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東邦大学付属東邦中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「東邦大学付属東邦中学校の社会」
攻略のための学習方法

地理分野

日本地図・北海道・関東地方と長野県・さまざまな河川についてなど、テーマを設けてその中でさまざまな内容を問われる。地図やグラフ、図版なども多く用いられ、統計資料をもとにした質問も多い。

過去には歴史的行政区分・地形グラフ・人口増加率・模式図・農産物・気温・霧日数・降雪日数の月別平均値・全国に占める人口割合・人口密度・外国人人口・第2次産業就業者数などなど……多彩な地図・グラフ・統計資料で問題が作られている。
最近の2年間では、緯度・経度で範囲を区切って面積を比べたり、2地点間の距離を比べたりといった設問もあった。
日本の各県や重要地点の位置などがよく頭に入っていないと厳しい。他分野と比べて、地理分野は難易度が高い傾向にある。

まずは日本の地名・地勢・気候や産業の特色など、基本事項をしっかり頭に入れることだが、地名を答えれば済むような単純な問題は出ない。いくつかの事項を組み合わせて問題が作られており、それぞれについての統計や関連事項も合わせて考えて正解を選ぶ必要がある。

地図もよく使われるので、日本地図や白地図も活用し、覚えた知識を地図上で結びつけておく。資料集で最新の数値も合わせて関連付けておこう。

テキスト・地図・資料集を総合的にまとめて、どの角度から質問されても答えを引き出せるように準備しておきたい。

歴史分野

干支や人口、国宝の建造物など、ある資料・テーマに沿って、各時代から幅広い内容の問題が出されている。この分野も、人名・事件名や年号を単純に答える問題にはなっていない。

特徴的なのは、正誤の組み合わせを選択肢で選ぶ形式が多いことである。訊かれている内容は歴史の基本的事項が多いのだが、選択肢一つ一つについて細部まで正しいか間違っているかを判断していかなければならないので、結果として相当な知識量が必要とされ難易度が高くなってしまう。正確な知識とともに集中力の持続も必要で時間もかかる。

地理分野と同様に、用語や年代を単純に暗記しただけでは正解を選べない。事件の背景や関連事項まで含めた細かい知識の統合が必要である。時代の前後が判断の決め手になる問題も多いので、年表などで流れを正確に覚えておくことも重要である。

政治経済分野

歴史分野と同じく正誤の組み合わせ選択問題が多いが、他の2分野と比べて難易度は低めである。政治の仕組みや憲法など、政治経済分野の重要事項をしっかり学習してあれば対応できるだろう。得点源にできる部分なので怠りなく勉強しておく。

問題量について

記号選択問題ばかりの試験ではあるが、前述のように特に地理分野では難問も目立つ。さらに、リード文・問題文・選択肢部分と使われている資料などを合わせると相当な分量の試験問題となる。計25問なので1問1分弱で答えていけばよい計算だが、考えるのにそれ以上に時間がかかる問題がある。
できる問題を速やかにこなすスピードと時間配分の工夫が必要である。

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2017年度「東邦大学付属東邦中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

1問だけ適語記入で残り24問はすべて記号選択問題であるが、正誤の組み合わせを選ぶものが多い。すべての選択肢を細かく吟味しなければならないので手間がかかる。
さらに、リード文や問題文、資料など全て合わせると相当な分量の試験となり、スピードが要求される。1問に1分弱使える計算だが、実際にはそれほど余裕はないので、特に読むスピードはつけておきたい。

【大問1】地理分野

  • 難度:
  • 時間配分:10分

河川をテーマに関連する分野・地域について訊かれている。

問一 地図が部分的にしか描かれていないので難しい。引かれている経線・緯線を、近くの都市や地形を手がかりに日本地図全体でイメージできないとわかりづらい。世界の中での日本の位置をイメージする上でも、東経135度・140度の経線、北緯35度・40度の緯線など、きりのよい線が日本のどの位置を通りどこで交わるかを覚えておくと、他の問題でも役立つ場面があるだろう。

問三 雪解け水が大量に発生する中央高地を水源とする川を見分ける。

問四  波によって作られた崖なら、綺麗な直線にはならない。
    当たり前のことだが、計算ミスにはくれぐれも注意する。

問五  中央高地の湖が一番高く、海近くの汽水湖が一番低い。

問六 ゴミ排出量で佐賀県・他の都道府県への通勤通学で千葉県・北海道が特定できる。

問七 さいたま市は人口が多いが、埼玉県全体の人口も多いので、割合は低くなることが考えられる。

【大問2】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

問一 冠位十二階は実力のある者を登用する制度なのでbは間違い。班田収受や公地公民は時期が違うのでdもおかしい。

問二 藤原京は持統天皇。白村江の戦いは唐・新羅連合軍。

問三 後醍醐天皇→足利尊氏・15世紀中頃→14世紀末が正しい。

問四 bの川中島の戦いは最後まで決着がつかなかったので×。cは武田信玄ではなく織田信長。

問五 大阪の陣は秀忠の時代の出来事。bの説明は老中のことで、大老は臨時に設けられる役職であった。cは順番が逆である。

問六 江戸時代の改革の内容と人物名を混同しないようにしっかり覚えておこう。

問七 Aの両者が対等の関係というのは間違い。Cも対等ではなく日本に優越権があったので×。

問八 自衛隊に呼称が変わったのは1954年なのでウが間違い。

【大問3】政治経済分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

問二 選択肢アも良さそうだが、生きるのにぎりぎり必要なもの「だけ」で幸せだとは言っていない。

問三 四日市ぜんそくの原因は工場から出た亜硫酸ガスである。イタイイタイ病は足尾銅山ではない。

問四  重要な条文は穴埋めで出されることが多いので、用語までしっかり覚えてしまおう。

問五 バブル崩壊は1991年。

問六 日本の出生率は先進国の中でも低い方である。

攻略ポイント

ほとんどが記号選択式の問題というシンプルな問題構成だが、設問の内容やすべての問題を合わせた分量の多さなどを考えると、けっして易しい試験ではない。

特に地理分野はポイントを絞った詳しい知識を問われる問題が多く、他ではあまり見ない種類の出題もあり、難しい。地理分野は重点的に実力アップを図りたい。

他方、歴史分野と政治経済分野は基本事項がしっかり頭に入っていれば得点源にできる。
過去問で問題形式に慣れ、最後まで解き終えるスピードも付けられるよう、意識して学習に取り組みたい。

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