海城中学校 入試対策
2025年度「海城中学校の算数(帰国生入試)」
攻略のための学習方法
本校の帰国生入試と一般入試を比較してみる。
入試問題の難易度の差は小さい。標準的な問題についてはきちんと正解できる力が最低限必要で、応用力も身に着けておきたい。帰国生入試の試験時間は60分になっており、一般入試より10分長い。10分長いが、問題の量的負担はそれほど大きな差は見られない。
「一般入試と難易度差は小さいが、試験時間が長い分だけじっくり取り組むことができる」というのが帰国生入試の特徴といえる。
また、帰国生入試では、必ず記述式問題が出題されるのも大きな特徴である。一般入試では記述式問題は出題されてないので注意したい。記述式問題の問題数は少ないが、途中式を書く問題、グラフを作成する問題、理由を記述する問題など、様々なタイプが出題されてきた。対策としては、普段の学習から、途中式などをきちんと書く習慣をつけておけばよい。
その他の対策については、帰国生入試も一般入試もほぼ同じと考えてよい。
立体図形の対策
立体の切断に関する出題が多く、難易度も高い。立体の切断については、深い理解とともに、高難度のものまで十分に演習を積み重ねる必要がある。ただし、この分野の学習は大きな負担がかかるので、入試までの残り期間や学習状況によっては、他の分野の学習に重点をおくことも選択肢として考えておきたい。算数が得意な受験生にとっては、力の見せ所である。正解できれば大きな差をつけることができる。
立体の切断は高難度だが、その他の領域の、水そうグラフなどについては標準的な問題であることが多いので注意したい。
平面図形の対策
図形の基本的な性質を、状況に合わせて自由に使いこなせる力が必要である。また、設定が複雑な問題も一部に出題されている。複雑な問題も、ひらめかない限り解けないような問題ではなく、基本に忠実に考えれば解ける問題である。まずは、標準的な問題を、素早く正確に解けるようにしておきたい。
規則性・数の性質の対策
典型的な問題だけでなく、試行錯誤が必要な問題も出題されている。手がかりがつかみにくい問題もあるが、粘り強く手を動かしてみることが重要である。あきらめずに手を動かすことによって解決の糸口が見えてくる。そこまで到達できれば、なんとか解けるようになっている。この分野は本校の特色がよく表れているといってよいだろう。
割合の対策
食塩水に関する問題が多い。難易度は、本校の問題の中ではそれほど高くはないが、標準程度以上のものまで演習しておきたい。
速さの対策
状況をグラフなどに整理しながら解く問題が多い。難易度は、標準からやや難しい程度。差がつきやすい問題が比較的多いので、ある程度高難度のものまで演習しておくことが望ましい。
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2025年度「海城中学校の算数(帰国生入試)」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
小問数の合計は17で試験時間は例年同様に60分。満点は120点で合格者平均点は86.5点であった。記述問題など時間を要する問題も含まれているが、問題数に対して時間は十分にあるので、問題の読み取り・計算を落ち着いて行って欲しい。
【大問1】計算問題・小問集合
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1)整数・小数・分数混合のやや複雑な四則計算
(2)周回の旅人算。(6-2)×30より、120m。
(3)食塩水の濃さ。面積図またはてんびん図を描いた上で逆比を利用。
(4)平面図形の求角問題。補助線を引いてできる正三角形を利用。
(5)消去算。やや複雑な処理になる。
大問1は計算問題と小問の集合。(1)の計算と(4)までの小問は確実に正答したい。しっかり手を動かして図を描くといった習慣が身についているかどうかが問われる内容。
【大問2】平面図形と比
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1)① AG:GF=3:7、AH:HF=8:7より、比をそろえればよい。
② ①の結果より三角形BGHの面積を求め、三角形BEDの面積から引く。
(2)三角形AGEと三角形BHGの両方に三角形ABGの面積を加え、三角形ABEの面積=三角形ABHの面積と考える。三角形AEDの面積は9㎠なので、三角形ABHも9㎠となる。三角形AHDの面積は15㎠となるので、DH:HB=5:3、したがって、AD:DFも5:3となり、BF=4.8㎝となる。
平面図形と比の出題。(1)の比をそろえる問題は、中学入試頻出。(2)の等しい面積に共通部分を加えて考える処理も中学入試では頻出だが、この場面で使うことができれば、素晴らしい判断力と言える。
【大問3】数の性質・場合の数
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1)奇数を作るためには、一の位は奇数。和を奇数にするためには、百の位と十の位どちらも偶数またはどちらも奇数にすればよい。
(2)一の位は1、3、5、7、9が均等に24個ずつ。(1+3+5+7+9)×24より600となる。
(3)2の倍数(偶数)が21個できたことから、除いた数は偶数。また、3の倍数が20個できたことから、取り除いた数は3の倍数。したがって、取り除いた数は6。
場合の数に関する問題で、考える上では数の性質に関する知識が必要となる。(1)(2)は正答したい。(3)は実際に何を取り除いたらどうなるのか調べてみよう。
【大問4】電灯光による影と速さ
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1)電灯と海君で相似な三角形を作る。相似比は3:1。30㎝×(3-1)より、秒速60㎝=秒速0.6m。単位の指定がmであることに注意。
(2)海君の影は秒速0.9mで、身長160㎝の城君の影の先端は、1.08mずつ移動する。また、はじめ城君の影の先端はB地点から9.68m先まで伸びている。(12.1+9.68)÷(0.9+1.08)より、11秒後。
電灯光の影に関する問題で、影の先端の移動の速さとの融合問題。過去にも中学入試では取り上げられている内容だが、2人が向いあって移動している点でオリジナリティを感じさせる問題。そのため、(3)の処理は戸惑うかも知れない。
【大問5】立体の切断
- 難度:難
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1)2度切りの問題だが、切断面が交わっていないので、難度は高くない。立方体から2つの三角錐を切り離した立体の体積を求めればよいので、8×8×8-8×8×1/2×8×1/3×2を計算すればよい。
(2)さらに切断した立体の体積を求める問題で立体のイメージがやや掴みづらい。本年度の出題の中で最も難度が高い。
立体の切断に関する出題。(1)は確実に正答したい易問。逆に、(2)は捨ててもよい。
【大問6】場合の数
- 難度:やや難
- 時間配分:10分
(1)1通りしかない。試行錯誤してみよう。
(2)記述問題。問題の黒色部分とその左・上・左斜め上の4か所で確認すること。この4か所で埋めることができれば、あとは回転させることで成り立つ。
手を動かして確認してみようという問題。なお、記述問題は例年出題されている。過去問などを利用して練習すること。
攻略のポイント
大問1は計算問題と独立小問集合、大問2以降は複数の設問を含む大問タイプの問題であった。大問1の中の小問は標準レベルの問題が中心であり、日頃の学習の成果を発揮しやすい内容。大問2以降を見ると、難度の高い問題はあるが、標準レベルの問題が多い。また、問題集やテキストで扱われている問題から大きく外れた奇問はなく、問題文に書かれてある内容の解釈で戸惑うような問題は見られない。大問についても問題集やテキストで学習した成果を発揮しやすい内容と言える。
時間は60分あるので、あわてる必要はない。大問1の小問集合と大問2以降の各大問の前半での取りこぼしがないようにしたい。
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