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逗子開成中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「逗子開成中学校の国語」
攻略のための学習方法

問題構成

大問は3つ。ここ数年は漢字や言葉の知識・論説文の読解・随筆文の読解がそれぞれ割り当てられている。
素材文は2題で計5500~6000字と適度な文量である。総解答数は45問前後。選択肢・書き抜き・記述がバランスよく出題されている。
記述問題は30~70字ほど、あるいは字数指定無しで出されている。文中の適切な部分を用いてまとめられる場合が多い。

漢字・言葉の知識

配点の3分の1ほどを占めるので軽視できない。漢字の読み書きで15問、その他、ことわざ・慣用句、品詞や文学史などが出されている。覚えていれば得点できる部分なので、ひととおりは頭に入れておこう。 

論説文の読解

例年、3000字前後の文章が使われている。人文科学・社会科学などの分野が多い。
要点・要旨を穴埋め・書き抜きなどで訊く問題が多く出されている。記述問題は文中の重要点をまとめることで答えられる場合が多い。本文を読みながら要点等をマークして、効率よく答えを探せるように工夫しよう。
説明的文章の読解の技術を高めておこう。

・段落の整理   
                                         形式段落→意味段落へのまとめ。意味段落の内容を短くタイトルにしてつけてしまえば、段落のつながりや論理の流れがわかりやすくなる。

・要点
各段落の最初と最後に特に注意しながら、要点をチェック。自分のやりやすい方法で良いので、傍線を引くなどしてすぐ探せるようにしておくことはやはり有効である。別の言葉で言い換えた部分と線で結んでおくなどするのも良い。

・要旨                                               要点をまとめれば全体の要約ができる。その中で筆者の最も言いたいことが要旨である。特に記述問題は要点・要旨から字数に合わせて抽出し、まとめて答えとなる場合が多い。説明的文章の読解は結局は要旨の把握が求められている。 

文学的文章の読解

ここ数年は随筆文の出題が目立つ。外国を旅した際の異文化との交流で感じたことがテーマになっている文章が多い。文章を読んだ感想や解釈を述べた文を設問で示し、内容についての理解を確認する問題がよく出されている。
記述問題は筆者の心情・意見を問うものが多く、必ずしも文中にはっきり示されていない場合もあるので、読解力が求められる。
文学的文章、特に随筆文の読解のコツをつかんでおこう。

・人物の整理
人数・名前・それぞれの関係などを確認する。だいたいの性格も見ておこう。性格が違えばその言動の意味するところも違ってくる。

・場面の変化
時間・場所・人物の入出などで場面の変わり目を見つける。場面の変わり目を訊かれる問題もある。

・心情の把握
人物の言動などから、気持ち・考えを読み取る。最も問題にされる部分である。多くの文章を読んで様々な人間の考えに触れておくことがなによりの経験になる。

・主題の理解
作者が伝えたかったことは何か。異国での経験・文化の違い・考え方の違いなど、よく取り上げられるテーマがある。読書を通じて筆者それぞれの物事の捉え方の違いや多くのテーマを見ておくことで、テーマをとらえる力もより付くことだろう。

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2018年度「逗子開成中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数は42問素材文は6000字ほどでそれほどの文量ではないので解答に時間を回せそうである。

記述問題は30~70字ほどで2問程度の出題。冒頭の知識問題を素早く終えて、その分を読解・記述に残せるようにペース配分しよう。

【大問1】漢字の読み書き・熟語・慣用句など

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

問二 浪費――節約 未開――文明 現実――理想

問三 ①実力があって堂々としている。「押しも押されぬ」は間違い。

   「しのぎ」は刀の刃と峰の間に走る高くなった部分。刀を合わせて戦うことから、「激しく争う」の意
    になった。

問四 ①強いと思っていたが、世の中にはもっと強い奴がいた。

   目立ったがために、仕事を任されてしまった。

   効果が無くて使えない不必要なもの。

<時間配分目安:10分>

【大問2】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:18分

『やはり・やっぱり』を多用する日本人の社会的な背景を論じている。

問一 a.危害を加える b.おうかがいを立てる

問二 日本の風土・自然環境について「四季が均等に分かたれ、歳月がきわめて規則的にめぐる」ので、「はっ
   きり見通せる」とある。「予想・予期」などの表現でもよいだろう。

問三 (ⅰ)「民族的な軋轢がない」こともあるが、字数が合わない。いちいち言わなくてもわかる→「暗黙の合
     意が成り立つ」ことは、同質社会の気楽な点である。

   (ⅱ)日本人が討論を苦手とする所以である。考えの異なる相手と意見を戦わせて互いの妥協点を見つける
     という訓練が足りていないのである。

問四 自分が周囲から浮いていないか気にしすぎる姿勢を「臆病」と言い表している。

問五 直前の2つの段落で説明されている。仲間外れにされる「恐怖」から、自分も同じ考えであるという意味
   での「やはり」を多用してしまう。日本人の気質を象徴する言葉なのである。

問六 イ 「強い不安に陥る」とは書いてないので×。

    「指導力の強いリーダーシップ」などという話は出ていないので×。

    「的中することで自信を持ちたがる」わけではないので×。

<時間配分目安:18分>

【大問3】随筆文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:22分
  • ★必答問題

民族独自の文化を見世物のようにとらえてしまう意識について、自戒の意味もこめて考察している。

問二 「この世からの悲しい孤高」とある。「珍種の動物のようにぞんざいに」扱われても、自分たちの独特の
   文化を捨てずにいる姿勢に感動したのだろう。

問三 筆者も女性に皿をつけてもらって写真を撮るという、見世物を見るような態度をとってしまっている。相
   手の文化を軽んじて誇りを傷つけてしまった気がしたのである。

問五 登場した時と同じに、夕日を背景にしたシルエット(影)となって帰っていった。

問六 皿を装着して写真を撮らせて金銭を要求する。伝統のある文化であったものを金儲けに使っている点を、
   あさましい・さもしいなどと感じたのだと考えられる。

問七 (ⅱ)スーリ族の文化を貶めるような行為を自分もしてしまっているので、悪く思っている。罪悪感。

   (ⅲ)最後に聴いた歌に「心を揺すぶられ」た、「私の目を全員が見つめてうたっている」などから、何ら
     かの心の交流があったのだと思われる。

<時間配分目安:22分>

攻略のポイント

素材文がそれほど長くないのはありがたい点である。知識問題と読解問題のペース配分など、過去問で慣れておきたい。

試験冒頭の漢字とことばの知識は問題数も多く配点も大きいので、しっかり得点しないと損である。難問ではないので、標準的な教材をしっかりこなせば対応できるだろう。

記述問題は文中の手掛かりをもとにまとめられる問題が多いので、読解力をつけて字数に収める練習をしておこう。書き抜き問題も多いので、文中の手掛かりをすぐ探せる工夫もしておこう。

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