豊島岡女子学園中学校 入試対策
2026年度「豊島岡女子学園中学校の国語」
攻略のための学習方法
問題構成
漢字の書き取り・説明的文章の読解・物語文の読解の三題の出題が通例となっている。
素材文は計7000~8000字ほど。総解答数は25問前後となっている。そのうち、漢字が3問とことばの知識が1~2問だけという、長文読解中心の試験となっている。
数年前は、物語文の問題では記号選択ばかりだったが、近年では書き抜きや記述問題も出されている。配点は両者ほぼ均等である。選択肢問題は五択であるうえ、複数を選択する完答の問題もあり、けっして楽ではない。また、記述問題は70~90字ほどもある長いもので、要旨・主題の理解を問う難しいものが多い。
長文読解
・説明的文章
内容がやや高度なものが多い。科学的な話題が中心になるので、専門知識や用語が多く出てきて、理数系に苦手意識がある人は難しく感じるかもしれない。特に記述問題は90字という年度もあり、多くは要旨に関係する問題で筆者の考えの根本を問うようなものなので難しい。
論説文の要旨を把握する訓練を積むこと。まずは説明的文章読解の基本的な技術を身につけたい。形式段落と意味段落の整理。各段落の要点と細部の区別。全体の要約。重要点には傍線を引いたり関連する箇所を線で結んでおいたりして、目立つようにしておく・・・などである。難しい言葉も前後の内容や別の表現で言い換えたところを参考に、自分の頭でしっかり理解できるようにしたい。
また、記述対策として80~100字ほどで要旨をまとめる練習をしておけば、本校以外の試験でも得点に結びつくであろう。
・物語文
主人公の設定やストーリーが受験生にも理解しやすいものが多く、読みやすい。とはいえ、選択肢が五択であったり選択肢の文章が長めであったりと、楽な問題ではない。選択肢の一語一句に注意をはらい、的確に判断したい。また、以前は記号選択問題ばかりだったが、ここ数年では書き抜きや記述問題も出題されている。
物語文の読解の基本をおさらいしよう。場面の整理。時間・場所・登場人物に注意して場面の区切りに印をつけておく。各場面の主役に特に注目しながら、心情を考える。言動や情景から気持ちを想像する。自分ならこう思うだろうなどと予断を持ってはいけない。あくまで文中にある手がかりから考える。
そのためにも、普段から読書に親しみ、いろいろな生き方や考え方に触れておくことは大変有意義である。論説文でも同様だが、読書に勝る勉強は無いと心得ておかれたい。
漢字・その他
漢字の書き取りが例年3問出されている。標準レベルの漢字で、1問くらい難しい問題が含まれることもある。その他には、言葉の知識が1~2問出される場合もあるが、まったく出されない年度もある。長文読解に重点が置かれた試験となっている。
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2026年度「豊島岡女子学園中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
論説文4700字・物語文4400字の計9100字ほど、総解答数は21問とやや少なめである。2題の長文読解での時間配分を考えておく。
文章量も配点も毎年ほぼ均等であるが、説明的文章のほうがやや難しい傾向がある。得意な方から取り掛かるのも良いだろう。選択肢問題も五択で文字数も多いので読む量は多くなる。
答えやすい問題から解き進み、時間のかかる長文記述は最後に落ち着いて書きあげる。
【大問一】論説文の読解
- 時間配分:28分
パートナーをどう呼ぶかという問題について、国による文化の違いも紹介しながら、日本人が持つ「正しい日本語観」を考察している。
問一 「二つ目」の考え方のとりあえずの内容は、二つ後の段落にある「正しい話し方のルールは~という考え方」の部分である。その具体的な説明が始まるのは、一つ目の考え方の説明が「~他力本願な姿勢につながる。」で終わって直後の、「正しい日本語観を特徴づける二つ目の考え方は~」で始まる段落からである。
問二 「決まりがあるわけではない」と書かれている前には「ふさわしい言い方がある」と逆説的な内容が示されているので、「あるが」でうまくつながる。
問三 違和感があってもルールを優先して「主人」や「旦那」という呼び名を使うということである。どのようなパートナー関係を表現したいかよりも、正しいとされる規範に従って、主従関係を含んだような違和感のある呼び名であっても使うのである→選択肢オ
〔ワンポイント!――しっかり文脈をたどらないと、呼び名を使うのか使わないのか判断しづらい。「どのようなパートナー関係を表現したいのか」を考えた際の呼び名に対する自分の「違和感」よりも、社会が求める「正しいルール」を優先し、呼び名を「使う」のである。〕
問四 「~先生」と呼びさえすれば事足りていた日本での生活のせいで、自分で教授の呼び方を決めてよいと自由な選択をまかされた途端に困ってしまったのである。
問五 日本の小学校では全員で同じことをするのが当然だったが、カナダでは子どもたちに自由に選ばせ、しかも小学1年生でも自分で決めて行動することができるという、日本との大きな違いに驚いたのである。
問六 昼食でも選択の自由を迫られて面倒くさいと感じてしまい、初めからすべてがセットになっている日本の定食が楽でよかったという筆者の思いを読み取ろう。
問七 イ
問八 誰かが決めてくれれば自分は責任を負わなくて済むという日本人の他力本願という気質の結果である→選択肢ア
問九 前者は誰かに決めてもらった正しい呼び方を、場面に応じて適した使い方をすることを重視し、後者はどのようなパートナー関係を表現したいか考え、自分で選択する自由を重視する。(八十三字)
問十 (1) a. 応じた b. 基づいて
(2) 幼くて小さい(同じ意味の組み合わせ)→減少
【大問二】小説の読解
- 時間配分:22分
愛猫の死に際した主人公の心情が、周囲の人の関わりとともに描かれている。
問一 気分転換のつもりで夫に送り出されてきたが、死に瀕した茶々のことが頭から離れず、好きな料理を食べても気持ちは晴れないのである。
問二 茶々という存在そのものや茶々との数えきれない思い出は、主人公にとって「一生の宝物(五字)」とも例えられるものなのである。
問三 (1) 吉田兼好の作『徒然草』の冒頭は、題名にもある「つれづれ」なるままに……
と始まる。アは『今昔物語』、イは『方丈記』、ウは『平家物語』、オは『枕草子』の書き出しである。
(2) 猫又になればずっと一緒にいられるのに、猫又になれなかった茶々はもうじきいなくなってしまう。妖怪になってでも一緒にいたいという、主人公の気持ちである。
〔ワンポイント!――茶々が猫又になれなかったことを喜んでいるのか悲しんでいるのか。文脈からは悲しんでいると読めるが、ではどういう理由で悲しいのか。主人公の気持ちをしっかり想像しよう。〕
問四 ア
問五 踵を返す→向きを変えて戻る
問六 いつでも茶々とともに過ごし、幸せを感じた多くの瞬間に茶々がすぐそばにいてくれたという感謝の気持ちを表現しているのであろう。
問七 「今までね、オリオンに茶々を連れて来られなかったから」とある。語りかけるネロの視線は茶々の骨壺に向けられており、初めて会う茶々と会話しているのだろうと主人公は感じている。
問八 Aは茶々の病状の進行を悲しんでいるのに対し、Bは茶々の死を乗り越え、前向きになれると予感している。(四十九字)
攻略のポイント
問題数は21問と少なめだが、長文の記述問題や選択肢の五択など、スピードが必要であり、難易度も高めである。
合格者平均点は7割を超えることも多く、どの項目でも大きく失点するわけにはいかない。
長文読解に重点を置いた試験なので、選択肢・書き抜き・記述いずれも十分に問題をこなし、説明的文章・文学的文章ともに自信が持てるよう、過去問で経験値をあげておきたい。
理想としては、読書を日々の習慣として文章読解の地力をあげておければ心強い。
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