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開成中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「開成中学校の理科」
攻略のための学習方法

記述

まずは暗記レベルの記述を確実に出来るようにします。
小問・一行レベルでの知識チェックを多くこなして知識を定着させるとともに、反応が素速くなるトレーニングを繰り返し行ってください。
ここで重要なのは正確さです。理科の記述問題には、明確な採点基準があります。模試や過去問の直しでも、模範解答の記述と自分の解答がどう違うのか、しっかりと検証することが大切です。

よく出てくる記述問題は、模範解答をそのまま暗記してしまうのも手です。特に記述が苦手な受験生は、記入式のサブノートを利用してまとめの練習を兼ねて書き込んでいくとよいでしょう。とにかく正確な言葉で覚えてください。
実験やグラフの考察では、思考力を要求されています。問題文から実験の様子を想像して考える練習をする必要があります。

作図

グラフの作図は、値をとって結ぶだけであれば特に対策は要らないと思われます。
ポイントは通る点を先にはっきりと打ち、その形を直線なのか曲線なのかある程度見極めてからつないでいくことです。通っている点を確実に見られます。

植物や昆虫の作図は、スケッチや作図の練習が必要です。必ず自分で描いてみてください。
全体のバランスや、本物に似ているかなどは重要ではなく、線をはっきり描き、どことどこがつながっているか、位置関係を明確にしたものが理科の図です。描いた際は必ず理科の先生にチェックしてもらうと良いでしょう。

計算問題

計算問題は、簡単な化学計算、力学計算が出来れば問題ありません。出題の仕方はとても分かりやすいので、ここで得点する受験生が多いのではないかと思われます。
反対に、ここを苦手にしている受験生は絶対にクリアして差がつかないようにしておく必要があります。

化学計算でつまずくのはたいてい整理の仕方です。グラフや表からの数値の書き抜き方を覚えるとたいていすぐに出来るようになります。
力学は書き込みが重要です。てこの回転力(モーメント)や浮力の力のつりあいを矢印を描きながら考えられるようになれば、差をつけられずにすみます。

分野別の対策

《生物分野》

知識ノートを作り、昆虫の食べ物、口の形、冬越し、完全変態・不完全変態については自分で図に描いてノートにまとめておきましょう。知らないことや忘れていた知識があったらその都度ノートに書き加えて、着実に知識を増やしていってください。植物も花の名前や実の形、花粉の形をテキストを見ながらまとめて、確実に覚えてください。

一行チェック問題集を少なくとも1冊はきっちり完璧に暗記し、何を聞かれても答えられるとようにしておきましょう。

《化学分野》

開成志望で水溶液の性質を覚えていない受験生はいないと思います。易しい問題が出ることの多い分野ですが、この分野(水溶液、気体、金属)は知識を増やしておくとよいでしょう。

26年度は、実験器具の扱い方についてもやや詳しい知識が出題されました。ガスバーナー、アルコールランプ、ろ過装置、試験管の扱い方、上皿てんびん、顕微鏡の扱い方は完璧にノートにまとめて覚えてください。

《物理分野》

標準問題が出来れば十分です。簡単な力学計算を中心練習しておいてください。

《地学分野》

その年の時事に絡めた問題が出題されることが多いです。
26年度は「日食」、24年度は「地震」や「津波」、「液状化現象」について出題されました。新聞・ニュースなどで時事の知識や理解を深めておきましょう。

また、太陽と気象が絡んだ問題は頻出です。日本各地での太陽高度や気温、降水量などのグラフをしっかり理解することが必要です。

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2016年度「開成中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

理科の問題のレベルは算数などと比べると、とても簡単だといっていい。
知識問題は典型問題ばかりなので一般的な準備をしていけばいい。実験・観察問題も含め、小問にも考えさせる問題があり、理科に限ったものではないが、どのように勉強してきたかが問われている。

【大問1】地学:星の動き

  • 時間配分:10分

基本事項がほとんどである。特に開成だからと言って対策は必要ないレベルである。

問1 基本問題。必答である。
問2 基本問題。必答である。
問3 典型問題である。
もちろん解いたことはあるであろうが、しっかり理由が答えられることが非常に大切である。

問4 典型問題。
理科の勉強を進めるとき、大切なことがある。特に過去問を進めるときは1回だけやっておしまいということはないであろう。何回か繰り返すのが普通である。
しかし、理科の解答は算数とは違い、選択問題がほとんどである。すると、どうしても答えがあっていると、できた、というふうになってしまうのである。入試で使えるまでに理解できたかどうかというのは、その解答が説明できて初めて入試で使える力になるのである。ただ、やみくもに繰り返しても仕方がない。きちんとチェックしてあげないとだめである。その点、中学入試というのは一人での勉強というのはなかなか難しいのである。

問5 典型問題である。必答
問6 多分、解いたことはないであろうと思われる。
1で唯一、考えさせる問題である。これも正答を言えたらおしまいではなく、自分の言葉で言えるように勉強を進めさせるのが非常に大切である。

【大問2】化学

  • 時間配分:10分

典型的な知識のみを聞いているといってよい。ただし、鉄が銀色と表現されていたり、ガラスが無色透明と表現されていたりと、改めて書くと当たり前のことではあるが、問題としては解いてはいないことである。
一般常識的な判断が普通にできるかどうかである。文章に書くと単純そうであるが、決して簡単なことではない。

問1 基本問題・必答。
問2 基本問題。必答。
問3 ガラスが塩酸でどう反応するのかは、範囲外と言ってもいいかもしれないが、無色透明ということで難しいこともないであろう。
問4 基本問題。必答。
問5 基本問題。必答。
問6 基本問題。必答。
問7 典型問題。正答率は問7であるが高かったであろう。

【大問3】生物・消化

  • 時間配分:10分

問1 基本問題。必答。
問2 簡単ではない。記号問題なのであるが、なぜこの答えになるのか、説明できるようになるのが勉強するということである。
問3 典型問題。必答。
問4 基本問題。必答。
問5 これも答えることが大切なのではない。なぜそうなるのかを答えられるようになることが大切なのである。

【大問4】物理・電流

  • 時間配分:10分

電流についての知識は必要だが、実験・観察問題といっていい。分野として実験・観察問題の準備が必要である。

問1 基本問題・必答。
問2 基本問題・必答。
問3 基本問題・必答。データの読み取り。
問4 基本問題・必答。
問5 基本問題・必答。データの読み取り。
問6 基本問題・必答。

攻略のポイント

知識問題のレベルはごく普通のものである。一般的な塾・テキストのレベルで十分である。特に開成用に必要なものはない。特徴は実験・観察問題を中心として、考えさせる設問が小問の中にも見られることである。

準備として気をつけてほしいのは、問題を正解しても今年の入試の準備にはならないということである。特に理科は選択問題が主なので、正解できたとしても理解できたというわけではない。なぜその答えになるか、説明できるようにするというのが、理解できたかどうかの基準である。そこをめがけて勉強しないといけない。

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