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豊島岡女子学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「豊島岡女子学園中学校の国語」
攻略のための学習方法

問題構成

漢字の書き取り・説明的文章の読解・物語文の読解の三題の出題が通例となっている。

素材文は計7000~8000字ほど。総解答数は25問前後となっている。そのうち、漢字が3問とことばの知識が1~2問だけという、長文読解中心の試験となっている。

数年前は、物語文の問題では記号選択ばかりだったが、近年では書き抜きや記述問題も出されている。配点は両者ほぼ均等である。選択肢問題は五択であるうえ、複数を選択する完答の問題もあり、けっして楽ではない。

また、記述問題は70~90字ほどもある長いもので、要旨・主題の理解を問う難しいものが多い。

長文読解

・説明的文章

内容がやや高度なものが多い。科学的な話題が中心になるので、専門知識や用語が多く出てきて、理数系に苦手意識がある人は難しく感じるかもしれない。特に記述問題は90字という年度もあり、多くは要旨に関係する問題で筆者の考えの根本を問うようなものなので難しい。

論説文の要旨を把握する訓練を積むこと。まずは説明的文章読解の基本的な技術を身につけたい。形式段落と意味段落の整理。各段落の要点と細部の区別。全体の要約。重要点には傍線を引いたり関連する箇所を線で結んでおいたりして、目立つようにしておく・・・などである。難しい言葉も前後の内容や別の表現で言い換えたところを参考に、自分の頭でしっかり理解できるようにしたい。

また、記述対策として80~100字ほどで要旨をまとめる練習をしておけば、本校以外の試験でも得点に結びつくであろう。

・物語文

主人公の設定やストーリーが受験生にも理解しやすいものが多く、読みやすい。とはいえ、選択肢が五択であったり選択肢の文章が長めであったりと、楽な問題ではない。選択肢の一語一句に注意をはらい、的確に判断したい。また、以前は記号選択問題ばかりだったが、ここ数年では書き抜きや記述問題も出題されている。

物語文の読解の基本をおさらいしよう。場面の整理。時間・場所・登場人物に注意して場面の区切りに印をつけておく。各場面の主役に特に注目しながら、心情を考える。言動や情景から気持ちを想像する。自分ならこう思うだろうなどと予断を持ってはいけない。あくまで文中にある手がかりから考える。

そのためにも、普段から読書に親しみ、いろいろな生き方や考え方に触れておくことは大変有意義である。論説文でも同様だが、読書に勝る勉強は無いと心得ておかれたい。

漢字・その他

漢字の書き取りが例年3問出されている。標準レベルの漢字で、1問くらい難しい問題が含まれることもある。その他には、言葉の知識が1~2問出される場合もあるが、まったく出されない年度もある。長文読解に重点が置かれた試験となっている。

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2020年度「豊島岡女子学園中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

論説文3500字・物語文5300字の計8800字ほど、総解答数は22問とやや少なめである。

2題の長文読解での時間配分を考えておく。

文章量も配点も毎年ほぼ均等であるが、説明的文章のほうがやや難しい傾向がある。

得意な方から取り掛かるのも良いだろう。

選択肢問題も五択で文字数も多いので読む量は多くなる。

答えやすい問題から解き進み、時間のかかる長文記述は最後に落ち着いて書きあげる。

【大問一】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:23分

コミュニケーションにおいて話し方が重要視されがちだが、「聞くこと」が上手になることで他人への理解とともに自分の成長も得られ、話すことも上手になると述べている。

問一  過言――言い過ぎ。大げさな言い方。
問二 「私たちの知恵が深まらない」のはなぜかというと、《自分自身を~入ってこない》からである、と意味がつながるので〔オ〕に入る。
問三 続くいくつかの段落で、聞くことは理解力の基となり話す技術の向上にもつながると述べられているので、が合う。
問四 第一段落末で、聞くことは技術ではなく「心の問題」で心理学や精神論の領域と捉えられてきたという事実が指摘されている。このことを「触れがたいところに押しやる」と表現したのだと考えられる。
問五   「自己防衛」として重要な知恵だとは言っているが、「人間関係を良好にしていく」とは述べられていないので、×。
問六 「色眼鏡」という熟語が頭に浮かんだ人も多いだろう。
問七 筆者の主張として、「観念」にとらわれずに聞くことの重要性が挙げられている。また、経営者Mさんの例からは、「相手のあるがままを受け入れる」ことで人も組織も成長できたことが示されている。偏見や思い込みにとらわれず相手の意見も信じて受け入れるような聞き方、とでもまとめられよう。
問八 段落最初の「人間も組織も常に成長を望んでいます」、そのためにはどうすればよいのか、に対する「答え」は「聞き方」にあるというのである。

【大問二】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:27分
  • ★必答問題

東京で開かれる全国大会への参加をめぐり、放送部三年生・二年生・一年生の各人の意見や本音がミーティングでぶつかり合う。

問一 A 口を挟む――人の話に途中から割り込んで話す。
    感極まる――非常に感動する。
    意を決する――思い切って決心する。
問三 緩んでしまった緊張感を強調するような発言が同じ最上級生から発せられてしまい、良くないと感じながらもはっきり叱ることもできない中途半端な態度になっている。
問四 白井の主張の中心は、宮本は当然全国大会に行くメンバーに含まれるはずであるということである。それなのに三年生全員が当たり前のように行くつもりになっているのはおかしいと言いたいのであるから、が選べる。
問五 白井からの非難に対して、アツコは「2年生制作のドキュメントも審査に通過してれば(2年生も東京に行けたのにね)」と、現在問題になっている論点と関係のない発言をしてしまっている。
問七 脚本を書いた本人が「僕は行っちゃいけない気がする」というのは、やはり無理がある。直後で、ミーティングでは作品自体のことを皆と話したかったと言っているので、誰が東京に行くかで不毛に争っているのが嫌だったのだろうと考えられる。
問八・問九 部長としてはまず、宮本を思いやってここは自分が譲ってことが収まればよいと考えたのだろう。しかし、続く宮本の「自分や他人の作品自体のことを皆と話したかった」という発言で、放送制作への情熱や未来へ向けての成長の意欲など、放送部員としての純粋な気持ちを自分たち3年生が忘れていたことに気づかされ、恥じ入ってしまった。その気持ちが部長の最後の発言に表れており、東京で『ケンガイ』をオンエアする意義を見失ってはいけないという宣言となったのであろう。

攻略のポイント

問題数は22問と少なめだが、長文の記述問題や選択肢の五択など、スピードが必要であり、難易度も高めである。
合格者平均点は7割を超えることも多く、どの項目でも大きく失点するわけにはいかない。

長文読解に重点を置いた試験なので、選択肢・書き抜き・記述いずれも十分に問題をこなし、説明的文章・文学的文章ともに自信が持てるよう、過去問で経験値をあげておきたい。
理想としては、読書を日々の習慣として文章読解の地力をあげておければ心強い。

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