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慶應義塾中等部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「慶應義塾中等部の理科」
攻略のための学習方法

まずは、受験テキストを使って、「物理、化学、生物、地学」の4分野について、重要語句の意味や関連情報、科学現象の原理を丁寧に理解しておきたい。
言葉を答えさせる問題はわずかしか出題されないものの、言葉を知らないと考えづらかったり、言葉を知っていた方が有利になったりする問題は出題されるから、ある程度の語句を覚える必要はある。
言葉を覚えるときは穴埋めの問題や一行問題を解いたり、お家の人にクイズ形式で出題してもらったりすると効率が良い。

言葉をある程度覚えたら、科学現象の原理を知る学習をして欲しい。
受験テキストで述べられている現象がなぜ成り立つのか、学習する都度その理由を考えるのが理想だ。その際、自分で納得するまで図鑑や本やインターネットで調べたり、人に聞いてみたり、自分で図を描いて考えたりすると良い。
この段階では受験テキストの8割程度の知識を身に着ければ良いだろう。

 8割程度、言葉や原理について覚えられたら、引き続き受験テキストを使って、掲載されている演習問題を自力で解けるようになるまで繰り返し解きたい。
数値を使った計算問題には主軸が置かれていないため、計算問題さえ解ければ良いという考え方は本校入試には不向きだが、標準程度の計算問題であれば解けるようにしておきたい。

言葉や原理について、実験や観察結果を通じて問うような問題は数多く練習しておきたい。
本校では文を記述させる問題は出題されないが、現象の原理を問う問題への対応力を身に着けるために、記述タイプの問題に目を通すことが有効だ。
その際に答えを記述してもよいが、答えを口に出して模範解答と照らし合わせるという方法で学習すると良い。初めにテキスト学習をする段階では記憶する知識は8割程度でよいが、上述の問題演習を通じて受験テキストに記載されている知識記憶の精度を10割に近づけていきたい。

本校の入試は時間との戦いでもある。
一通り受験テキストの学習を終えたのであれば、本校の過去問または類する傾向・難度の過去問を解き、最低でも5回は時間内に合格点をとる経験を積むのが良いだろう。
過去問演習終了後には必ず模範解答・解説を良く読み、不足している知識を受験テキストなどで確認して欲しい。必要に応じて知識をまとめた表を作成したり、図解してみたりするとなお良い。
また、そのときに、要求される知識がどの程度の細かさであるのかを併せて確認し、以後の学習時の参考にすると良い。

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2019年度「慶應義塾中等部の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

5つの大問の内訳は、地学2題、化学1題、生物1題、物理1題となっており、全体では計29問の出題だった。計25分であるから、一問にかけられる時間は短い。
言葉を書かせる問題が2問で、他は全て記号選択問題であった。

【大問1】太陽の動きと気象/地学

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

太陽の動きとそれに伴う各現象、気象への知識を必要とする問題。(1)(4)は受験テキストにおいて基礎知識として扱われる内容であるため確実に正解したい。

(1) 日影について、なぜその方角なのか、なぜその線を描くのか、という理屈を理解していなければならない。

(3) 日光が当たらない時間は気温が下がり続けるため、気温は日の出の直前に最低となる。

(4) 春夏秋冬それぞれの天気の特徴を正しく把握しておきたい。

(5) 台風の回転方向と進行方向から推測できると良い。

【大問2】物質の変化や性質/化学

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

水、水溶液、気体についての知識を問う問題。受験テキストにおいて必ず掲載される内容であるから確実に正解したい。

(3) 有機物には水素と炭素が含まれるため、燃やすと水と二酸化炭素が発生するという知識を身につけておきたい。

(4) 固体、液体は目に見えるのに対して、無色の気体は目に見えないということを押さえておきたい。また、ドライアイスは固体から直接気体に変化(昇華)することも理解しておきたい。

【大問3】流水のはたらき/地学

  • 難度:
  • 時間配分:3分

流水の三つのはたらきと、それらの強さが川幅の広い所と狭いところでどのように異なるのか、あるいは直線部と曲線部でどのように異なるのか、さらにそれらの結果として川の断面がどのような様子になるのか、理由も併せて整理しておきたい。

【大問4】光合成/生物

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

光合成の基本的な仕組みについて正確に理解しておきたい。
光合成に必要なもの、光合成によってつくられるもの、また、それらがどの場所から、あるいはどの場所へ運ばれるものであるのか、整理しておきたい。

(4) 対照実験を行う際は、調べたい条件のみ異なるものにして、他の条件は同じものにする。
本問では、「夜の間でも葉に電灯の光が当たればでんぷんがつくられるかどうか」を調べたいため、夜の間に電灯の光が当たる葉と当たらない葉の二つを用意する必要がある。
また、両方とも昼の間は光が当たらないようにしてあり、つみ取る時刻が等しいものにする必要がある。

【大問5】水圧、電流/物理

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

容器の最下部の水圧は水の深さが深いほど大きくなるという知識があると良い。
与えられたグラフから容器内の水の深さと水の勢いの関係を推察することも可能。
なお、グラフの縦軸は流れ出た水の総量を表しており、前半の時間帯の方が後半よりも水が多く流れ出たことを読み取りたい。

(1) 水が多く流れ出ている前半の時間帯の方が水の勢いも強いと考えると良い。

(3) グラフから、水の深さが半分になるまでの時間が、全ての水が流れ出る時間の約6分の1であることを掴みたい。

攻略のポイント

物質の性質や現象の原理に関する知識を問う問題が大半を占めるため、学んだ知識を正確にアウトプットしたい。
そのためにも、与えられた図やグラフや文章を良く見て、問われているものを正しく把握することが重要である。必要に応じて図を描いたり、計算式を立てたりすることで思考を整理する労力も惜しんではいけない。
一問にかけられる時間が短いため、スピーディに処理していくこと、解きやすいものから解いていくことも心掛けたい。

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