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早稲田中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「早稲田中学校の理科」
攻略のための学習方法

早稲田中の理科の得点は、40点満点(算数・国語は60点満点)で、今年度の合格者平均は約8割5分となり、昨年より大幅に易化した。知識を中心とした標準レベルの問題も多いが、考察力・計算力を問う問題も見られる。実験や観察に関する説明文やグラフ・表・図をしっかり読み取らないと解けない問題も出題される。基本知識の定着はもちろんのこと、秋以降には、過去問や出題傾向に近いタイプの問題の演習も十分に行おう。多少レベルの高い問題も想定して演習に取り組んで欲しい。

<分野毎の学習法>

生物分野 本年はメダカについての出題で、やや細かい知識問題も含まれていた。近年では、コロナウイルスについて・植物の光合成・食物連鎖・花と遺伝子等の出題が見られた。この分野の学習法としては、まずは生物すべての分野について基本知識をしっかり身につけよう。植物・動物ともに、資料集や図鑑で姿・色などを確認しながら学習を進めることも大切である。ウイルスと感染症・環境問題など生活に関連した内容の出題にも注意が必要。光合成・蒸散などの植物の働き・だ液など人のからだの働きに関しては、実験や観察を通して考えさせる問題の演習をしっかり行って欲しい。

地学分野 本年度は地震に関する出題であった。基本知識と地震波(P波とS波)についての計算問題も含まれていた。近年では、プレートと地震、地層、化石とプレート、天体に関する出題が見られた。今後も地層・岩石・天体・気象など幅広い単元からの出題が予想されるが、プレート・地層・地震に関する出題が近年相次いでいることには注意が必要である。台風・フェーン現象・日食や月食・金星の見え方なども出題の可能性があり力を入れて学習すること。

物理分野 本年は電気についての出題であった。簡単な計算問題や身近な電気製品についての問いも見られた。近年では、光と音、LEDと手回し発電機、滑車などの力のつり合いについての出題が見られた。今後も力のつり合い、電気、光を中心とした出題が予想される。この分野の学習としてまずはてこ・滑車・浮力など力のつり合いに関する計算問題練習に時間をかけたい。多少難しめの問題にもチャレンジするとよいだろう。電気に関しては、豆電球の明るさはもちろんのこと、LED、手回し発電機、電磁石、電熱線の発熱などの演習もしっかり行うこと。光については、鏡による像を中心に学習すること。

化学分野 今年度は水溶液の性質と判別についての出題で、昨年度見られたような難度の高い計算問題は見られなかった。近年の出題を見ると、溶解度、中和反応と熱などの出題が見られた。計算問題を含む出題になることが多い。この分野の対策としては、気体や水溶液の性質、指示薬の色の変化などについて基本知識を確実に固めた上で、計算問題の練習に時間をかけたい。溶解度・燃焼・水溶液と金属の反応・中和、いずれもレベルの高い問題を含めて演習をしっかり行って欲しい。

早稲田中で合格点を取れる力を身につけるためには、まずは夏休み中までに各分野の基本の学習を終えておきたい。そのうえで、9月以降は入試問題と同タイプの総合的な問題演習にも時間をかけて欲しい。もちろん9月以降でまだ苦手な単元に関してはさらに力を入れて定着させる必要がある。9月以降の模試や総合的な演習は、まだ仕上がっていない分野を見つける絶好のチャンスでもある。できていない問題については、なぜ間違えたのかの分析をしっかり行い、苦手分野の克服につなげて欲しい

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2023年度「早稲田中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は4題、小問数は25題程度で50点満点。試験時間は例年通り30分であった。記号選択問題、計算問題が中心で、簡単な記述問題、図を描く問題も見られた。実験・観察の説明やリード文を読んだ上で考えるタイプの問題が中心。30分という時間は短く感じられるであろう。問題・グラフ・図の読み取りをあせらず落ち着いて行えるかどうかが1つのポイントとなろう。

【大問1】地学 地震

  • 難度:
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

問1 30km離れたA地点B地点で、P波が到達した時刻が6秒違うので、30÷6より、秒速5km。

問2 S波についても同様に計算すること。

問3 震源地から45km離れたA地までP波が伝わるのにかかる時間は、問1で求めたP波の秒速を用いて計算すると9秒かかる。

問4 P波到達からS波到達までにかかる時間(初期微動継続時間)は震源からの距離に比例する。

問5 地震についての正誤問題。

問5の知識問題は易問。また、問1~問4の計算問題もテキスト等で見慣れたものであり、ここは確実に得点を稼ぎたい。

【大問2】物理 電気

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

問1 乾電池の並列回路を選択する問題。

問2 豆電球P豆電球Qは直列につながっているので、流れる電流は同じ。

問3 の両端に導線をつないでショートさせると、には電流は流れなくなる。

問4 電気を光に変化させる電気製品と熱に変化させる電気製品を選択する問題。

問5 (1)2000mAhの蓄電池が3時間20分使用できるので、2000÷3時間20分より、600mA。

   (2)弱風で使用すると200mA、中風で利用すると400mA、強風で使用すると600mAの電流が流れるので、2000÷(200+400+600)より、1時間40分。

電気に関する出題。問4までは易問。確実に正答したい。問5の計算問題も難問ではなく、十分に正答可能。

【大問3】生物 メダカ

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

問1 メダカのひれの枚数についての問い。胸ひれ2枚、腹びれ2枚、背びれ1枚、尾びれ1枚、尻びれ1枚、計7枚。②③おすはめすを背びれと尻びれではさみこみ産卵をうながす。おすは背びれに切れ込みがあり、尻びれが平行四辺形に近い形をしていることと関連する。メスは腹びれと尻びれの間から産卵する。

問2 メダカもブリも魚類は親が卵を守ることはしない。

問3 問題文の「メダカから見た景色が変化しないように行動」より、筒の動きと同じ方向に同じ速さで動く。

問4 流れを時計回りに起こすと、メダカは反時計回りに動こうとするはず。ここで、筒の動きも時計ま回りにした時メダカが時計回りに動いたとすると、「視覚による行動が水の流れに対する行動よりも優先的に働く」という仮定が正しいと言える。

メダカについての出題。前半は知識問題。ひれの枚数など基本知識が中心だが、おすがめすに産卵をうながす行動など細かい内容も含まれている。後半は考察問題だが、決して難問ではない。

【大問4】化学 水溶液の性質と判別

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

問1 においがある:酢酸水溶液・塩酸・エタノール水・アンモニア水の4種類

フェノールフタレインが赤色に変化(アルカリ性):石灰水・アンモニア水・水酸化ナトリウム水溶液の3種類

問2 スチールウールを加えて激しく気体が発生するのは塩酸のみ。

問3 7種類に絞ることが可能な操作と結果は、フェノールフタレインを加えても変化がおこらない。問1で赤色に変化した3種以外、つまり酸性の水溶液と中性の水溶液が該当。さらに絞られた7種類の中でにおいのない石灰水・さとう水・エタノール水・食塩水の4種類に絞られる。

問4 10字以内の記述問題。エタノール水は液体が溶けているので、固体が残らない。

水溶液の性質と判別についての出題。代表的な水溶液の基本的性質や指示薬の色の変化を理解していることが必須。

攻略のポイント

早稲田中学の理科のここ数年の問題を見ると、知識・思考力・計算力いずれも標準もしくはそれ以上のレベルが要求される問題が並んでいる。また、30分という試験時間に対して問題数は決して少なくはないので、時間の使い方も勝負を分けるポイントとなる。ただし、今年度に関しては、やや細かい知識問題が見られるものの、難問と思われる問題は見られず、早稲田中受験生はやや拍子抜けしたのではないだろうか。合格者平均点も40点満点に対して33.2点と昨年度より12点ほど高くなっている。来年度は反動で難化することも十分考えられるので、以下の対策をしっかり行って欲しい。

本校の理科を攻略するため対策としては、まずは各分野の知識を確実に固めることが必要不可欠である。テキスト・資料集・図鑑などを利用し、知らないことが出てきたら調べ覚えるという姿勢が大切である。夏休みを目標に、早い段階で各分野の基本をしっかり固めたい。その上で、秋以降はリード文や実験結果の図、表、グラフを基に考えるタイプの問題や、計算問題の練習を十分に行いたい。難度が高い問題を想定して問題演習に力を入れて欲しい。

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