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慶應義塾中等部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「慶應義塾中等部の理科」
攻略のための学習方法

苦手分野の克服

苦手分野を残さないように、演習の量を確保しておきたい。さらに、演習には、さまざまな教材を用いたい。ひとつの教材だけで学習し続けるのは、おすすめできない。
慶応中等部の過去問に、一度でも挑戦すれば、あらゆる設問形式が用意されていることに、志望者は気づくはずだ。問われている内容は、いずれも標準的な難易度で、小学生の理科の範囲を、逸脱しているわけではない。しかし、志望者の得点は、伸び悩む。その原因として、1つの知識が、さまざまな角度から問われている点に注目しよう。
問われ方が変わっても、対応できるだけの演習量が、求められている。特に、テストごとに、理科の得点が乱高下し、不安定になってしまっている志望者は、気をつけたい。

答案作成力

答案を作成する能力のうち、注目したいのは、速度と判断力の、2つの能力だ。これらの能力は、一朝一夕には身につかない。単純な知識の暗記であれば(一問一答であれば)、直前の対策でも、生徒に身につけさせることはできる。しかし、答案作成能力は、短期的には伸びにくい。長期間の学習によって、少しづつ身につけていくものだ。
したがって、慶応中等部の志望者は、受験の早い段階から(理想的には小学6年生の夏前から)、本番を想定した学習を心掛けたい
具体的には、模試や過去問の演習を多めにし、与えられた時間のなかで、答案を作成する能力を磨いておきたい。

計算の工夫

計算力には、いくつか確認しておきたい点がある。
まずは、試験時間25分の間、細かな数字を扱い続けても、息切れしないだけの持久力が求められる。設問数が多いので、単純に手を素早く動かしていかなければならない。一問一問を解く速度を上げながら、試験の後半になっても速度が落ちないことが求められる。
また、細かい小数点以下の計算になった場合でも、計算の精度が落ちないかも気になる。この点は、小学校5年生の段階から、計算練習を積んでおけば、準備がしやすい。
最後に、試験時間内に、迅速に見直しができるように、式を整理して書き残しておく習慣が欲しい。もし、間違った解答を見つけても、あらたまって計算式を書き直している時間は、本番にはないはずだ。
志望者に求められる計算力としては、本校においては、【大問4】の計算問題が、基準になるだろう。過去問の演習において、時間が足りなくなってしまったり、計算式が立てられても計算結果を間違えてしまった場合は、計算力を改善しておきたい。

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2016年度「慶應義塾中等部の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は25分で、得点は50点満点だ。大問数は5問で、分野ごとに整理されているものと、混合しているものが出題される。設問数は25問で、すべてが一問一答形式になっている。過去問を解けばすぐに感じるが、時間が足りなくなる試験構成だ。

【大問1】地学分野からの出題

  • 難度:
  • 時間配分:5分

単元:天体
内容:星座の基本的な知識が問われている。星座の名前と形を、しっかりと対応して覚えておきたい。
形式:一問一答形式だ。

(4)1月の日没後のオリオン座の位置は、与えられているので、そこから日周運動と年周運動を計算すればよい。即答できる設問の中に、このようなやや手間のかかる設問が混じっており、時間配分を考えなくてはならない。

【大問2】物理分野からの出題

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

単元:電気回路、電磁力
内容:電気回路と電磁力の基本的な知識が問われている。難易度は標準で、受験者同士には差がつかないだろう。
形式:一問一答形式だ。時間を稼ぐつもりで、素早く解答していきたい。

(3)時間をどれだけかけるのか、悩ましい設問だ。もし手間取りそうならば、先に他の設問を解いてから、最後に戻ってきてもよいだろう。

【大問3】生物分野からの出題

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分

単元:人体、動物
内容:呼吸を題材として、人体と動物の知識が問われている。
形式:一問一答形式だ。

(2)ヒトが吐き出した空気は、酸素が減り、二酸化炭素が増えている。そこまではよいが、どれくらい酸素が減るのか、程度の問題がある。あらかじめ、覚えておく必要がある。

(3)血液の流れを示す矢印に気づきたい。血液は、手前で二酸化炭素を放出し、奥で酸素を吸収する。

【大問4】化学分野と物理分野からの出題

  • 難度:やや難
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

単元:気体の性質、水溶液、浮力
内容:水溶液に卵を浮かせる実験を通して、化学と物理の知識が、混合して問われている。珍しい設問で、戸惑う受験者もいたと予想される。資料を読みこむ速度を上げておきたい。
形式:一問一答形式だ。

(3)密度の高い順番に堆積していく。食塩水とエタノールは、混合液体となったまま
なので注意したい。

【大問5】化学分野からの出題

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

単元:水溶液、気体の性質
内容:鉄と水溶液の反応を通して、化学の知識を問うている。
形式:一問一答形式だ。

(3)(4)解法自体は難しくはないが、試験全体では、ここまでで時間が足りなくなる受験者がほとんどだろう。解くべきか判断が必要な設問だ。

攻略ポイント

全体として、丁寧に作業できる受験者が有利な試験構成だ。他人が解けない難問を解いて差をつけるのではなく、むしろ、どれだけ失点しないかを意識したい。言いかえれば、受験本番では、解法がわからない設問があってはいけない。知識に抜けがないか、確認しておきたい。
そこから先は、短い25分という時間で、答案を仕上げていく能力で合否が決まるだろう。特に、時間のかかる設問を解くべきかどうかの判断力は、養っておきたい。一問一問を解くというよりは、答案全体の完成度を上げるという心構えで取り組もう

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