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豊島岡女子学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「豊島岡女子学園中学校の社会」
攻略のための学習方法

分析

時間は理科と合わせて50分。大問数2~3問、総解答数は近年では25問で固定されているようである。
解答形式は、近年では記号選択が多めの割合で、そこに1~2問の短文記述が混じるというのがほぼ定型となっている。大問ごとに分野が大別されてはいるが、そこに他分野からの問題も織り込まれる事が多い、緩やかな融合問題となっている。
あるテーマに沿って問題が出されるのも特徴で、「様々なものの境界について」「高齢社会と社会保障」「女性の権利」・・・など多様な話題のリード文が見られる。内容は中学入試で訊かれる基本的な事柄で、教科書の範囲を超えた特殊・難解な内容までは出されない。しかし、語句を覚えていれば済むような単純な設問は少ない。正確で体系的な知識がないと正解出来ないような、やや高難度の問題となっている。

分野別対策

まずは基礎をがっちり固めておく。
地理分野については、地名・地形・気候・産業や地域の特色など、基本事項をひとまず覚える。地形図の読み取りや、位置を訊かれる問題もよく出るので地図・白地図で練習しておく。また、世界地理の問題も多く見られるので、アジアや中東など、日本とつながりのある地域については確認しておきたい。
歴史分野も各時代から広く出題されるので、時代順に人物や出来事の基本事項を覚える。図版などの資料が示される年もあるので、資料集も活用したい。
政治分野では、やはり「憲法」と「三権の仕組みとはたらき」について、しっかり理解しておきたい。図表でそれぞれの関連を視覚的に把握するとわかりやすい。
以上のように、まずはテキストや副教材で基礎を身につける。豊島岡女子を受験する生徒のレベルからして、基本問題をミスするようではとても合格は覚束ない。

知識

その上で、覚えた知識を統合し、さらに理解を深めておく必要がある。
基本事項をマスターしたら、復習と同時に知識を整理しまとめていく。断片的だった知識を、関連事項もまとめて筋道をたてて頭に入れておく。
本校は、選択問題でも紛らわしい選択肢が多く、正確な関連知識がないと手がかりを見つけられない場合が多い。
例えば、歴史なら、年表で政治の流れ、文化の流れ、戦争の流れと項目ごとにたどっておけば、同時代の他の出来事も思い出しやすい。ぶつ切れの単純な知識では十分な得点に結びつかない試験なのである。
数問出される短文記述もポイントとなる。
図表から数値を読み取り、比べる問題、関連知識が必要な問題、キーワードを素に自分で推理する問題、など。
いろいろなパターンで出題されているが、基本的に、問題文の中の事実と、自分の持っている知識を結びつけて答えを考え出すという能力を問われているようである。ここでも、先に述べたような体系的に整理された知識が大きな武器となる。
また、用語記入の問題もそうだが、特に指定が無い限りは漢字で書く、ひらがな・誤字は×という条件があるので、用語は漢字で書けるようにしておく。

まとめ

基礎的な知識を、確実に覚える
その知識と周辺事項を関連づけて、すぐに引き出せるようにする
その知識を使って、原因や結果を想像する習慣をつける
このような態度で広い範囲の正確な知識と思考力を身につけられるよう学習に取り組もう。
また、試験時間にあまり余裕は無いので、普段からスピードも意識して、問題集等に取り組むようにして欲しい。

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2025年度「豊島岡女子学園中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問3つにそれぞれ地理・歴史と政治経済が割り当てられており、2025年度は歴史9問・地理9問、政治経済8問という割合であった。総問題数は26問、資料を除いたリード文は約2300字ほどだが、時間がなければ下線部付近だけ読んで済ますのも手である。
適語記入9問・記号選択16問・短文記述1問と選択問題が多いが、選択肢を選ぶのに細部まで正確な知識が求められるので、決して楽な問題ではない。

【大問1】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:9分
  • ★必答問題

日本の金属資源を題材に、各時代の制度や人物などについて訊かれている。

問1 多賀城は東北地方の行政・軍事・文化の中心で、蝦夷討伐の拠点ともなった場所であり、そのための武器の準備が必要であった。[あ]は鉄である。
問2 領事裁判権の廃止(1894年)→二十一か条の要求(1915年)→原敬の政党内閣(1918年)
問3 [い]は銅。銅鐸など、祭器を作るのに使用された。
問4 和銅
問5 1は明治時代、3は江戸時代末期、4は18世紀から19世紀にかけての出来事である。
問6 (カ)は足尾銅山のことでE、(ク)は佐渡金山のことでC、(コ)は石見銀山なのでAとなる。
問7 [う]は金。「金でできた王宮」とは、奥州藤原氏が建立した中尊寺金色堂のことと考えられる。
問8 [え]は銀。地方の特産物を納める「調」として、銀が納められたのである。
問9 「高度成長期に生産のピークを迎え」とあるので、Cが銅。金と銀は現在もわずかながら生産されているとあるので、A・Bが当てはまり、残るDが鉄となる。

〔注目!――記号選択問題にもやや難しい問題がみられる。あまり悩まず先に進んで、比較的易しい適語記入などをどんどんこなそう〕
                                    <時間配分目安:9分>

【大問2】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

さまざまな資料を用いて、各都市の特徴や産業・気候などについて訊かれている。

問1 2020年度は新型コロナの流行により外出・移動が減っていたので、(あ)が2020年度、(い)が2023年度。2023年度は世界的に人の移動が活発になり、日本では定期券を使わない外国人旅行客などが増えたことが考えられるので、Aが定期券を使わない人、Bが定期券を使った人である。
問2 2. 下関・いわき・青森は各都道府県で人口最大の都市である。3. 新下関駅・長崎駅・新青森駅と新幹線の駅がある。4. 横須賀・呉・長崎は貿易港として栄えた。
問3 3の地域には、昔の地図で細長い沼かため池のようなものがみられる。このような過去に水場であった土壌は地下に水分が多く、液状化が起こりやすい。
問4 図1は季節風などで風が吹きやすい地域で、他の発電には不向きであると思われるので風力、図2は太平洋側で晴れが多く日照時間が長いと考えられるので太陽光である。
問5 高度経済成長期を通して食生活が洋風化し、急激に増えてきたのが肉と考えられるので、グラフ2。
問6 勝浦は海の影響で年間を通じて気温差が少なく、極端な高温にもなりにくいので、1。気温差が大きく、猛暑日が多い4は内陸部でフェーン現象などにより気温があがりやすい前橋。3と4は似ているが、南にあって温かいと考えられる小田原が3、水戸が2であろう。
問7
(1) 返礼品を見ると、ほたて・いくら・さけ・うになど北海道の海産物が多い。
(2) 減収額が多いのは、都市部の所得の高い人が多く住む地域であることがわかる。東京・神奈川・大阪が出ているので、(お)には愛知県の名古屋市が入ると推測される。名古屋市にはシャワーヘッドで有名な企業がある。
問8 「お段」の音が「う段」に変換されるという法則である。「くくる」の元は「こころ」となる。

 〔注目!――地理分野では地図の読み取りをはじめ、資料が多く使われる。地図記号・等高線・縮尺の計算や、グラフ・表の見方や計算の練習をしておこう。〕
                                    <時間配分目安:8分>

【大問3】政治経済分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

労働の意義を話題として、政治のしくみや憲法について訊かれている。

問1
. 女性も18歳以上である。
. 2024年4月から女性の再婚禁止期間は廃止された。
. 世帯主の決め方には特に規定はない。
問2 所得倍増
問3 
(1) 4 
(2) 労働基準法
問4 4→2→3→1
問5 
. 2024年4月、戦後では8人目となる裁判官の罷免判決が出された。
. 国民審査の対象になるのは、最高裁判所の裁判官である。
. 最高裁判所長官は内閣総理大臣が指名する。
問6 私権の行使と義務の履行は信義に従い誠実に行うこととされる。
問7 金利が引き上げられるのは、円安が進み輸入品などの価格が上がって物価が上昇するのを防ぐためである。円高の場合は逆の措置が取られる。

 〔注目!――憲法・政治のしくみなど基本の問題や、直近の社会の動きなどが聞かれることが多い。ここ数年の重大ニュースなどに注意して、普段のニュースや新聞などもよく見るようにしよう。〕
                                    <時間配分目安:8分>

攻略のポイント

全般的に中学入試の基本的な問題で、特別に難解な知識は必要とされていない。
しかし、単純な用語の暗記ではなく、細かい部分まで正確に、関連事項と結びつけて理解しているか、その知識を使って理由や原因まで考えを発展させられるかという点を問われている
基本事項はしっかり復習し確実に身につける。白地図やグラフにも親しみ、地図を身近に置いて常に場所を確認する。
記述対策としては、新聞やニュースで時事問題に触れ、その背景や理由を自分の知識を使って考えてみる。また、短く簡潔にまとめる練習をしておく。
そして、25分の試験時間で最後まで解き進められるよう、普段の学習も漫然とせず、スピードもつけられるように意識しておくことも重要である
正確な知識でミスのない答案を作れるよう、テストに向けて努力を重ねたい。

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