東洋英和女学院中学部の傾向と対策
東洋英和女学院中学部の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、A日程
受験の攻略ポイント
東京の女子難関校。どの科目も標準的な問題が多い。すべての分野の基本事項をまんべんなく習得した上で、東洋英和女学院の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
算数 | 幅広い分野から出題されるので、どの分野も標準的な問題に対応できるようにしておく必要あり。 |
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国語 | 読むスピードが必須。問題形式は多様だが、特に記述問題についてはしっかり対策をして臨みたい。 |
社会 | リード文や資料を読む時間も含めると時間に余裕はないため、速解する「処理能力」が求められる。 |
理科 | 難易度そのものは高くないものの、問題文をしっかりと読んでから迅速に設問に答えていく姿勢が大切。 |
社会の攻略ポイント
問題構成や難易度はおおむね例年通りである。グラフや図版などの資料も多く用いられており、資料集は常に身近において活用することが望ましい。
ほとんどが書き込む問題である点も例年と同じで、その分、時間も要するが、質問の内容は基本事項の問題が多いので、テキストの丁寧な学習で対応できるだろう。
2022年度 A日程
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】歴史分野 | 標準 | 12分 | ★ |
【大問2】地理分野 | 標準 | 11分 | ★ |
【大問3】政治経済分野 | やや難 | 7分 |
理科の攻略ポイント
「生物分野」…昨年度はハツカネズミを使った実験から「神経細胞に関する」大長文問題が出題され受験生の度肝を抜いた。本年度もまた植物の簡単な知識問題からドングリの生き残り戦略に至る手応えのある大問となった。
後半はほぼ初見の問題だったろうから苦戦を強いられただろう。「地学分野」…「火山」について基本的な知識を問う内容だった。火山の成り立ちと火成岩に関する知識があればなんとかなったはず。例年では「天体」と「気象」の二分野が重要項目だ。「化学分野」…新しいエネルギーを使う自動車に関する問題で、計算問題も複数含んでおり決して簡単ではなかった。「物理分野」…豆電球や電熱線を使った電気に関する問題で設問のレベルは平易であった。4分野から対等に出題されているが、続けて生物分野に難問が見られた。
2022年度 A日程
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】化学(電気自動車・燃料電池自動車) | 標準 | 7分 | |
【大問2】地学(火山の成り立ち) | 易 | 6分 | ★ |
【大問3】物理(豆電球・電熱線) | 易 | 8分 | ★ |
【大問4】生物(ドングリとその生態) | やや難 | 9分 |
国語の攻略ポイント
2022年度も文学的文章1問の出題で、2000年度の2題構成とは異なっている。計7000~10000字とボリュームがある本文は読むスピードが要求される。
その中に漢字の読み書き・言語事項(四字熟語・ことわざ・慣用句など)・文法(接続詞・ことばの係り受けなど)が織り交ぜられたり、あるいは独立したりとさまざまな形で出題されている。また、2019年度以降、作文タイプの記述問題も出されている点も要注意である。
2022年度 A日程
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問】随筆文の読解 | やや難 | 45分 |
算数の攻略ポイント
本校は出題数が多いため、幅広い分野から出題されている。どの分野もきちんと学習する必要があり、速さ、平面図形、立体図形については特に重要である。分野によっては、本校特有の問題も見られるので、十分に対策をしておきたい。
2022年度 A日程
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】計算問題 | 易 | 1分 | ★ |
【大問2】一行問題 | 易~標準 | 10分 | |
【大問3】平面図形 | 標準 | 4分 | ★ |
【大問4】消去算 | 易 | 3分 | ★ |
【大問5】立体図形 | 易 | 2分 | ★ |
【大問6】図形 | 標準 | 3分 | ★ |
【大問7】数の性質 | 易 | 1分 | ★ |
【大問8】速さ | 標準 | 7分 | |
【大問9】差集め算 | 標準 | 4分 | |
【大問10】条件整理 | 標準 | 10分 |
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学校 | 東洋英和女学院中学部 |
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偏差値 | 2021予測偏差値 A 56(四谷大塚80%)・ B 52(サピックス80%) |
併願校 |
豊島岡女子中・吉祥女子中・白百合学園中・洗足学園中・頌栄女子中など、女子校との併願が多くみられる。 *入試日程の変更にご注意ください |
合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低70%はクリアしよう。一般入試の倍率は直近2年で3倍程度となっている。帰国生の入試も行っている。 |
進学実績 | 東大・東工大・一橋大を始めとした国立大に毎年数名ずつ合格している。芸大といった芸術系の大学進学を目指す生徒が見られることが特徴。医学部進学も例年多く、近年ではそのほかの理系学部への進学も増えている。 |
その他 | 港区六本木という好立地にあるキリスト教プロテスタント系の私立女子中高一貫校。一人ひとりの個性を重んじ、それぞれの可能性を育むことを目的とした教育を行っている。 |
基本情報 |
所在地 〒106-8507 東京都港区六本木5-14-40 最寄駅 日比谷線「六本木」徒歩7分・南北線「麻布十番」徒歩7分・大江戸線「麻布十番」徒歩5分 連絡先 ℡:03-3583-0696 沿革 1884年創立 |
