早稲田中学校 入試対策
						2025年度「早稲田中学校の社会」
						攻略のための学習方法
					
					地理分野
日本の地名・地勢や気候、各地の産業の特色などの基本的事項について広く出題されている。
漁業・食糧危機といったあるテーマに沿った出題や、九州・北海道といったひとつの地域にスポットを当てた出題などがある。
地図やグラフ・統計資料を読み取って、その分野や地域についての総合的な知識を問う、というような問題が多いので、地図・白地図や資料集を常に活用して知識をまとめておくようにする。
また、貿易とのつながりで世界地理が多く出題される傾向にあるので、日本地図だけでなく世界地図にも親しむためにも、白地図で位置や周辺地域との関連も見ておきたい。
歴史分野
各時代から出題されている。
問題の形式も、ある分野の時代の流れを追うものや、一つの時代にポイントを絞って問うもの、いくつかの歴史的な事柄で小さく区切って訊いてくるもの等、さまざまである。
歴史分野でも、史料が多く用いられる。何の史料かがわかっていないと答えられない問題もあるので、資料集でたくさんの史料に触れておきたい。
また、外交史・文化史のようにポイントを絞って流れを追う問題も出されることが多いので、年表で分野ごとに流れをまとめて覚えておくと良い。
重要事項の年代もよく訊かれるので、ここでも年表を活用して総合的に頭に入れるようにしたい。
政治経済分野
この分野では、難解な細かい知識を問われることはない。基本事項がしっかり頭に入っていれば対応できる。
「日本国憲法」「三権の仕組み」など、基礎的な知識をしっかり固めておく。
また、この分野と関連して時事的な問題が出されることが多いので、新聞・ニュースでその時々の話題の出来事をチェックしておく。社会統計などで、現代社会の実態も理解しておこう。
まとめ
高偏差値の学校の試験であり、難しい問題も散見される。
特に、選択肢の問題にはテキストレベルを超える問題もみられ、最新の情報を必要とされる設問も多い。テキストを一通りマスターしたら、ハイレベルの教材でさらに細部の知識まで補強しておきたい。
本文や資料の文が多めだったり、本文から答えとしてふさわしい部分を抜き出したりと、国語の読解力が必要とされるような部分がある。また、時代ごとに並べ替えたり、○×の正しい組み合わせを選んだりと、正確な知識がないと答えられない設問もある。
テキストをまずはマスターし、問題集で確認する。資料を読み取る問題が頻出なので、地図・白地図・資料集でさらに知識を確実なものにする。年表を使い、体系的に整理する。重大ニュース集で近年の社会的な出来事を把握しておく。
社会の基本的な学習方法で正確な知識を身につけておくこと、そのうえでもう一段階高度な学習でさらに詳しく踏み込んでおくことが望ましい。
高い得点での勝負になるので、あいまいな知識では足をすくわれるので要注意だ。
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						2025年度「早稲田中学校の社会」の
						攻略ポイント
					
					
					特徴と時間配分
問題数は地理分野13問・歴史分野13問・政治経済分野12問という割合であった。
2023年度は短文の記述問題が出されていたが、2024年度・2025年度は出題が無く長時間考えるような設問はないのでてきぱき答えていこう。ただし、単純な知識だけでは答えられない問題もあり、そこはゆっくり考えたい。とにかく最後まで目を通し、じっくり考える問題は最後に落ち着いて取り組みたい。
【大問1】地理分野
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
4つの湖を中心として、産業や気候などについて訊かれている。
なお、Aは諏訪湖・Bは浜名湖・Cは田沢湖・Dは中海である。
問1 天竜川は諏訪湖を水源として木曽山脈と赤石山脈の間を南に流れて、静岡県で太平洋に注いでいる。
問2 第一次産業が少ない③は川崎市で東京・横浜などとも近く第三次産業も多くなっている。第二次産業が多い①がB(浜松市)、残る②が新潟市である。
問3 太田市は自動車やその関連工場が多く集まっているので②、熊本県菊陽町には台湾の世界的半導体企業TSMCが工場を建設しているので①、残る小松市は③である。
問4 アルミニウムはボーキサイトを原料として生産されるが、精錬に膨大な電力を必要とするためエネルギー価格に大きく影響を受けてしまう。
問5 カルデラ
問6 ウが田沢湖のある秋田県の竿灯まつり。アは山形県の花笠まつり、イは宮城県の七夕まつり、エは青森県のねぶた祭である。
問7 エ. Dの中海があるのは島根県。砂丘やラッキョウで知られるのは鳥取県である。
問8 Aの諏訪湖は断層湖で琵琶湖も同じでき方である。Cの田沢湖はカルデラ湖で洞爺湖と同じ、Dの中海は海とつながる潟湖でサロマ湖と同じである。
〔注目!――湖のでき方はなかなか覚えづらい。それぞれの代表となるような湖を覚えておくとよいが、わからないと判断したら後回しにしよう。〕
問9 Aの諏訪湖は盆地に位置し、年間を通じて雨が少ないのでイ。Cの田沢湖は秋田県にあり、日本海側の気候で冬に雪が多く年間降水量も2000mmを超えているのでア。
問10 問題の不備により全員正解。
                                   <時間配分目安:10分>
【大問2】歴史分野
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
通貨を題材に、各時代・各地域の出来事や人物について訊かれている。
問1 (A) 和同開珎 (B) 藤原京 (C) 米 (D) 日本銀行 (E) 聖徳太子(厩戸皇子)
問2 黒曜石
問3 下線部②は平城京。朱雀大路は東西ではなく南北に通っていた。造成の参考にされたのは長安で、東寺・西寺があったのは平安京である。
〔注目!――平城京と平安京の違い。比較されやすい項目は特に注意して覚えておこう。〕
問4 ウ. 宋や明との貿易で日本から金が輸出されたが、金貨は輸出されていない。
問5 イ. 寛永通宝は主に銅貨であった。
問6 地租改正
問7 1904年に始まった日露戦争にともない増税政策がとられ、納税額が増えて選挙権を持つ人が増えた。
問8 ア. 女性の参政権が認められたのは1945年末の選挙法の改正においてであった。
                                   <時間配分目安:10分>
【大問3】政治経済分野
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
令和に起こった出来事について訊かれている。
問1 ウ. 国会の召集や衆議院の解散は天皇の国事行為である。
問2 店内で食べると外食扱いで10%だが、持ち帰りならば8%となる。
問3 国民投票法(2007年5月)→集団的自衛権の限定的行使(2014年)→働き方改革関連法案(2018年6月)
〔注目!――歴史でもそうだが、各政権時にどんな政策が実行されたかが整理されていると、法律・政策の内容や制定時期などを判断しやすくなる。〕
問4 バイオマスマークは生物由来の資源を活用した製品に付けられるマークである。
問5
ウ. いかなる場合にも核兵器の保有は認められていない。
オ. アメリカとの関係に配慮して、日本は署名していない。
問6
ア. 1950年に発足したのは自衛隊の前身となる警察予備隊である。
イ. 最高指揮監督権者は内閣総理大臣である。
ウ. 日米安全保障条約が改定されたのは1回だけである。
問7 総務省
問8 エ. フィンランドは加盟したが、ウクライナの加盟は決まっていない。
問9 ヨーロッパ連合(EU)から大統領と委員長が参加している。
問10 優生保護(法)
                                   <時間配分目安:10分>
攻略のポイント
記号選択と適語記入中心のシンプルでオーソドックスな試験である。しかし、選択肢問題でも、細部・周辺事項まで正確な知識がないと正解を選べない難しい問題も多く、けっして楽ではない。極端な難問奇問は無いものの、高い実力が要求される。
丁寧な学習でテキスト・副教材の細部までよく理解し、マスターを目指したい。資料集などで統計に強くなっておくことも大事である。
また、社会的な出来事にもよく目を配り、時事問題にも十分な対策をとっておこう。
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