慶應義塾中等部 入試対策
2026年度「慶應義塾中等部の理科」
攻略のための学習方法
まずは、受験テキストを使って、「物理、化学、生物、地学」の4分野について、重要語句の意味や関連情報、科学現象の原理を丁寧に理解しておきたい。
言葉を答えさせる問題はわずかしか出題されないものの、言葉を知らないと考えづらかったり、言葉を知っていた方が有利になったりする問題は出題されるから、ある程度の語句を覚える必要はある。
言葉を覚えるときは穴埋めの問題や一行問題を解いたり、お家の人にクイズ形式で出題してもらったりすると効率が良い。
言葉をある程度覚えたら、科学現象の原理を知る学習をして欲しい。
受験テキストで述べられている現象がなぜ成り立つのか、学習する都度その理由を考えるのが理想だ。その際、自分で納得するまで図鑑や本やインターネットで調べたり、人に聞いてみたり、自分で図を描いて考えたりすると良い。
この段階では受験テキストの8割程度の知識を身に着ければ良いだろう。
8割程度、言葉や原理について覚えられたら、引き続き受験テキストを使って、掲載されている演習問題を自力で解けるようになるまで繰り返し解きたい。
数値を使った計算問題には主軸が置かれていないため、計算問題さえ解ければ良いという考え方は本校入試には不向きだが、標準程度の計算問題であれば解けるようにしておきたい。
言葉や原理について、実験や観察結果を通じて問うような問題は数多く練習しておきたい。
本校では文を記述させる問題は出題されないが、現象の原理を問う問題への対応力を身に着けるために、記述タイプの問題に目を通すことが有効だ。
その際に答えを記述してもよいが、答えを口に出して模範解答と照らし合わせるという方法で学習すると良い。初めにテキスト学習をする段階では記憶する知識は8割程度でよいが、上述の問題演習を通じて受験テキストに記載されている知識記憶の精度を10割に近づけていきたい。
本校の入試は時間との戦いでもある。
一通り受験テキストの学習を終えたのであれば、本校の過去問または類する傾向・難度の過去問を解き、最低でも5回は時間内に合格点をとる経験を積むのが良いだろう。
過去問演習終了後には必ず模範解答・解説を良く読み、不足している知識を受験テキストなどで確認して欲しい。必要に応じて知識をまとめた表を作成したり、図解してみたりするとなお良い。
また、そのときに、要求される知識がどの程度の細かさであるのかを併せて確認し、以後の学習時の参考にすると良い。
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2026年度「慶應義塾中等部の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
試験時間は25分で50点満点。平均点は非公表。例年よりやや易化している印象。幅広い知識が求められ、日ごろの観察力を間接的に問われている。知識を問う問題が多く、複雑な計算が出題されないので、普通に解き進めていけば、時間的には足りないということはなさそう。平均点は非公表だが、8割以上の得点は目指したい。
【大問1】冬の夜空
- 時間配分:6分
(1)1等星を問われる問題。星座名―1等星の名前はきっちり覚えておきたい。
(2)冬の夜空の位置関係。「おおいぬとこいぬを連れたオリオンの、おうし退治を双子が見ている」
(3)プレアデス星団=すばる、冬の夜空を観察したことがあれば見たことがあるはず。
冬の夜空の星座、1等星、位置関係が理解できているかを問われる。しっかりとした知識をつけると同時に、何げなく星空を眺めたり、星座早見盤、資料集などを見る習慣があると良い。
【大問2】てこの原理
- 時間配分:7分
(1)ア 支点、力点、作用点の位置の確認。支点は動かない、力点は力を加える点であることを押さえておく。
イ てこの原理
(2)支点から力点、作用点までの距離と力の大きさの関係。輪軸と置き換えて考えるとわかりやすい。
てこの原理を自転車のペダルを踏む力に置き換えた問題。輪軸に置き換えて、支点からの距離と力の大きさ、ひもを引く距離の関係をしっかり抑えておく。
【大問3】森林の中の植物
- 時間配分:6分
- (1)針葉樹の葉の形。スギとヒノキの葉の形は押さえておきたいが、マツの葉の形がわかっていれば、答えは 絞られる。
- (2)マツでもクロマツ、アカマツは常緑樹、カラマツは落葉樹。
- (3)ホウノキの葉の形を選ばせる。文章を読んで葉の形が想像できるかどうか。
- (4)大きい葉をもつ芋の名を前を選ぶ。畑で育てている里芋を見たことがあれば問題ない。知らなければジャ ガイモとサツマイモを除外して、2択に絞る。
- (5)知らないとなかなか書けない。小学校で習っているケースもある。資料集によっては書かれている。
- (6)カラマツの新緑、スギ、ヒノキの花粉のピークが過ぎたと書かれているので5月が選べる。
5月の森林の中の様子を文章で説明されている。植物の知識はもちろんだが、文章をきちんと読み取れないと失点してしまう。資料集をよく見る習慣をつけたい。
【大問4】毛細管現象、二酸化炭素に関する知識
- 時間配分:4分
(1) 毛細管現象、植物が水を吸い上げる原理も同じ。
(2) ドライアイスの煙の正体。空気中の水蒸気が凝結する。
(3) 金星の大気についてはいろいろな学校で問われている。温室効果により地表温度が460度に達することがある。
(4) 二酸化炭素の性質。
難しくはないが、広い知識が問われる。ここは落とせない問題。
攻略のポイント
大問が4題、例年よりやや易しい印象の出題であった。テキストや資料集に書かれていることをしっかりと押さえ、尚且つ普段の観察力を間接的に問われている。複雑な計算問題は出題されないが、幅広い知識は必要。また、物理や化学の現象の根本を問いてくる問題もあり、現象の理解は必須である。
平均点はかなり高いと予想されるのでケアレスミスには十分注意し、文章をしっかり読み取り理解することが必要。
夏くらいまで知識をある程度固めておき、隙間時間に資料集に目を通す習慣をつけておくと良い。
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