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豊島岡女子学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「豊島岡女子学園中学校の国語」
攻略のための学習方法

【問題構成】
漢字の書き取り・説明的文章の読解・物語文の読解の三題の出題が通例となっている。
素材文は計7000~8000字ほど。総解答数は25問前後となっている。そのうち、漢字が3問とことばの知識が1~2問だけという、長文読解中心の試験となっている。
前半の説明的文章の読解は書き抜きや記述問題が含まれているのに対し、後半の物語文の読解は選択肢問題だけというのも大きな特徴である。配点は両者ほぼ均等である。選択肢問題は五択であるうえ、複数を選択する完答の問題もあり、けっして楽ではない。また、記述問題は70~90字ほどもある長いもので、要旨の理解を問う難しいものが多い。

【長文読解】
・説明的文章
内容がやや高度なものが多い。科学的な話題が中心になるので、専門知識や用語が多く出てきて、理数系に苦手意識がある人は特に難しく感じるかもしれない。さらに本校の特色として、説明的文書の読解問題にだけ書き抜きや記述問題が出されるということがある。特に記述問題は90字という年度もあり、多くは要旨に関係する問題で筆者の考えの根本を問うようなものなので難しい。
論説文の要旨を把握する訓練を積むこと。まずは説明的文章読解の基本的な技術を身につけたい。形式段落と意味段落の整理。各段落の要点と細部の区別。全体の要約。重要点には傍線を引いたり関連する箇所を線で結んでおいたりして、目立つようにしておく・・・などである。難しい言葉も前後の内容や別の表現で言い換えたところを参考に、自分の頭でしっかり理解できるようにしたい。また、記述対策として80~100字ほどで要旨をまとめる練習をしておけば、本校以外の試験でも得点に結びつくであろう。
・物語文
主人公の設定やストーリーが受験生にも理解しやすいものが多く、読みやすい。設問が全て選択肢問題であることもあり、前半の論説文の読解よりは取り組みやすいだろう。とはいえ、選択肢が五択であったり選択肢の文章が長めであったりと、楽な問題ではない。選択肢の一語一句に注意をはらい、的確に判断したい。
物語文の読解の基本をおさらいしよう。場面の整理。時間・場所・登場人物に注意して場面の区切りに印をつけておく。各場面の主役に特に注目しながら、心情を考える。言動や情景から気持ちを想像する。自分ならこう思うだろうなどと予断を持ってはいけない。あくまで文中にある手がかりから考える。そのためにも、普段から読書に親しみ、いろいろな生き方や考え方に触れておくことは大変有意義である。論説文でも同様だが、読書に勝る勉強は無いと心得ておきたい。

【漢字・その他】
漢字の書き取りが例年3問出されている。標準レベルの漢字で、1問くらい難しい問題が含まれることもある。その他には、言葉の知識が1~2問出される場合もあるが、まったく出されない年度もある。長文読解に重点が置かれた試験となっている。

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2016年度「豊島岡女子学園中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

2題の長文読解での時間配分を考えておく。文章量も配点も、年度によるばらつきはあるが、ほぼ均等である。説明的文章のほうがやや難しく、書き抜きや記述問題もあるので、多少時間を取られる。選択肢問題も五択で文字数も多いので読む量は多くなる。答えやすい問題から解き進み、時間のかかる長文記述は最後に落ち着いて書きあげる。

[大問1]漢字の書き取り

  • 時間配分:

例年どおり3問出題されている。

<時間配分目安:1分>

[大問2]論説文

  • 時間配分:

西欧自然科学は、そもそもは認識(事柄を理解すること)に過ぎず普遍性は持ち得ないものであるが、認識が技術化された(技術により認識を共有できる)ため、技術を学ぶことにより西欧自然科学(認識)に普遍性があると思い込んでしまったと論じている。
[問二] (1)傍線①と同じ段落に「思い込みの根拠」とある。さらに次の段落の冒頭に「そればかりでなく」とあるので、ここをはさんで前後に2つの事柄が述べられているはずである。
[問三] 同じものを見ても、国により民族により、見え方(認識)は異なる。認識に普遍性はないのである。
[問五] 少し離れているので見つけ難いが、「認識が記述化されるとは」と、アヒル―ウサギ文化を例に取って説明している部分がある。傍線④直後の梃子の話は、「西欧自然科学は認識であるという事実が見えにくくなっている」ことの例であるから参考にならない。
[問七] 西欧自然科学は認識(理解すること)であるから、国や民族が違えば認識も異なり、普遍性を持たない。一方、技術は学べば誰でも使用できるという普遍性がある。ところが技術が認識の共有を可能にしてしまったため、技術さえ習得すれば同じ認識をもてるようになり、そこに認識にも普遍性があるという思い込みが生じてしまったのである。認識は本来、個別なものの見方である。

<時間配分目安:28分>

[大問3]物語文

  • 時間配分:

数学者である母親との二人暮らしが息子の視点で描かれている。
[問一] 指示語の典型的な問題。直前を指している。直後に説明もあるので、ここは易しい。
[問二] 普通の親子と立場が逆転している様子をユーモラスに描いている。
[問三] 「ベクトル」は方向のある量を表す数学の用語で、矢印の向きと長さで示される。母親の職業は?
[問五] 「逃げ水」は蜃気楼の一種。光の屈折により遠くに水があるように見えて追いかけてもたどり着かない現象。思い出そうとしても思い出せないことを例えている。
[問六] 「身体が浮かぶ感覚」や「浮き輪の圧迫感」、「音」や「歓声」など、肉体や聴覚などの五感がきっかけになったようである。
[問八] ここも主人公が説明してくれているので、簡単である。
[問十] ここのように、文学的文章の読解では表現の工夫について訊かれる問題がよく出されている。倒置法で強調したり、短い文で畳み掛けて緊迫感を出したり・・・などである。文章の修辞法もひととおりでも覚えておくと良い。

<時間配分目安:21分>

攻略のポイント

問題数は25問前後と少なめだが、長文の記述問題や選択肢の五択など、スピードが必要であり、難易度も高めである。
合格者平均点は7割を超えることも多く、どの項目でも大きく失点するわけにはいかない。長文読解に重点を置いた試験なので、選択肢・書き抜き・記述いずれも十分に問題をこなし、説明的文章・文学的文章ともに自信が持てるよう、過去問で経験値をあげておきたい。理想としては、読書を日々の習慣として文章読解の地力をあげておければ心強い。

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