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東邦大学付属東邦中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「東邦大学付属東邦中学校の社会」
攻略のための学習方法

地理分野

日本地図・北海道・関東地方と長野県・さまざまな河川についてなど、テーマを設けてその中でさまざまな内容を問われる。地図やグラフ、図版なども多く用いられ、統計資料をもとにした質問も多い

過去には歴史的行政区分・地形グラフ・人口増加率・模式図・農産物・気温・霧日数・降雪日数の月別平均値・全国に占める人口割合・人口密度・外国人人口・第2次産業就業者数などなど……多彩な地図・グラフ・統計資料で問題が作られている。

過去の問題では、緯度・経度で範囲を区切って面積を比べたり、2地点間の距離を比べたりといった設問もあった。

日本の各県や重要地点の位置などがよく頭に入っていないと厳しい。他分野と比べて、地理分野は難易度が高い傾向にある

まずは日本の地名・地勢・気候や産業の特色など、基本事項をしっかり頭に入れることだが、地名を答えれば済むような単純な問題は出ない。いくつかの事項を組み合わせて問題が作られており、それぞれについての統計や関連事項も合わせて考えて正解を選ぶ必要がある。

地図もよく使われるので、日本地図や白地図も活用し、覚えた知識を地図上で結びつけておく。資料集で最新の数値も合わせて関連付けておこう。

テキスト・地図・資料集を総合的にまとめて、どの角度から質問されても答えを引き出せるように準備しておきたい。

歴史分野

干支や人口、国宝の建造物など、ある資料・テーマに沿って、各時代から幅広い内容の問題が出されている。この分野も、人名・事件名や年号を単純に答える問題にはなっていない。

特徴的なのは、正誤の組み合わせを選択肢で選ぶ形式が多いことである。訊かれている内容は歴史の基本的事項が多いのだが、選択肢一つ一つについて細部まで正しいか間違っているかを判断していかなければならないので、結果として相当な知識量が必要とされ難易度が高くなってしまう。正確な知識とともに集中力の持続も必要で時間もかかる。

地理分野と同様に、用語や年代を単純に暗記しただけでは正解を選べない。事件の背景や関連事項まで含めた細かい知識の統合が必要である。時代の前後が判断の決め手になる問題も多いので、年表などで流れを正確に覚えておくことも重要である。

政治経済分野

歴史分野と同じく正誤の組み合わせ選択問題が多いが、他の2分野と比べて難易度は低めである。政治の仕組みや憲法など、政治経済分野の重要事項をしっかり学習してあれば対応できるだろう。得点源にできる部分なので怠りなく勉強しておく

問題量について

記号選択問題ばかりの試験ではあるが、前述のように特に地理分野では難問も目立つ。さらに、リード文・問題文・選択肢部分と使われている資料などを合わせると相当な分量の試験問題となる。2025年度では総解答数が28問とやや増えた。1問2分弱で答えていけばよい計算だが、考えるのにそれ以上に時間がかかる問題がある。

できる問題を速やかにこなすスピードと時間配分の工夫が必要である。

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2025年度「東邦大学付属東邦中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

適語記入が1問で残り27問はすべて記号選択問題であるが、正誤の組み合わせを選ぶものが多い。すべての選択肢を細かく吟味しなければならないので手間がかかる。

さらに、リード文や問題文、資料など全て合わせると相当な分量の試験となり、スピードが要求される。1問に2分弱使える計算だが、資料やリード文の量が多いので、特に読むスピードはつけておきたい。

【大問1】地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:13分
  • ★必答問題

日本の祭りを題材に、気候・産業や人口動態などについて訊かれている。

なお、Aは福岡市、Bは仙台市、Cは長崎市、Dは徳島市、Eは富山市、Fは京都市、Gは青森市、Hは大阪市である。

問1 富山市からもっとも遠い3は長崎市、次に遠い4は福岡市とわかる。そして長崎から最も遠い2が仙台市で、1が徳島市となる。

問2 輸送人員とホテル数が多い1は仙台市、外国人が多い4は韓国や中国からの観光客が多い長崎市と考えられる。外国人数から、残る2は富山市、3が徳島市である。

問3 気温差が少なく雨が多い(え)は那覇市、逆に差が大きく雨が少ない(あ)は中央高地の盆地に位置する長野市と考えられる。次に気温差が大きい(い)が京都市、雨が多い(う)が室戸岬である。

問4 (1) 総面積が大きく、一戸当たりの面積も広い3が北海道、田の面積の割合が大きい2が福井県、面積も割合も小さい4が大阪市で、残る1が青森県と考えられる。

(2) 総面積を一戸当たりの面積で割れば戸数が出る。もっとも多いのは3の北海道である。

問5 (あ)・(い)では少子高齢化が進んでいる(あ)が2020年度、(ア)・(イ)では高齢化の進み方が速い(イ)が蔵王町と考えられる。

〔注目!――本校は地理分野で上記のような統計やグラフの読み取りが多く出され、単純な知識問題は少ない印象である。ヒント・答えは数値の中にあり、計算間違いに気を付けて比較・検討すれば正解が導き出せる。苦手意識を持たないよう、練習問題を多くこなしておこう。〕

問6 (1) セメントの主な原料は石灰石で、アルミニウムの精錬には膨大な電力が使われる。

(2) 都市鉱山

【大問2】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:16分
  • ★必答問題

千葉県の産物を題材に、各時代の出来事や人物について訊かれている。

問1 (1) X. 3  Y. 4

(2) Zに入るのは豊臣秀吉なので、刀狩を説明した3が正しい。

問2 ・享保の改革:上米の制(米を納める代わりに参勤交代の期間を短縮)・五公五民(幕府の取り分を5割に)・定免法(収穫量に関わらず一定の額を徴収)など。

・寛政の改革:囲米(飢饉に備えて米を備蓄)・帰農令(農民を里に帰す)・棄捐令(武士の借金を帳消し)など。

〔注目!――記号問題が多いからといって簡単ではない。組み合わせ問題が多く、組み合わせのどちらかを間違えば1問まるまるミスとなる。設問の細かい部分にも注意して、見落とし・勘違いがないように注意しよう。〕

問3 地方の特産物を納めるのは調。養老年間は717~724年。

問4 藤原良房が摂政になる(866年)→遣唐使の廃止(894年)→藤原純友の乱(939~41年)→前九年の役(1051~62年)

問5 a. 元は宋を滅ぼし高麗を従えて日本に攻めてきたので、×。

c. 座は平安~戦国時代にかけて公家や寺社の保護を受けて利益を独占したので、×。

f. 観阿弥・世阿弥が大成したのは能である。

問6 b. 下関条約の締結は1895年である。

d. 関東大震災の発生は1923年である。

問7 1. 二・二六事件ではなく、五・一五事件である。

2. 盧溝橋事件ではなく、柳条湖事件(南満州鉄道爆破事件)に始まる満州事変である。

3. 南京占領は1937年のことで、満州国設立より後である。

問8 c. 東京大空襲は1945年3月のことで、沖縄本島占領(同年6月)より前である。

【大問3】政治経済分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:16分
  • ★必答問題

女性の連邦最高裁判事であるギンズバーグ氏を題材に、憲法や政治のしくみについて訊かれている。

問1 あ. 憲法  い. 法律

問2 いまだ女性の大統領が生まれていない政界の男性優位の現状を「ガラスの天井」と表現した。2024年にはバイデン大統領の後継としてトランプ氏が再選を果たした。

〔注目!――政治経済分野では、直近の政治・経済や国際関係の知識が問われる場面が多い。資料集・重大事件集など、十分に活用しよう。〕

問3 1. 判決が出るまでは無罪として扱われる。

3. 国選弁護人がつくのは刑事事件である。

4. 裁判員裁判は重大な刑事事件の第一審で行われる。

問4 3. 日本は経済規模の割に難民の受け入れに消極的であり、他国から批判されるところである。

問5 3. 内閣が制定するのは政令である。地方公共団体が制定する条例は法律の定める範囲で罰則を設けることができる。

問6 (1) 4. 最高裁の裁判官は国民審査により、国民から直接に罷免の判断を受ける。その判断材料として、各裁判官の意見・発言が公開されるのである。

(2) 1と2は夫婦別姓を認めるべきだという主張になっており、判決に対する反対意見となっている。

問7 戦後初めて行われた衆議院議員総選挙で有権者が全国民のおよそ半数に達した。

問8 民主党に近い考えを持つルースは、共和党勢力が優勢になる中で、自分が退いたら共和党系の最高裁判事が増え、判決が保守的になる恐れがあると考えて引退せず働いたと考えられる。

攻略のポイント

ほとんどが記号選択式の問題というシンプルな問題構成だが、組み合わせ問題が多いので問題数以上の知識を要求され、けっして易しい試験ではない。

特に地理分野はポイントを絞った詳しい知識を問われる問題が多く、他ではあまり見ない種類の出題もあり、難しい。地理分野は重点的に実力アップを図りたい

他方、歴史分野と政治経済分野は基本事項がしっかり頭に入っていれば得点源にできる

100点満点で6割5分~7割の受験者平均点なので、皆ができるところではミスをしないよう、着実な実力をつけよう。

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