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慶應義塾中等部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「慶應義塾中等部の理科」
攻略のための学習方法

[難易度]
慶應中等部の理科の難しさは、偏差値では較べにくい。
標準的な模試の成績では、本番の得点は予想できない。本校以外にも難関校と呼ばれる学校はあるが、そもそも難しさの質が異なっていることを意識したい。
志望者が身につけたいのは、難問を解いて差をつける能力ではなく、答案を正確に仕上げる能力になる。
ある程度の学力さえあれば、残りは手順を進める正確さが問われている。
こういった試験の性格に対応するために、志望者が気をつけたいのは、以下の2点にまとめられる。

[答案作成の速度]
1点めは、答案作成の速度を磨いておきたい。
解答の速度について、受験の早い段階から意識したい。作業の速さを磨くために、過去問を演習する時に、きちんと時間を計ろう。ひとつひとつの設問を細切れに解くのではなく、全体として答案を作成する時間の感覚を身につけておきたい。
また合わせて、判断力も磨いておこう。「解答の速度」は、あくまで「解ける問題」についての能力だ。判断力を磨くことで、「解ける問題」と「解けるが時間がかかりそうな問題」と「解けない問題」を、まずは分類できるようになりたい。
過去問を解きはじめると、それまでの模試とはまったく異なる得点になる生徒がいる。その原因のひとつは、「解けない問題」に動揺してしまうことにある。「解けない問題」と出会った場合でも、「動揺せず」に「合格点が取れる答案に仕あげる」ように訓練していこう。答案作成の「速度を上げる」と同時に、「速度を落とさない」工夫も必要だ。

[答案作成の精度]
2点めは、答案作成の精度を磨いておきたい。
「精度をあげる」とは、設問を理解してはいるが、得点できない設問をなくすことだ。
例えば「計算の間違い」や「記号の選び間違い」をなくそう。これらによる失点は、志望者にとって、くやしさを感じるものだ。
なぜなら常識では、試験で問われているものは、「頭の良さ」であって「作業の正確さ」ではないと、考えられがちだからだ。このような視座は、標準的な試験には当てはまるかもしれないが、こと慶應中等部には当てはまらない。
「作業の正確さ」は軽視されがちなので(「実力では解けた!」と子どもは言いたがる)意識的に訓練する必要がある。
具体的には、設問文を最後まで読む習慣をつけよう。文章を速く読むことと、文章を先入観を持って読み飛ばすことを、混同してはいけない。
さらに、計算の確認も含めて、見直しがしやすいように、下書きを残しておく技術も身につけておこう。

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2014年度「慶應義塾中等部の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は、今年は4問で構成されたが、年によって変動がある。設問数が25問前後で、独立したものが多い。
間違えやすい設問にたいしては、しっかりと見直しをする時間を設けたい。そのため、受験生は答案を2周できる時間感覚を身につけたい。

全体として時間の余裕がなく、受験生は駆け抜けるように解答していく必要がある。
難易度については、恐れるものはない。いわゆる「解答がむずかしい」設問はほとんとないが、「解答がややこしい」設問が多い。
受験者にはある程度の速度が要求され、その流れのなかでは間違えやすいように、設問や解答形式に罠が仕掛けられている。
速度の他に、鋭敏な注意力が求められている。勉強して「知識を学ぶ」というより、訓練して「答案作成に慣れる」ことが大事になってくる。

【大問1】星座と星の動き

  • 時間配分:5分以内

地学分野から「星座と星の動き」単元の出題となる。
(設問4)知識問題で、細かな部分までしっかりと暗記しておきたい。
(設問6)月の見え方のしくみを、きちんと理解しておく必要がある。形式的に丸暗記してきた受験生は注意しよう。

【大問2】水溶液の性質

  • 時間配分:8分

化学分野から「水溶液の性質」単元の出題される。
(設問3)与えられた資料から、法則を読みとらせる設問だ。蒸発させると、水酸化ナトリウムは個体が残り、塩酸は何も残らない。この単元の、典型的な問題なので、資料の読みとりさえ焦らなければ正答できる。
(設問4)計算問題で、標準的な難易度なので、落ちついて計算さえできれば正答できるだろう。
(設問9)知識問題で、理科のカリキュラムをきちんと暗記しておけば正答できる。

【大問3】植物のしくみ・動物のしくみ

  • 時間配分:7分

生物分野から「植物のしくみ」と「動物のしくみ」単元からの出題となる。
(設問2)思考問題で、実験の目的をしっかりと理解できているかが問われている。
(設問5)知識問題だが、設問文の言いまわしに注意しないで、うっかりと間違えてしまった受験生もいたのではないか。注意力が必要だ。

【大問4】電気と回路

  • 時間配分:3分以内

物理分野から「電気と回路」単元の出題となる。
流れる電流の大きさが、そのままモーターの回転の速さに比例することを理解できれば、典型的な「電気と回路」の設問になる。落ちついて解答しよう。

攻略ポイント

慶應中等部の理科で、合否を決めるのは「答案を作る速度と精度」と「注意力」になる。
知識問題では、受験者の間に差がつかない。差がつくのは、3つの能力になる。
1つめは、設問文がなにを求めているのかを見抜く速度、いわば「情報を読みとる速度」だ。
2つめは、計算を処理し、答案を書き進めていく、いわば「手順を進める速度」だ。ひとことに「速度」といっても、その内実は2種ある。したがって、過去問の演習をする際には、受験者はどこの「速度」を、鍛える余地があるのか、意識するとよいだろう。
そのうえでぶれない「注意力」のある受験生が最終的には良い成績を取るだろう。ただ「速い」だけでは足りなく、「速さと注意力」を兼ね備える必要がある。

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