテーマに沿って出題される場合もあるし、各都道府県の産業のように広く総合的に訊かれる場合もある。各地の農・林・水産業、貿易とその相手国、地形や地形図の読み取りなどの問題が過去に出題された。特に、農産物と気候(雨温図)の問題は出される年が多くなっている。2019年度では災害と防災というテーマで地震・水害やその対策について詳しく訊かれる問題が出された。
テキストで各基本事項を押さえたら、地図・白地図で地形・位置・産業の特色などをまとめていく。特に、各地域の農産物の分布など、最新版の資料集でデータを集めておく。気候区ごとの雨温図の特徴と代表的な都市は正確に頭に入れておくべきである。また、地名を答える問題も多いので、地図で位置を確認し、漢字で書けるようにしておく。
2023年度はこちらの分野で記述問題が2問出されている。
〇歴史分野
各時代・各分野から幅広く出題される。
短い本文を読んでから各問に答えるパターンと、箇条書きの短文説明に1問1答で答えていくパターンとがある。他校の試験で見られるような史料は、本校ではほぼ出されていない。
選択肢の中にミスを誘う紛らわしい一言が含まれていたりするので、注意が必要である。
問題文も含めて細部まで気を抜かずに読むことを心がけたい。
時代順の並べ替えも出されているので、年表を活用して流れが頭に浮かぶようにしておく。また、年号を直接訊かれる問題もあるので、自分なりのやりやすい覚え方を見つけて暗記したい。
また、2024年度ではこちらの分野で記述問題が1問出されている。
〇政治分野
日本国憲法・三権の仕組みとはたらき・時事問題などが出される。
中国の経済成長やヨーロッパ連合など、テーマを絞って出題される問題と、環境・経済・政治などについて述べた10ほどの短い説明文の正誤を選択する問題と、およそ二つのパターンが見られる。2021年度では40~45字の記述問題2問が出された。
まずは日本国憲法と政治の仕組みの基本事項をしっかり覚える。
正誤を選ぶ問題は、細かい部分まで正確な知識が要求される。テキストに載っていること、新聞・ニュースで知ったことなど、そのつどよく調べて正確に理解しておけば、大きな力となる。2025年度ではこの分野で記述問題が出された。
〇地歴対策
地理と歴史の配点が大きいことを考え、この2分野は重点的に取り組み、特別な難問や細かすぎる知識は問われないので、基礎力の充実に努める。
地理分野は出題傾向に少し偏りがあるので、良く出る問題を過去問で調べてその範囲は特に念入りに学習しておく。
歴史はやや細かい知識が問われることがあり、並べ替え問題も見られるので、テキストと年表を併用し、その事項の周辺まで詳しく見ておくようにする。時事問題対策として、広く社会の出来事に関心を持ち、目を向けることも忘れないでほしい。
さらに、本校の特徴である選択肢問題への対応がある。細部にまで注意が必要な選択肢や、複雑な答え方をさせる設問など、ミスを誘うような出題が多いので、過去問を多くこなして、落ち着いて対処できるように慣れておくことが重要である。
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2025年度「巣鴨中学校の社会」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
総解答数は25問。地理分野10問・歴史分野10問・政治経済分野5問という割合であった。
記述問題が出されているので、他の問題をテンポよく答えて、統計データの読み取りなどとともに記述に少し多めに時間を回せるようにしよう。
選択肢の細部の違いも見落とさないように慌てずに目を通そう。
【大問1】地理分野
- 難度:標準
- 時間配分:11分
- ★必答問題
繊維を題材に、産業や循環型モデルなどについて訊かれている。
問1 ウ
問2 う. い草の自給率はおよそ20%である。
問3 パルプ
問4 中国・ベトナムからの輸入が多い(あ)は衣類、中国・ニュージーランドが上位の(い)は羊毛、(う)が綿花である。
問5 枝先が3つに分かれていることから「みつまた」と呼ばれる。
問6 エ・キ
問7 新潟県の伝統工芸である小千谷ちぢみの説明である。
問8 (あ)はトヨタ自動車のことで愛知県、(う)は富岡製糸場のことで群馬県、(い)が時計やオルゴールなど精密機械の生産が盛んになった長野県のことである。
問9 ①は販売計画として需要の予測や生産量の決定などを行うので(い)、②は購入者として衣服を無駄にしない方法を考えている(う)、③は着なくなったときに資源として考える(あ)があてはまる。
問10 い. 再生繊維を使っても生産コストはゼロにはできない。
〔ワンポイント!――地理分野は基本的な問題が多い。ミスなくしっかり得点しよう。〕
<時間配分目安:11分>
【大問2】歴史分野
- 難度:標準
- 時間配分:11分
- ★必答問題
年表を参考にしながら、各時代の人物や出来事について答える問題。
問1 資料は『魏志』倭人伝で、卑弥呼は「親魏倭王」と刻印された金印を授かったとされる。
問2
ア. 壬申の乱に勝利し天皇に即位したのは弟の大海人皇子である。
ウ. 蘇我馬子ではなく、蘇我入鹿である。
エ. 藤原京に遷都したのは持統天皇である。
問3
A. 東大寺の大仏が当てはまる。
B. 平等院鳳凰堂は阿弥陀如来を本尊とする浄土教の寺院である。
C. 資料2は達筆として知られた空海の書である。
問4 院政を始めたのは白河上皇である。
問5 イ・空也(平安時代中期)→ウ・法然(平安時代末期)→エ・日蓮(鎌倉時代後期)→ア・夢窓疎石(南北朝時代)
問6
A. 信玄堤で知られる武田信玄。
B. 桶狭間で織田信長に敗れたのは今川義元。
C. 長州藩の藩主となった毛利氏。
問7 エ・海外渡航禁止令(1635年)→イ・生類憐みの令(1685年)→エ・上米の制(1722年)→ア・異国船打ち払い令(1825年)
問8 イ(北九州)→エ(和歌山県沖)→ウ(群馬県)→ア(函館)
問9 日本の細菌学の父とも呼ばれた北里柴三郎。
問10 第二次世界大戦の講和会議はアメリカのサンフランシスコで開催された(サンフランシスコ平和条約)。
〔ワンポイント!――本校は組み合わせの選択肢問題が多い。正誤の組み合わせも多く、一問の正解に複数の知識が必要となる。選択肢の語句をよく吟味し、見落とし・勘違いのないよう、注意しよう。〕
<時間配分目安:11分>
【大問3】政治経済分野
- 難度:標準
- 時間配分:8分
- ★必答問題
選挙制度について考える問題。
問1
(1) 街頭演説で質問したり発言したりという、「表現の自由」を主張したと思われる。
(2) 演説が妨害されたとすれば、聴衆の「知る権利」が侵害されたということになる。
問2 基本的人権は誰にも侵されることのない権利であるが、「公共の福祉」に反した場合は、刑務所に収監されるなどの制限を受けることもある。
問3
(1)
・(例) 町内会の会議でのスピーチだけでなく、町民みんなが意見を言ったり話を聞いたりする機会を設けた方がよかった。
・(例) 急遽、決選投票が行われることになったが、あらかじめルールとして決選投票について規定しておいた方がよかった。
〔ワンポイント!――与えられた資料から考えられることを答える記述問題で、単なる知識では答えられない。社会のいろいろな出来事に関心を持ち、さまざまな立場から考えてみる練習をしておこう。〕
(2) A. 「シルバーデモクラシー」とは、投票率が高い「高齢者」の意見が政治に反映されやすいという意味である。
問4
ア・イ 他の世代・年齢層のグラフが示されていないので、比較ができない。
エ 現在の資料が示されていないので、判断できない。
<時間配分目安:8分>
攻略のポイント
問題数や配点などが、以前のような毎年一定の形式ではなくなっている。問題の難易度や質問の内容には大きな変化はないので、過去問でしっかり傾向を見ておこう。
基本事項の問題が多いが、決して簡単な試験ではない。基本の中の高いレベルの実力が求められる。テキストを細かい部分まで正確に覚える必要がある。
2019年度から記述問題が加わった点に注意が必要である。今後もこの傾向は続くと考え、準備をしておく必要があるだろう。
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