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桐朋中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「桐朋中学校の国語」
攻略のための学習方法

【問題構成】

大問2つに文学的文章と説明的文章が割り当てられるのが、ほぼ定形となっている。
文量は7000~8000字ほど。漢字の書き取り・記号選択・書き抜き・記述問題などが毎年出題されている。
記述問題は字数指定の無いものが長短合わせて4~5問出題される。
特に100字ほどでまとめるものは4~5つの要素をうまくまとめる必要があるので、過去問でよく慣れておくことが大事である。

【漢字の書き取り】

毎年出題されている。極端に難しい問題は見られないので、初級~中級レベルの教材をしっかりマスターして、全問正解を目指したい。

【長文読解】

使われる素材文は中高生対象のものが多く、難しくて読むのに苦労するということはない。
設問でも、記号選択や書き抜きの問題は無理に難しいものではなく、適正な実力があれば正解できるのでミスなく得点源としたいところである。

論理的文章の読解であれば、段落分け・要点と細部・要旨と要約といった基本の技術を磨きたい。
形式段落→意味段落のまとめ。意味段落の内容を小見出しのように考えておくとわかりやすい。
各段落の最初と最後に注目して、要点に傍線を引くなどして探しやすくしておく。
最後にそれらをまとめておおまかな要約・結論を見出す。

文学的文章であれば、場面分け・心情把握・テーマの理解など。時間・場所・登場人物の動きなどから場面の変わり目をチェックする。
人物の言動・情景などから心情を考える。予断なく、文中の手がかりから正確に読み取りたい。そして、全体として作者が描きたかったのはどんなことなのかを理解する。
このような読解の基本を繰り返し練習しておこう。

【記述問題】

長短合わせた記述問題は、やはり手間がかかる部分である。
70字や100字ほどでまとめる問題は字数を埋めるだけでも大変であるし、まとめ方をよく考えずに書いてしまって失敗すると最初から書き直して大きく時間を失うはめになる。
字数に合わせて書くべきポイントを整理し、破綻のないようにまとめられるように、類似問題で繰り返し練習したい。

2018年度以降、文中からそのまま抜き出してまとめられる問題は少なくなったようである。人物の表情や行動からその気持ちを、示された例から筆者の主張したいことを、自分で考えてまとめないと内容の薄い答えになってしまう記述が多かった。
本文から適切な部分を抽出してまとめられる形が多かった従来よりも、難しくなった印象を受ける。人物の心情や筆者の意見を細かく考えながら文章を読む訓練を積んでおきたい。

答えとして求められている内容を探し出す読解力・それを条件に合うようにうまくまとめる記述力を高めよう。
満点を目指さなくても良いので、必要な字数を書いて部分点を稼ぎ、記述でも十分な得点を期待できるように力をつけておこう。

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2019年度「桐朋中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

文量は8000字ほど、総解答数は29問で例年と大きな変化はない。
記述問題は長短合わせて計4問。
記述問題に計17~18分ほどは見ておきたいので、素材文の読みと残りの問題を30分程度でこなせるスピードを身につけたい。
選択肢はシンプルで選びやすいので、さほど時間はかからないだろう。

【大問1】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:26分

周囲の目を気にしたせいで先輩の気持ちを傷つけてしまった主人公は、短歌に気持ちを詠んで先輩に伝えようとする。

問一 「誘われなくて残念だった」ということを伝えようとしている態度・表情なので、は当てはまる。誘われなかった原因に心当たりはあるので、は当たらない。

問二 変わり者扱いされている先輩と一緒にいたら自分も変わり者と思われてしまうかもしれない、ということを恐れたのだと考えられる。

問四 マレーシアでは各人が隔てなく付き合えるような心の開放された生活だったが、「人とちがうことを怖がって、人とちがうことを否定して」いる現在の自分を「こんな自分、嫌だ」と嘆いている。

問五 短歌は五・七・五・七・七の三十一音で作られる詩で、「三十一(みそひと)文字」とも呼ばれる。

問六 選択肢も考えられるが、この点を覚悟していたことは短歌を渡したときの様子からもわかる。ここは、上の学年の教室に入ることの緊張感であろう。

問七 人の目を気にしていたせいで自分を気遣っていてくれたであろう先輩の気持ちをないがしろにしてしまった。許してくれないかもしれないが、自分の情けなさを認めて正直に謝ろうとしている、そんな場面である。緊張しながらも、勇気を振り絞っている様子であろう。

問八 図書館司書の先生が、佐藤も転校生であったことを説明している。

問九 ジャランジャランという言葉の響きが神社の鐘を鳴らす音を連想させ、「先輩と仲直りしたい」という「願い」と重なる。

問十 「周りに流されない」と同じような内容で、ある本について司書の先生が表現している部分がある。その本は「どこでも同じ凛とした姿」で図書館にあると発言している。

問十一 冥利に尽きる――ある立場の者として、最高の幸せを感じる。

【大問2】論説的随筆文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:24分
  • ★必答問題

本は先人たちの声の証であり、心が乱れたり傷ついたりしたときに「リセット」をかけてくれると述べている。

問一 a. 無論――論じるまでもなく当然に。
   d. 負う――身に受ける。

問二 Ⅰ ~か~か、「それとも」~か。

    前の段落の「声は触れることはできないが、本は手と目で確かめることができる」を受けて、「だから」「物質としての本は声の証となる」とつながる。

    空欄の前では否定的な意見、空欄の後では肯定的な意見が書かれているので「けれども」。

問三 ① 前段落の「時間を巻き戻したような感覚」に加えて、乱雑なものを白紙に戻すような錯覚」を説明している。

    前段落の「乱雑な気持ちを落ち着かせる」「本」に加えて、同じような「場所」を付け加えている。

問四 「ここ」とは「ささくれだった気持ちをフラットに」してくれる場所である。それは「自分だけにわかる」つまり、人に説明できる「理屈や理由」は無いものである。

問五 本を読む場合、それは過去の誰かからの声である。一方、本を書く側からすると、いずれ読んでくれる未来の誰かへの声ということになる。

問六 直前に、本は先人の声であり、声は触れられないが物質としての本に触れることで声の証になると述べている。その傷や汚れはその声が守られ生き延びてきた証拠であり、流れた時間の証である。そこに流れた人々の機微に触れ、自分の乱れたり欠けたりした心をリセットできるのだと考えている。

問七 選択肢は、傍線部に書かれたものをリセットしてくれたものなのだから×。

攻略のポイント

合格者平均点から考えて、6割~6割5分の得点を目指したい。漢字や記号選択の問題を手堅く得点した上で、記述問題に十分解答出来るかが大事になってくる。
長文記述は繰り返し練習して字数やまとめ方の感覚をつかんでおこう。書く要素が十分思いつかなかったとしても、必要な字数を埋めれば部分点は期待できる。諦めずに泥臭く得点を狙っていこう。
漢字・記号選択などの問題は、比較的答えやすく時間も取られないので、テンポよくこなして長文記述になるべく多くの時間を残したい。

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