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明治大学付属明治中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「明治大学付属明治中学校の理科」
攻略のための学習方法

明治大学付属明治中の理科の得点は、例年75点満点。
基本的な問題が中心で、実験や観察の結果(グラフ・表など)をもとに考えるタイプの問題も多い。化学や物理の計算問題も例年出題されるが、難問はほぼ出題されない。実験器具の使い方、時事的な内容を含む問題も出題されることがある。

明大明治入試攻略のためには、まずは基本知識の定着、そして秋以降には、計算問題練習、過去問や出題傾向に近いタイプの問題の演習も十分に行って頂きたい。演習に使う問題の選択については、家庭教師に相談して欲しい。

時事問題対策としては、日頃からニュースや天気予報に関心を持つことが最も大切である。入試直前には、時事問題対策の問題集なども利用して頂きたい。

分野毎の学習法

生物分野 
本年は「だ液のはたらき」「植物」について出題された。
今後も、植物のはたらき、昆虫について、食物連鎖について、人のからだの働きについてなどの基本知識に関する出題が多いと予想される。
これらの分野も、単なる丸暗記ではなく、実験や観察を通して考えさせる問題の演習もしっかり行って欲しい。例えば、植物の光合成や蒸散作用に関する実験なども出題される可能性があるので、しっかり学習して頂きたい。

地学分野 
本年度は地学分野各単元(天体、気象など)に関する知識問題の出題であった。
過去の出題を見ると、この分野では天体に関しての出題が多い。
この分野の学習についても、まずは知識を確実に固めることが第一である。月の満ち欠け・季節の星座や星の動き・太陽の動きに関しては、今後も出題されることが十分予想される。
天体の動きに関しては、単なる丸暗記ではなく、どうしてそう動いて見えるのかという理屈もしっかり理解して欲しい。
また、気象(台風について、フェーン現象についてなど)、地震や火山噴火について、岩石や地層についての出題も十分考えられる。どれが出題されても大丈夫なように、基本の確認・問題の演習を十分行って頂きたい。

物理分野 
本年は「力のつりあい」「ばねの伸び」についての出題であった。
過去の出題傾向を見ると、「力のつりあい」「電気」の出題頻度が高くなっている。
この分野の学習としては、てこのつり合いや浮力など力のつりあいについての計算問題をしっかり練習して頂きたい。また電気については、豆電球の明るさだけでなく、電熱線の発熱などについてもしっかり学習して欲しい。

化学分野 
本年度は「中和反応」「気体の性質」に関する出題であった。
過去の出題傾向を見ても、水溶液の性質・気体の性質に関する出題頻度が高い。今後も中和反応・水溶液と金属の反応・金属の燃焼・溶解度等に関する計算問題出題されることが予想される。
この分野の対策として、まずは水溶液や気体の性質、指示薬の色の変化など基本知識を確実に固めて頂きたい。その上で、塾のテキストや問題集を使って計算問題の練習もしっかり行うことが必要である。

各分野の共通事項として、実験や観察の進め方、実験器具の使い方についてしっかり学習して頂きたい。また、時事問題対策としては、入試直前期には時事問題対策の本が各塾や出版社から出されるので、活用して欲しい。

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2018年度「明治大学付属明治中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は7題、小問数は30題程度で75点満点。(算数、国語は100点満点)試験時間は40分で例年通りであった。

適語を答える問題、記号選択問題、計算問題が中心で、記述問題はなかった。
塾のテキストなどで見られる標準的な問題が中心で、際立った難問は見られない。基本知識を問う問題、実験に関する説明や結果についての出題が多い。

問題数はやや多いが、時間内で十分に処理できる内容なので、落ち着いて取り組んで頂きたい。

【大問1】化学 中和反応

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

(1)グラフより、同じ体積の水酸化ナトリウム水溶液を中和させるのに、塩酸Bは塩酸Aの2倍の体積を必要としており、塩酸Aは塩酸Bの2倍の濃さである。

(2)グラフより、水酸化ナトリウム水溶液と塩酸Bを1:2での割合で混ぜると、完全中和する。

(3)塩酸A35㎤を中和させるのに35㎤、塩酸B30㎤を中和させるのに15㎤、合わせて50㎤の水酸化ナトリウム水溶液が必要である。

(4)BTB溶液は中性で緑色、酸性で黄色、アルカリ性で青色になる。

中和反応に関する基本知識とグラフの読み取り問題で、いずれも確実に正答したい。

【大問2】化学 気体の性質

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

(1)気体A:水素 塩酸に亜鉛を加えると発生  
         気体B:アンモニア 塩化アンモニウムに水酸化カルシウムを加えて加熱すると発生  
         気体C:酸素 過酸化水素水に二酸化マンガンを加えると発生 
         気体D:二酸化炭素 塩酸に炭酸カルシウムを加えると発生

         選択肢を選ぶ際、塩酸を2回選ぶことになるので注意が必要。

(2)選択肢の中に色のついた気体はない。選択肢にはないが、塩素には色がある。

(3)(4)固体を加熱し、上方置換で集めていることから、アンモニアと考えられる。実験で用いている乾燥材は、同時に発生する水蒸気を取り除くためのものである。

気体の性質等に関する標準的で、合否を分けたであろう出題。ここでしっかり得点できなかった場合は、主な気体の性質、発生方法、集め方をもう一度塾のテキスト等を使って確認、整理して頂きたい。

【大問3】生物 だ液の働き

  • 難度:
  • 時間配分:5分

(1)だ液に含まれている消化酵素は「アミラーゼ」で、デンプンを糖に変える働きがある。

(2)ヨウ素液はでんぷんに反応して青むらさき色に変化する。

(3)温度による影響は0℃と80℃のだ液を用いた実験と比較すればよい。また、だ液の効果は同じ37℃の水を使った実験と比較すればよい。

(4)0℃から37℃に戻しただ液は働くが、80℃にしただ液は37℃に戻しても働かない。これは、80℃の高温で消化酵素が破壊してしまうためである。

だ液の働きに関する出題で、いずれも易問。全問正解したい。

【大問4】生物 植物

  • 難度:やや難
  • 時間配分:6分

(1)ウリ科の植物、マツ、トウモロコシは単性化である。

(2)短日植物とは、昼の長さが短くなっていることを感じ取って花を咲かせる植物である。従って、夏至から冬至までの間に花を咲かせる植物で、ここでは、アサガオとキクが該当する。

(3)カブ、カリフラワー、キャベツ、コマツナ、ブロッコリー、ワサビの6つがアブラナ科。カリフラワー、ブロッコリー、ワサビがアブラナ科であることは知らない方が多いかと思う。

(4)トウモロコシとマツが風媒花である。

(5)空気袋が2つつながったような形をしているのがマツの花粉の特徴。テキストや資料集によく出ているので、確認して頂きたい。
 
植物に関しての知識問題。やや細かい知識を必要とする。
また、「すべて選びなさい」とは書かれていないが複数選択しなくてはいけない選択肢問題がある。来年度以降もこう言った問われ方の出題がありうるので、しっかり頭に入れて欲しい。

【大問5】地学 天体・気象の知識問題

  • 難度:やや難
  • 時間配分:5分

(1)冬至の日の太陽の南中高度は、「90-その土地の緯度―23.4」で求まる。

(2)都内で降った雹(ヒョウ)に関連する問題。雹は直径5mm以上の氷の粒で、5mm未満であれば霰(アラレ)と呼ばれる。雹を降らせる雲は積乱雲で、雷を伴ったり、「ゲリラ豪雨」と呼ばれるような激しい雨を降らせることもある。

(3)8月に太陽の方向に見られたので、通常は2月頃よく見られるしし座が正しい。夏の星座のさそり座ではないことに注意。

(4)中生代の化石はアンモナイトの化石である。

(5)台風に関する知識問題。熱帯低気圧のうち、中心付近の最大風速が17.2m以上のものを台風とよぶ。選択肢イの「2017年の台風7号は、寿命が1か月以上の長寿台風となった」は、確かに長寿台風であったが、1か月は超えていなかったので注意が必要。

(6)カッシーニはアメリカが打ち上げた土星探査機であった。

毎年見られる時事的内容を含んだ知識問題。塾やテキストの内容を覚えることだけが受験勉強ではない、常日頃から自然や科学に興味を持って目を向けているか?が問われている。

【大問6】物理 力のつり合い

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

(1)てこのつり合い、滑車のつり合いに関する基本計算問題。回転力(支点からの距離×重さ)を使って計算。

(2)棒の両側をひもでささえているてこは、比を使うと楽に計算できる。おもりからひもまでの距離とかかる重さは逆比(反比例)の関係になる。

(3)てこのつり合いと浮力の融合問題。おもりが水につかっている場合、ひもにかかる重さは、「おもりの重さ−浮力」で計算できる。また、水につかっている場合の浮力は、水につかっている部分のおもりの体積に相当する。(アルキメデスの原理より)
 
てこ、浮力に関する標準的な出題。確実に正答して欲しい。

【大問7】物理 ばねの伸び

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

(1)ばねAは自然長20cm、10gで1cm伸びる。ばねBは自然長20cm、20gで1cm伸びる。ばねAには30g、ばねBには80gの重さがかかっている。

(2)浮力については大問6(3)同様に考えればよい。 
              
(3)おもりSがばねの両端にぶら下がっているが、ばねの伸びはおもりS1個(60g)がぶら下がっていると考えて計算すること。

(4)伸びの合計は6cm、ばねAとばねBに同じ力が加わったときの伸びの比は2:1従って、Aは4cm、Bは2cm伸びたと考えられる。
    
ばねの伸びと浮力に関する標準的な出題。
特に、(3)(4)の処理は合否を分けるポイントにもなり得る。ここで得点できなかった場合は、テキストや問題集を使ってばねの伸びに関する問題演習をしっかり行って欲しい。(3)(4)タイプの問題もほとんどのテキストに掲載されているので、練習して欲しい。

攻略ポイント

基本的な知識を身につけていれば解答できる問題、実験結果など与えられたデータに従って考えていけば解答できる問題、基本的な計算問題が中心。
やや細かい知識を問う問題が含まれているが、それ以外は難問や奇問はなかった。

明大明治入試の対策としては、まずは基本知識を確実に固めることがあげられる。特定の分野に山をかけるのではなく、すべての分野の基本知識を確実に固めて欲しい。その上で、実験や観察の結果をもとに考えるようなタイプの問題演習をしっかり行って頂きたい。

また、力のつり合いなど物理の計算問題および溶解度や中和反応など化学の計算問題の練習には時間をかけて欲しい。各分野の実験や観察については、その進め方と実験器具の取り扱い方も確認しておきたい。
また、時事問題対策として、日頃からニュース・天気予報などにも関心を持って欲しい。

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